ブラックフライデー戦記 ~カートパニック・ラプソディー~
みなさんこんにちは!
朝の冷え込みに負けて、ついに靴下二重履きデビューしました。
こもれびジョニーです!
本日はブラックフライデーで膨らんだ夢と葛藤の記録をお届けします。
温かい飲み物片手に、最後までお付き合いくださると幸いです!
やっと終わった。
ブラックフライデーがようやく、終わってくれた。
もう、「タイムセール」の文字を見るだけで軽い戦慄が走る身体になっている。
あの" はじまりの日 " から、Amazonのトップページを開きっぱなしだった。
「買え!買え!今しかないぞ!」という脳内の声に急かされながら、次々とカートに商品を放り込む日々。気づけばそれが、僕の新しい日常になっていた。
でも正直、この瞬間がいちばん気持ちイイ。
画面に「追加しました」と表示されるたび、脳内で小さな達成感が花火のように爆ぜる。そのたびに、「買い物って最高だな〜〜!!!」なんて思いながら次の商品を探す。
そして気づけば、カートの中は壮大な混沌の渦。欲望 + 妄想 + そして謎の使命感が入り混じり、完全に戦場と化していた。
|欲望のカート
カートを開いてみると、そこには僕の欲望が生み出した小さなテーマパーク
が広がっていた。
「ハハッ。これ、本当に必要かい?」
僕の夢の国の案内人はいたって冷静だった。
今思えば、それが唯一の救いだったのかもしれない。
「欲望ドリームランド版 ミ○キー」の耳打ちに従い、一旦ここらで冷静に整理してみる必要があることを一人悟った。
スマート加湿器
最近の加湿器は、スマホと連携して、自ら考えながら湿度をコントロールしてくれる。加湿器に頭を使わせるという発想が未来的でとてもいい。人間と加湿器、果たしてどちらがスマートなのかはさておき、僕が毎日きちんと電源を入れて使うかは極めて怪しい。「見た目がいいだけで買おうとしてないか?」という疑念がよぎる。
やたら本格的なエスプレッソマシン
『豆から挽ける!カフェの味を再現!』誰しもこれは惹かれるのではないか。でも「そもそもエスプレッソなんて飲まない」という自己統計結果を無視していいのか。いやいや、しかし。「キッチンに置いたらデキる男感がすごい」と妄想する自分もいる。うーーーーむ、一旦保留だ!
モバイルプロジェクター
ちっこいくせにリビングの壁に大画面で映画を映し出せるすごいヤツ。ロマンはある。でも実際にはソファに寝転んでスマホでYouTubeを見るのが関の山か。 「自宅映画館プロジェクト」の夢と現実サイズの快適さの間で揺れ動く。
ビアサーバー
家でビールが注げるやつ。「これがあれば毎晩、自宅居酒屋ができる」なんて妄想したけど、僕はほろ酔いで泥酔できる特殊スキルの持ち主。これ、ほんとにいるか?
タコ焼き器
関西出身でもないのに、なぜか無性に欲しい。「家でたこ焼きパーティー、絶対盛り上がるよな」と、未来のホームパーティーを妄想する自分がカートインボタンを押す。だが、冷静になると「たこ焼きを焼く頻度って……」と遠い目になる。
ワッフルメーカー
休日の優雅な朝食への憧れそのもの。「これでベリーと生クリームを添えたワッフルを食べる朝が始まる!」と目を輝かせたけど、現実の朝はフルグラ一択。「いや、たまには……」と反論する心の声を聞きながら、結局キッチンの奥底で冬眠についている未来がちらつく。
どれも魅力的なヤツばかり。
葛藤を繰り返し、「あとで買う」を連打する。
「カートから削除」ではないのがミソ。
踏ん切りのつかないねちっこさを残したまま、一つずつ未練を抱えつつ整理していく。これが僕のブラックフライデーだ。
|いざ、決戦の刻。 ~ そして別れ ~
ブラックフライデー終了まであと30分。
時間は残酷だ。カートの中を眺めながら、ついに決別の時間がやってきた。
一つ一つの商品に別れを告げながら、彼らとの短い夢の日々を思い返す。
湿度を操る女神・スマート加湿器さん。君の気配りは本当に魅力的だった。
湿度を最適に保つ君のおかげで、僕はきっと乾燥知らずの日々を送れたんだろう。いや、君が悪いわけじゃない。むしろ君はすごく良い。スマートさ。でも、僕には荷が重すぎた。もちろん、物理的にね。さよならは言わないよ、また会う日までどうかお元気で。
朝を格上げしてくれるエスプレッソマシンちゃんには少し言葉を詰まらせた。
豆から挽いて、一杯のコーヒーに全力を注ぐ君。きっと僕の朝を格上げしてくれる存在だったよね。でも、僕の朝はいつもギリギリで、インスタントコーヒーすら飲まない日だってある。君を迎えるには、僕の生活がまだ未熟だったんだ。ほんとにごめん。またいつか、ちゃんと迎えられるように頑張るから。
自宅映画館の夢を叶えようとしてくれたプロジェクターさんには胸が痛んだ。
君とは一緒に映画館みたいな空間を作る未来を夢見た。リビングの壁に大画面でお気に入りの映画を映し出す君。ポップコーンを片手にくつろぐ僕……。でも、気づいたんだ。ソファでグダリながら、スマホでYouTubeを観るのが結局いちばんラクなんだってこと。それでも、君が僕の生活を変えてくれる可能性はあった。あったけど、現実が勝っちゃった。ごめんな。また会おうね。
" 粉モノクイーン "のタコ焼き器先輩には、少し真剣なトーンで語りかける。
君なら、うちのホームパーティーを確実に盛り上げてくれただろう。人が集まるたびに君の出番があったはずだ。でもね、僕、たこ焼きの生地作りがめっちゃ苦手なんだ。めちゃくちゃダマになるんだよ。それに君を迎えたら、完璧なたこ焼きができるその日まで、「たこ焼きマスター」になるための修行の毎日が始まる気がして……ごめん、僕にはまだその覚悟が足りないんだ。
甘い夢を見せてくれたワッフルメーカーさんには、少し優しさを込めた。
君が描いてくれた『休日の優雅な朝食』の絵図、すごく魅力的だった。焼きたてのワッフルにホイップクリームを乗せて、コーヒーを片手にゆったり過ごす朝。素敵だよ。でもね。現実の僕、休日の朝はほぼ“昼”スタートなんだよね。君にふさわしい朝型の人間じゃなくて、ほんとに申し訳ない。君が描いた未来を実現できる日は、まだ先みたいだ。
最後に残ったのは、「地味だけど堅実な相棒」電源タップちゃん。
「あなただけは、必要なんだ。」
派手さはないけど、君がいないと困る。華やかな彼女たちの中で、君だけが僕の生活を真に支えてくれる存在だったよ。ありがとう、これからよろしく。
なんならブラックフライデーじゃなくても買うやつだけど。
|次回もよろしくフライデー
こうしてカートに詰め込んだ無数の夢たちは、「あとで買う」に戻されていった。「あとで買う夢」に昇格したアイテムたちと購入履歴を交互に眺め、達成感と疲労感が交錯する。
ブラックフライデーは楽しいけど疲れる。
でも、商品ページを眺めながら妄想を膨らませた時間は、なんだかんだで楽しかった。
次回がまた楽しみなのは間違いない。
さて、みなさんは何をカートに入れましたか?
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
ブラックフライデー、ついつい物欲が踊らされがちなイベントですよね。
期間中はずっと、フレデリックの「オドループ」が脳内無限再生されていました。
皆さんのカートにも、きっと夢と葛藤が入り混じった壮大なドラマがあったんじゃないでしょうか?
僕の戦利品は地味な電源タップでしたが、それでも「買い物の楽しさ」を十分に味わえました。次回はもう少し冷静に……いや、また同じように悩む未来が見える気もします。
それでは、また覗きにきてくださいね!
靴下二重履きスタイルでお送りしました、こもれびジョニーでした。