エメラルドグリーンの気泡
あなたのさす大きな傘が
私をすっぽり包む
そっとあなたの手が私の左肩に触れる
ピクッとなる私の体
大丈夫?
小さくうなずく
私の心の中でたくさんの泡が弾けていく
エメラルドグリーンのソーダー水の味がした
本当は怖かった
とてつもなく大きな大きなものに突き動かされて
止められない想い
いつかは終わる想い
終わらなければならない想い
その想いが泡のように
儚く消えて
いつか すっかり私の心から
失くなってしまうことの怖さ
あれから何年も月日は流れ
心がぷちっぷちっと
痛みを感じた時さえも流れて
私は、今、目の前のソーダー水を
気泡が体の中で
心地よく弾けていくのを
感じている
藤家 秋様
募集されてます炭酸刺繍の盛夏編の詩に応募致します。
これで大丈夫なのか自信がないのですが、宜しくお願い致します。