【トロント1日目と2日目】※長いですよ
父と母、夫が新千歳空港までお見送りに来てくれて、やっぱりこんな別れのタイミングで泣かないはずがなく、泣きじゃくりながら1人保安検査場を通過しました。
フィリピンに行った時は、行きは尊敬する2人の友人が空港まで送り届けてくれて、さらにはさわやかくまさんの面々が新千歳空港まで来てくれて、父母と共に送り出してくれたのでした。
フィリピンの時は休日出発だったのもあり、夫も東京まで着いてきてくれて、成田空港で初めて1人保安検査場を通る時も、もう涙が止まらず、そして送り出してくれた夫の顔も忘れられずしばらく搭乗口付近でぐずぐずしてたのですが、今回は少し違いました。
なんか、多分とんでもなく緊張してたので、とにかくやることばかり考えて、次から次へと歩みを進めていた気がします。
成田に着いてからも乗り継ぎに5時間以上待っていたので、いやもう成田空港でやることないし!とズンズカ大きい荷物を預け、保安検査場をくぐり、中でゆっくりしようと思ったところ、搭乗口付近には特にいいお店もなくコンビニもなく笑
あれ?フィリピンの時はなんかたくさんあったのにな?と思ったら、今回は方向が違ったみたいで、なーんにもない場所にたどり着いてしまいました。
あと4時間ぐらいあるのに、コンビニも行けず何も食べれずもし伸びないので、中を行ったり来たり×2。
きっとカナダに行ったら全てが高くてマックですら食べれないんだ!!!!涙目と思い、ギリギリ間に合った月見バーガーセットを食べ、おにぎりを買い込んでやれやれやっと休めると思ったらもう残り2時間ぐらい。
何してたんだか覚えてませんが(緊張で)、搭乗口はたくさんの人で溢れかえっていて、緊張で目が回っていました。
大きい荷物を預けたとは言えど手荷物は多く、早めに搭乗のところへ並んでみるも案内が遅れに遅れ、肩は限界。
これは疲れて12時間のフライトも寝まくってあっという間だど〜!!!と思っていた自分。
甘かった、甘ちゃんでした。
この後の苦しみときたらなかった。
ある程度広いであろうと思って1番後ろの2人がけの席にしたのに、全然だった。
なんなら狭い。
隣はちょークールな黒人女性で、先にちょこまかと機内設備をいじっていた私、何がどうなるか把握し終えた矢先、隣のクールガールの電気が機内全体消灯したのにも関わらず消えずあたふたしていたので、私颯爽とモニターで電気を消してグッ👍と合図。
これも世界に羽ばたく第一歩に相応しいではありませんか。(え)
あ、ご飯が度々出たのはとてもありがたかった。
シートオプションで有料だと思ってたから、
ご飯ないと思ってた←
そこからの12時間は本当に長かった。
最初は楽しみつつ映画を観ていたところ、体の節々がとんでもなく痛い。
とにかく寒い。
大体どんなことあってもどんな時間帯でもどんな場所でも眠れるタイプだけれど、全然眠れない←
2本観終わったところで、あ、もうこれ寝れないやつだな(悟り)と思って、とにかく永遠と映画をかけ続けていくスタイルに変更。
度々数十分寝落ちできてる時があるけれど、いや数十分!?!?!?という気持ちになり絶望し、映画を観て、落ちて、起きてを繰り返していく12時間。
過酷!!!この旅過酷!!
7時間経ったぐらいから結構きつかったな…
寝ても辛いし寝なくても辛いがずっと続いてた。
もう少し敵に対する作戦を練るべきだった、と思いつつもまあこれも経験だなと思っていたら4時間経ち。
ようやっと、ついたカナダ。
よし後は予習した通りに行けば…と思ったら、全然ちがーう!!!!
外に出る前にimmigrationの場所があるはずなのに、ない!
まず端末機操作すればいいのかなんなのか、さっぱりわからん!!!
立ち往生して、空港Wi-Fiで調べ、とりあえず端末操作をすればいいことだけはわかったので端末操作してレシートを受け取るも、列の続いてる先は出口。
これで出たら私ワーホリビザに切り替えられんのでは!?(カナダはワーホリビザにしていいよーっていう許可証が事前発行されて、空港のimmigrationで正式なビザに切り替えるのだ。)
どうする!?並んじゃったけどどうする!?と、ファイルを片手にビクビクしながら警備の兄さんに見せたら、さっと全然違う場所を案内され、それでもimmigration ではないから混乱しながらも、違う警備のお兄さんにワーホリです!!!!って言ったら、全然影に隠れて見えもしない場所にimmigration があって、あああああああああったああああああああ!!!!!!と意気揚々と乗り込む。
でもなんかいろいろ聞かれてちゃんと答えないとビザもらえないと思っていたから、ガチガチに緊張してちょっと怖そうなお兄さんのところになって、プルプル震えながら待っていたのに全然何も聞かれず。(気圧で耳もやられて何も聞こえなかったので本当に不安だった。)
無事ビザを受け取れて、荷物も全部ちゃんともらえて、なんなら、勢いに乗って社会保険番号と交通ICカードも作ってシェアハウスへ!
ここがさらに難関で、荷物案外1人では結構重くて、公共交通機関なんて乗ってられないと思って勇気を振り絞り、お金も振り絞りタクシーに乗ったら、アラブ系のとても明るい方、だけど何故かずっと喋ってる、英語ではなく母国語で。どうしてそんなに喋ってるんだ…と思いながら気づいたら寝落ち。
起きたら家の前でざっと40分ぐらいのタクシー代はとんでもなく高くて、初めてのチップにも驚き、落ち込んでシェアハウスに向かった。
誰もいない雰囲気の中で、知らない家に入るのはとても勇気がいった。
自分がなんか、泥棒の気分でずっといた。
でも1人事前にやり取りをしていた方がお家にいてでてきてくれて、優しく一通り案内をしてくれたので、本当に今日の時間が洗われた気分だった。
荷解きを軽くして、在留届を提出して明日の予定を立てたあと、スイッチが切れた。
爆睡も爆睡。何時間寝てんだってぐらい、寝て寝て寝て、起きて時間見て嘘だろ…と思いながらまた寝て、気づいたら2日目はひたすら寝ていた。
これが時差ボケ…………
初めての経験に困惑しながらあっという間に3日目がやってきた。
あ、そういえば空港にたどり着いたとき、到着口で待っている人たちの中でも結構な人が花束を持って待っていた。
きっと家族、恋人、友人に渡すためにきっと待っているんだろう。
私の夫も2回今までに私に花束をくれたことがある。
忘れられないのは簿記3級合格の時で、多分人からもらった初めての花束だった。
まだお互いバンドメイトとしてしか関わりがなかった時、バンドを休んで簿記試験を受けたから、バンドみんながおめでとうと色んなプレゼントをくれたなかで、夫は小さな花束をくれた。
夫はいつか、大切な人のことはちゃんと大切にしたいんだと言っていて、大切だという気持ちを花に変換するなんて、そんな素敵なことを純粋に当たり前にやってしまう姿に衝撃を受けたのが今でもずっと忘れられないし、その花束は2年以上経ってなお、ドライフラワーになってうちの玄関にいる。
きっとここにいる人たちもそうなんだろうな、と思うと嬉しくなった。