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始めやすくなった時代に求められるもの


僕が学生時代、起業しようにも株式会社を設立しようと思ったら問答無用で資本金1000万円必要でした。

インターネットはあったけど
スマホはなかった。
ノートパソコンはあったけど、充分な回線が町に通ってなかった。
Googleもなかったし、SNSもなかった。

今は起業しようと思えば、登記も含めて2、30万円あれば誰でもできます。
スマホ1つでカフェでも車の中でも情報は得られる。
発信をしようと思ったら広告を打たなくてもSNSも無料でできる。

始めることのインフラはめちゃくちゃ整いました。

なので、起業すること、発信すること自体に
実はそんなに価値はなくて
(誰にでもある初めの一歩という意味では価値あるけど)
とっても大事になってきているのは

続けること。

僕は起業して10年目のシーズンです。

10年採用の会社をやってます。という人と
今年から始めました!では、そりゃやっぱり前者の方が打席は多く回ってきます。

誰でも始めることはできる変わりに
続けている価値が爆上がりしてくるのがこれからの時代なんじゃないかなと。

いくらツールが発達しても
「〇〇年から継続している。」という歴史は人間しかできませんからね。

実際、僕としてはやっていることはさほど変わらないのに
3年続けると、周囲の人の見る目が変わってきました。
コロナの時に採用なんか止まってしまった時も
急に別の路線にいくようなこともしなかった。
その結果、以前からの知り合い、
または知り合いの知り合いの方くらいからの引き合いが非常に増えました。

継続して発信することの成果って、
フォロワーを増やして、見ず知らずの白馬の王子さまにたどり着くのではなく、
じっと数年間ウォッチしてくれている知り合いが
「この人になら頼んで大丈夫だな。」
と信頼された後にくる、さまざまな依頼のことなんじゃないかなと実感しています。

SNSで、近しい人たちの活躍はうかがい知ることもたやすい時代。
コロコロコロロ、やっていることを変える人、発信の内容が変わる人は、まぁ「そういう人だな。」と無意識に認定されるもの。

調子のいい時だけ、告知して
ピンチになると急に潜る人も、まぁ「そういう人」だと認定される。

なにせ、発信は誰でもどこでも、できるようになりましたからねぇ。読み手のリテラシーだって上がっていきますよ。そりゃ。

もちろん人生に変化はつきもの。
変化するなと言いたいわけじゃなく、変化するならその過程も伝えた方がいい。

人生に上下の波はつきもの。カッコ悪い時にも発信を続けられる人にしか生まれない信用もある。

誰にでも始められるんだから、スタートすることの価値はこれからも下がっていく一方で、
その代わり、継続していく価値は今後も右肩上がりになっていく一方だと思われます。

U35は何度もやり直せるので失敗の数が物を言いますが
それから以降は、はっきり時間を使う方向を決めて、継続していかないと、
同じ新人なら、若い人の方が体力も熱意も時間もあるから、若い人で!となる。
アラフォー以降は継続できないと、なかなか厳しい戦いになりますよ。

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