青山氏の家紋(青山銭)
今回は松平、徳川氏の家臣である、青山氏の家紋について書かれたものを紹介します。青山銭の意味(由来?)が書かれたものです。
青山銭
青山氏の家紋は青山銭と言われるように銭であり、丸に四角といいう非常にシンプルなデザインです。
三河松平高月院第三世法誉上人の直筆のようです。この方がいつの時代の人かは調べても分かりませんでした。ただし、高月院は松平氏の菩提寺なのでそこに聞けば分かるかもしれません。
外情丸き時は人と
交わることよし 内の心角
成時は己がみさほ
正しこの二つかさね
たるものいづれの
国にか をこなはれ
ざらん あゝ天下の
通宝なるかな
正直、意味は理解できないのですが、丸と四角は人の心を現しているのかもしれないです。丸は心の平穏、やさしさなどの正の感情。四角は怒りや嫉妬などの負の感情と私は捉えました。
スター・ウォーズのジェダイとシスのようなイメージです。
この二つの感情を同時に持つことは人間には難しいが「銭」は成しているといった感じでしょうか。この青山銭はシンプルなデザインの割に深い意味があるのかもしれないです。
青山氏の他の家紋
青山氏の定紋は青山銭ですが、他に2つあります。
青山銭は本家のみが使用を許され、幕末だと丹波篠山の青山氏が該当します。真ん中の葉菊は青山菊と言い、分家はこちらを使用しています。郡上八幡の青山氏が該当します。一番下の紋は葉菊草(厳密には葉菊草の花)と言い、徳川家康が幼少の頃に授けた言い伝えのあるものです。
(追記)
他には九曜紋があるようです。
葉菊草とは菊の一種ではなく、葉が菊の花のような形から、この名が付いています。生育地は愛知県の渥美半島です。
葉菊草の花はこちらのページの説明が参考になりました。