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お母さんだって家族からいじられるのは好きじゃない

母(70代)の時代は、亭主関白が良しとされていたと思う。夫には逆らわない。陰で夫を支えるのが賢い妻。

父は母のことをたまに「できないやつだな」と言っていた。言い方含め、聞いている私は、とても嫌だった。

対して、母から父の悪口はほとんど聞いたことがない。聞くとすれば、お父さんは怖いから仕方ないみたいなことだった。母は、父が優秀なことや、お父さんは出来るけど私は大したことないという内容をよく言っていた気がする。

私も大人になり、父や母の性格を冷静に受け止められるようになり、父が言っていたことが腑に落ちて、母を指摘したことがある。

義実家で過ごした時のこと。
うちにはない、和気あいあいとした、仲の良い、楽しい家族。
ただ、お決まりのように母いじりがある。
全くお母さんはしょうがないんだから。
一見、家族の仲の良さがあるからこそ、受け入れられる感じがある。義母はそれにあまり反応していなかった。何となく伝わってきたのは、嬉しいではないということだった。

母は次から次へと怪しいネットワークビジネスに手を出す。一時期は宗教にも手を出したことがある。その間、色々な問題が発生したが、びっくりする程懲りない。次は良さそうなの。それが口癖だ。
常に認められる場所を探しているように私には見える。
とは言え、本人なりに楽しそうに過ごしているので、私が何か言うことは余計なお世話。適度な距離で見守ることがリスペクトなのだと思った。誰かに迷惑かからなければだけど。

人に親世代の母の夫に対する我慢について話したら、うちの母も父には逆らえないし、父は母の抜けたところをよく指摘すると。また、その事に対して母は結構ストレス溜めていると。


母はずっと我慢しているかもしれない。我慢は当たり前となって、傷ついてることさえ、自覚がないかもしれない。
近過ぎる距離ほど見えない。
母に指摘した自分、反省。

もし、父母対等であったらどうだったのだろう。
母が、私はそれを言われると傷つく、と言えたらどうだったんだろう。

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