4.【ギャンブルの話】【とんかつ教室】
Komony Recordsの店主、と言うか中の人です。
今日もやや「大ネタ」です。
ヒップ・ホップ界隈ではトラック(ヴォーカルが乗っていないインストのトラック、つまりカラオケ)を作る際、以前ご説明したサンプリングという他の曲のパーツを拝借してループさせる手法が90年代後半迄の主流でした。
この手法の社会的是非は一旦置いておくとして、誰もが知る有名な曲をネタを特に捻らずそのままバーーーンとループさせてトラックに使った場合、一部の老成したヘッズを中心に、一抹若しくは全力の嘲りを込め「大ネタ使い」と呼ばれます。
ほら、リリースされればやっぱりヒットし易いんです。
なので、レコード会社側としては著作権法を上手くクリア出来そうであれば出したいじゃないですか。
ただ、上述の様なコア派或いはアングラ派を自認するヘッズは、そういったクリエイティビティに欠けると見なされ易い様なのって嫌う傾向が強いんです。
このマインドは、ヒップ・ホップのみならず全ての音楽、いや、趣味的要素が介入する全ての事象に良くも悪くも通底しているかもしれません。
ま、僕はオーセンティックな物書きでは一切無いので、このブログや弊店がヒット出来るとかそういうの抜きに、人の目とか関係無くバーーーンバンやっちゃいます。
今回の引用元も界隈では超有名な質問回答形式のもので、このブログを勝手にジャンル分けすると、(大変失礼で恐縮ながら)恐らくネタ系に大別されると思うのですが、殆どの記事の内容はネタ的回答箇所とガチ的回答箇所に分かれており、後者は全てと言い切って良い程、非常に的を得まくっていると強く感じます。
あと、Komony Recordsの中の人は、この回答者(ロースおじさん)の中の人が知りたい。
では、どうぞ。
総合力:★★★★★
中毒性:★★★★★
合理的:★★★★★
刺さったライン:「その先に待っているのは作業の効率化、ルーチン化なんよ。ギャンブルにおける最も楽しいであろう部分の「様々な選択をする」ということが不可能になるんよね。」
中の人が一言:僕はこれまでギャンブルをやったことがありませんが、本業で営業職をやっているので、1に結果、2に結果、3、4が無くて5に結果、以降100迄全部結果(101以降も勿論結果)みたいな世界で割とボコボコにされて生きて来た中、この質問の様な、火を見るよりも明らかに結果を求められるであろうと想像されるものの回答が、「重要なのは結果でなく過程」と断言されている辺りに新鮮味を感じると同時に、プロとは、プロの在り方とはなんたるかの概念が一新されたのでした。
重ねてですが、僕はこれまでに一度もギャンブルをやったことがありません。
ありがとうございます。