小見山転子(元:竹村転子)
小見山転子(竹村転子)の第二詩集です。発行元:書肆ブン。22篇の詩を収録。2023年2月10日発行。雑誌『現代詩手帖』に投稿していた詩を中心にしています。
詩に興味はあるけれど、読むのも、書くのも、とっかかりが見つからない方々に。少しでもお助けできたら幸いです。
竹村転子(小見山転子)の第一詩集。私家版。30篇の詩を収録。2018年7月15日発行。雑誌『ユリイカ』に投稿した詩を中心にしています。
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誰と誰が付き合っているらしい あの人は単位を落としそうらしい 実家がお金持ちなのに隠しているらしい 周りの人たちの話し声が遠い 風景は見えている通りか自信がない 椅子に座っているが感触は私のものなのだろうか ぼんやりしてるけど大丈夫? 血糖値低くなってない? 飴あげるよ さらっと手に落とし込まれた飴 ありがとうと言う自分の声 違うんだ ごめんね 飴をくれた時に 友達の指先、爪、一瞬だけリアルに感じ取れた でも一瞬だけ なぜこんなにも私は疑い深いのか 全てと触れているは
詩と写真をPDFで載せます。 全2ページなのですが、1ページごとのサイズがA5版なので、もし印刷するときにはお好みのサイズでどうぞ。 著作権フリーではありません。 どうぞよろしくお願いします! (冬の詩なのでフライング気味です。ご了承ください。後日フリーペーパーとして改めて、印刷、配布予定です。)
noteを始めた初期に、どなたでもフォロー返ししていて、再開してからは明確な基準はないまま気まぐれにしていました。 少しはしっかりしようと、詩に関係のある方々を優先して、フォローを整理してみます。 フォローを外してしまう方々には、申し訳ございません。予めお詫び致します。
「せんそうしてるくにがある」 路地に面した自宅の郵便受けに 青鉛筆でそう書かれた 赤い折り紙が二つ折で入っていた よほど小さな子が あまりに辛くて こんなことをしたのだろうと それはもうずいぶん昔の話 せんそうしてるくに は増えるばかりで 赤い折り紙を覚えているのは 私のほうだけだろうか 小さな子 どのくにの小さな子でも 少しの悪いことはするけれど あなたが小さな子であるという それだけで光っている 小さな子だった折り紙をくれた人 今頃はもう大きくなって まるで一人前
PDFで詩と写真を載せてみます。ダウンロードして印刷など、ご自由にどうぞ。 A4サイズで両面印刷して半分折りが個人的におすすめです。どちらが裏表もお好みでどうぞ。 著作権フリーではありません、ご了承ください。
麻生有里さんとの共同詩誌「螢石通信」第二号を発行しました。当面イベント出展はしません。ネットショップをよろしくお願いします。匿名配送いたします。 螢石通信室 https://hotaru-ishi.booth.pm/
一箱本屋さんに棚を借りています。 借りはじめてから半年くらい経ちまして、さてこれからどういう方針でやっていこうかな?と考えました。 最初から利益は見込んでおらず、半年間は様子見で古書と自分関連書籍を置いてきました。 自分関連のものは、簡単に種類は増やせませんが、これからしばらくはフリーペーパーも置いてみます。自己紹介のつもりなので、見かけたらお気軽にお持ちください。 水面下ですすめているものもあります。それも出来次第、並べます。 古書に関して、これからは前ほど数多くは並
着想を得たら、たくさん考える。考え疲れたころに、ぼんやりしながら書き始める。ぼんやりが大切。自分の考えが及ばなかった域を引き出せる。たぶん無意識と呼ばれる領域から。それができると、書けたなと感じる。個人的な詩の書き方の一例です。
「鬱の本」で奈良美智さん関連書籍に二冊登場願いましたが。私は奈良さんの作品は、かわいい子供の姿をかりて「生きる強さ」を表していると、受け取っています。人間が根源的に、生きていこうとする力。一番弱い存在な筈の子供を、強く描いていると思います。
マガジンに纏めて、第一詩集と第二詩集を全篇noteで無料公開しています。紙の書籍としても発売中ですが、あえて。なぜ書いた物にお金を払ってもらうのかわからなくて。なぜ世の中の色々がお金と交換である前提なのかわからなくて。ご一読くだされば幸いです。
アパートの壁に油性ペンで物語を書き付けています。木目調の合板の壁です。気の向いたときにさらさら書いています。 二人暮らしの老夫婦、片割れが病を得て、弱っていき、亡くなり、独りになって、引越していった話。 中年の母親とその娘、しばらく二人で暮らしていたものの、喧嘩別れして娘が出ていき、母親も引越していった話。 若い恋人同士が暮らし始めて、たまに仲が悪くなっても、なんだかんだ一緒で、結婚して、子が産まれて、じきに引越していった話。 そういう、このアパートのこの部屋であったかもしれ
詩集の内容をここに載せる事には迷いもありました。でも、読んで頂きたい気持ちが勝りました。もしここで読んで気に入って、品物としての本をお手元に置いてくださるなら、本をお買い求めくださるととても嬉しいです。第一、第二、どちらの詩集も本ならではの良さもあります。宜しくお願いします!!
鮫のいる暗い水中に自分が沈んでゆく夢を、幼い頃に繰り返しみていました。湯船のお湯に青い入浴剤が使われていると、実は海と繫がっているのじゃないかと疑って入りたくありませんでした。 その夢もみなくなり、青いお湯も平気になった今でも、水がたくさんある場所は怖くてたまりません。水族館はお化け屋敷並みの怖さです。それもいつか平気になるのでしょうか。それはよいことなのか、そうではないのか。どちらでもないのかもしれません。
表面張力がぱつんとはじけ飛ぶ 君は歌う 手段ではない 共通のおおきな存在に触れる テーブルのお茶を 数ミリメートル揺らす 歌を 君は環のように 知らない誰かが殺されて 私にも責任があります 毎日 毎日 誰かが殺されて 要らない人間なんて居ないのに 疲れてもせめて怒ります おおきな存在に触れる時間もとれず 生きて 殺される 環のように 関係している お茶を摘んでくれた誰か 話しかけたい ぱつんとはじけ飛んで べつの水面に辿りつくまでの 淋しい水滴 きれい
詩を書くのはすてきなことじゃないの。 おにぎりに貼り付いたノリみたいなもの 海でとれたものはみんな嫌な味がする 血と海水は同じものなんだって 女の子は月に一度満ちるんだって わたし、女じゃないの 満ちたことがないから 自主的にノートに排出している お母さんがこっそり読んでいるの 知ってる わたしもこっそり読んでいるから おあいこ 男の子はそんなことしない たぶん お父さんはスキーにいったよ わたしが熱をだしていても いったよ 詩を書くのはすてきなことじゃないの! じかまき