「盤上の向日葵」を読んで
2021年の1冊目。本を読んだのでアウトプット。
最近将棋を見るようになって始めたTwitterがきっかけで、将棋の小説があるのを知りました。将棋棋士でTwitterをやっている方は多く、この本を監修した飯島先生もその一人。先生のTwitterで紹介されてるのを見て興味をもって、小説を手にしました。
小説の内容は、身元不明の白骨遺体が発見され、遺留品の中から名匠の将棋の駒が出てくる。かつてプロ棋士を志した刑事が事件を担当する。
あまりネタバレになると困るので、詳しくは記載しませんが、、警察小説好き(特に横山秀夫さんの本)の私としてはミステリー+将棋は願ってもないストーリー設定でした。
棋譜や将棋に詳しくなくても内容としては楽しめます。個人的には、将棋の知識があると、主人公のプロ棋士を諦めなければいかなかった心情とかがより理解できて良いと思います。将棋棋士になれるのは、ほんの一握りの人だけ。年齢制限があり、一定の年齢を超えると棋士を諦めなくてはいけないこと。きっと将棋棋士を目指す人はとことん将棋が好きで、一途に勉強してきた人なんだろうと思うと、本当に好きで目指したいものができる才能があるということが羨ましい一方で、諦めなければ行けなかった時の悔しさとか自分には想像できない苦しさもあるんだろうなと思いました。
小説の話から脱線しましたが、そういうことを知ると将棋だけでなく、将棋棋士を応援したい気持ちになり、今ではすっかり将棋が好きになりました。
小説に話を戻すと、話に出てくる将棋棋士は実在する人物をモデルにしているのかな?と思う人物も出てきます。また、真剣師と呼ばれる人たちの存在がとてもミステリアスで架空の話なのかなと思ったら、後書きの羽生さんのコメントで実際に羽生さんも対局したことがあるというのを読んで驚きました。
とりとめもなく感想をつらつらと書いてしまいましたが、将棋好きな人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。