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50年経ったNikon F2の魅力
今日はデジタルカメラの話は置いといて、フィルムカメラの話を。
最初に手にしたフィルムカメラは2019年に祖父に譲ってもらったNikon F2です。
80過ぎの祖父曰く、もう重たくて持ち歩いたりする気もないから使いたいんやったら使えや。とのこと。
当時D500を使っていた自分からすると、フィルムという敷居の高さはあれど、レンズもいくつか譲ってくれるというので、大事に持ち帰ったのを覚えています。
その時に譲ってもらったレンズは55mmF1.2、35mmF2、55mmF3.5MICRO、200mmF4だったと思います。今思えば、標準画角を中心にバランス良く揃えていたのだと思います。
結局今手元にあるのは55mmF3.5MICROだけです。
全てオートニッコールだったので、デジタルで使うには厳しく、また妻がF3を買ったことで、Aiニッコールと置き換えたりしました。
ただ、マイクロニッコールだけは祖父や自分の父親の歴史が感じられるレンズだったので、手放さずに持っています。
そこからフィルムカメラの趣味というのが始まっていくわけですが、途中LeicaのM型やバルナック型、ニコンのレンジファインダーカメラ等色々と買っては売ってを繰り返してきましたが、結局今手元に残っているのはNikon F2だけです。
Nikon F2が他のカメラと比べて明らかに優れているというわけではありません。
ただ、手元に残ったのには以下のような理由があります。
①買取価格がべらぼうに安い→売りに行ったらお店の人から「こんな値段じゃ申し
訳なくて買取できないし、勿体無いから大事に使っ
てあげてください」と言われたことがあります。
②家族から譲ってもらったもの
なのでなんか手放すのも忍びない→①で1回売りに出してはいるものの祖父に会
う度に「カメラの調子どうや?」と聞かれる
ので、手放せない。
③フィルムカメラとして十二分→露出計が付いてますが、完全機械式カメラなので
電池なくなってもシャッター全速切れますし、1
回盛大に落下した時もレンズが凹んだだけでボデ
ィは全く問題なく使用できましたし、レンズも小
さくて安いけど写りはいいのがゴロゴロ売ってま
す。
また、Nikon F時代の改良すべきところを改良してきたのがNikon F2なので、パーツひとつひとつに遊びがなく、素人目でも作りの良さが分かるというのも魅力です。
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フィルムの値段が5年前からでもびっくりするほど高くなっていますが、時々フィルもを詰めてあげて、これからも細々と撮影してきたいと思っています。