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古文書を学んで身につくチカラ

古文書を読む習慣をつけていくと、「3つのチカラ」がついていきます。

まずはじめに、古文書を読むには、「くずし字」と「変体仮名」を理解できることからはじまります。

「くずし字」は読んで字のごとく、楷書の字をくずして行書や草書のように、書きやすい字にくずしていったもの。

一方の「変体仮名」は、例えばひらがなの「い」の場合、元になる漢字「以」「伊」を文中に使って「い」と読むように、ひらがなとしてよむ漢字のことをいいます。

こうして、少しずつこれらに慣れていって、「読むチカラ」をつけていきます。

また、古文書には句読点がほとんどありません。

そして、「すべし」などは「すへし」と書かれてあったり、濁点がないのが当たり前に登場します。

さらに、当て字にも相当悩まされます。

最大の難関は、言葉遣いや古語など、現代では使われなくなった日本語です。これかな?と思うものをあたりをつけて、ひとつひとつ調べては文章に当てはめて、ぴったりくるものを選びます。

ですから、文章をそのまま読むだけでなく、何を意味しているのかがわからなければならないのです。

徹底して「考えるチカラ」を駆使することになるわけですね。

「読む力」と「考える力」をフル活動させて文章を読み進めていっても、書かれた時代から読む現代までの間には、相当な時間が経過していますから、すんなりと理解できるものばかりではありません。

もうすでにこの世から消えてしまった物や習慣など、容易にイメージできないレベルのものまで登場した暁には、それが何なのかを追求していかなくてはなりません。

ですから、「想像するチカラ」が必要となるのです。

本を読むということは、現代語の本であっても「読んで考えて想像する」チカラは必要なのですが、古文書の場合は、それが何倍も要求されます。

当たりまえのことですが、古文書も日本語。

なのに、まるで外国語。

これは大変ね~などと思わずに、これだけの労力をかけて日本語の別の面を覗いてみるという、一味も二味も違った新たな世界に、興味をもっていただけましたら幸いです。

古文書は壮大な日本語のパズルなのです!

パズル大好きな、そこのアナタ!

いつ古文書やるの?

今でしょう!!

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