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6.【税金と日本人が強く持つ中流意識の話】【井手英策氏】

Komony Recordsの店主、と言うか中の人です。

僕は平均よりも若干本を読む方だと思っているのですが、様々な媒体に掲載されている文章や映像の内、中でも最近目に留まるものとして大学教授発信の情報がよく出てくる様になりました。
そもそも論ですが、大学の教授になっている位なので、扱う情報の出典が明確であることと数値化された理論的な情報が殆どというのはまあ当然として、何よりその視点と表現がウィットに富んでいるんです。
単純に文章として面白い。
中でも最も好きなものは楠木健氏の「好きなようにしてください」なのですが、まあその他大体全部と言って良い程、良い。
僕自身が意図していない情報の取捨選択フィルターが僕自身にかかっている訳なので、そういうものしか僕自身に届かない様になっており、そりゃそうでしょという話なんですが。

これで漸く、読書という果てしない海原へ続く長いトンネルの前にある長い階段の奥底の長い地下道の入り口に立った感じです。

これをヒップ・ホップで例えるならば、聴き始めてから少し経った位にちょくちょく目にする様になったプロデューサーという概念を意識し始めた頃、辺りでしょうか。
ということは、ラップとは別軸で、これから始まる目眩くトラックの世界に全耳を使って聴き、感じとることが出来る訳ですよね。
是嬉。
まあ、今のはだいぶ適当です。

それでは今回のをどうぞ。

総合力:★★★★★
中毒性:★★★★★
中の下:★★★★★

刺さったライン:「ちょっと待ってほしい。全体の93%は自分を「中流」だと思っていたのではなかったか。本当に中流の暮らしが維持できているのなら、なぜそんなに税に痛みを感じるのか。(中略)ちなみに、生活水準について尋ねた国際比較データを見ると、調査対象38カ国のなかで「中の下」と答えた人の割合が一番多かったのが日本だ。」

中の人が一言:「無意識の内に感じ、使っていた自己責任だという鋭利なワードがブーメランの様に綺麗な弧を描いて方向を変え、最後には自分にサクッと刺さる感じが凄い。
こちらも有名な話ですが、あるデータでは日本人は本当に寄付をしない(具体的にはアメリカの1/40程度)、という点も同じ様な論点に行き着くものかな、と。」

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Komony Recordsの店主
自分でボタンを押したら「自分に対してサポートすることはできません。」と出てきましたw