北ドイツの芸術家村 駅はあるけど電車は来るの?
北ドイツ、ブレーメンから北にバスで小一時間ほどのところにある小さな村、ヴォルプスヴェーデ(Worpswede)。
19世紀末、都会に背を向け、自然のなかでの素朴で質素な生活に惹かれて集まった芸術家がコミュニティを形成。ユーゲントシュティール、印象派、表現主義といった芸術家が、ヴォルプスヴェーデ芸術家コロニーにて活動を開始しました。
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー、オットー・モーダーゾーン、ハインリッヒ・フォーゲラー、フリッツ・マッケンゼン、クララ・ヴェストホフといったヴォルプスヴェーデを代表する芸術家たちが、牧歌的な風景、田舎での自然な暮らしを追求。
北ドイツの自然の中で生まれた素朴な芸術作品は、村の美術館やギャラリーで鑑賞することができます。
バルケンホフ: かつてのハインリッヒ・フォーゲラーの邸宅
ハウス・イム・シュルー: フォーゲラーの作品やこの地域の工芸品のコレクションが鑑賞できます。
自然に囲まれたこじんまりとした村には、かつての芸術家の邸宅を活用した美術館やギャラリー、個性的な建築のカフェ等が点在しているので、のんびりと村歩きを楽しみたいところ…
カフェ・ヴォルプスヴェーデ: ベルンハルト・ヘトガーが直角がない建物として建築。(ヘトガーの代表作にはブレーメンのベトヒャー通りの彫刻があります。)
宿探しを観光案内所でお願いしたら、なんとユースホステルを勧められました。Tourist Infoでは初めてのことだったのですが、話を聞くと家族向けの部屋や一人部屋もあるそう… 都市部とは違ったサービスです。
電話をしてもらったら残念ながら満室とのことで、ここではキッチン付きの中長期滞在用の部屋(Ferienwohnung)に泊まりました。
小さな村なので、いわゆる観光施設はあっという間に回ってしまいます。
色々と元気に歩き回りたいような観光旅行には不向きですが、息抜きとして田舎でのんびりするにはもってこい。
タイトルに掲げましたが、ヴォルプスヴェーデの駅舎は現在レストランとして営業しています。
が、どうやら夏のシーズンや週末には特別運行もあるようです。
ちなみに… 近隣のブレーメンには1999年までブレーメン国際日本学園という日本人学校がありました。縁あってドイツ人のテューターの方とお話をする機会があったのですが、元気かなぁ…
(2000年の回想録: 写真はフィルムカメラにて撮影)
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