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パパになった日

去年は、30代くらいの方々で
「私の周りに妊婦20人くらいいます」
と言っている人に、4.5人会ってました。

通勤時間が減った方
在宅時間が増えた方
コロナの明け方も見えて結婚や妊娠を控えてた方々など
3年分の赤ちゃんが、一気にお生まれになっているのかもしれません。

パパ歴約12年の私ですが、
今でもはっきり覚えている「パパになった日」があります。

それは生後2ヶ月の長男と初めて2人で留守番した夜。
もちろんそれまでもミルクやおむつやゲップのお世話はしていましたが二人っきりは初めて。

妻が出産以来初めて、外出して友人たちと居酒屋に行った日。

いつも通りのルーティンをメモに残してくれたので
確実こなし、いよいよ最終関門寝かしつけ。
ここまで順調にきている。予定通りの20時。
部屋を暗くして、とんとんとん。

ところが全然寝ない。ぎゃーぎゃー 泣きわめく。
ちょっと待て。
こんなん聞いてない。このシミュレーションしてない!

ミルクが足りなかったかな?
オムツがまた濡れた?

全部試すも、依然ご立腹のまま。さらに続く赤子の泣き声。
これはいかん!と妻に緊急電話をしようと時計を見ると
おそらく彼女が飲み始めて45分。
これで呼び出されたら、迷惑だろうなー。逆の立場だったら、がっかりだよなー。

そして、ここが何かのターニングポイントな気がする!
と直感が働いて、1人でなんとか頑張ってみることに。

それから1時間、暗い寝室で、パパも泣きたい気持ちを抑えてあやす。

「もう限界だ!!」と半ば開き直って
リビングの電気をつけ、テレビをつけ、まだまだ小さい長男をトントンしながら、長期戦のつもりで仕切り直し。

「パパの時は夜更かしOK。パパはママの代わりじゃない。」
そんなこと言ったか言わなかったか覚えてないけど
気持ちはそんな感じ。

そしたらね。ものの5分で寝てくれました。
そしてそこから1回も起きずに、ご就寝。

この時分かったんです。
パパの緊張は息子に伝わる。
そして、もうこの子はパパとママの違いはわかってくれていて、
パパに、ママの代わりを求めているわけじゃないんだと。

「大きくなったら、ママに内緒で夜更かししようぜ~」
なんて言っていた、あの日の未来が今あります。

ところがしっかりお育ちになられて3連休の初日でも
10時半に、弟を促し、コテッと寝てくれる子に育ったのはうれしい想定外。

とにかく、あの日妻の妊娠からすると、10カ月+2カ月でちょうど1年遅れだったけど、僕もパパになった日だと確信しています。

僕と長男の物語はあの日から始まった。
起業しても子育ての時間を確保したのはあの日が起点。
いつの間にか、長男だけじゃなく次男もパパっ子になってしまったけど、あの日が起点。
#昨晩ママが飲みに行ってることに夕食食べ終わったあとに気づく次男さん

あの日がなかったら、いつまでも子育てはママが主役でパパはサポートのつもりでいたかもしれません。

今年、ベビーブームなお母さんたちへ。
赤ちゃん、めっちゃかわいいし、心配だし、旦那さん頼りないし、全然任せられる気がしないかもしれないけど、
パパにもパパになる試練を与えてあげてください。

きっと、長期的に見てその方が楽になりますよ。

今年、パパになったけど、本当の意味ではまだパパになっていないパパの卵たちへ。
子育て、仕事より楽しいから、そんなもんママだけにやらせてたらもったいないよ。

いろいろ外野がうるさいかもしれないけど、赤ちゃんとパパだけの繋がりを作れるほどの能力は携えて生まれてきてるから、遠慮せずに、パパとのコミュニケーションも楽しんで。

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