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こんなところにハンザ都市 のんびりゆっくり参りましょう…

中世に塩の交易で栄えたハンザ都市ゾースト(Soest)。ハンザ同盟といえば、ハンブルク、ブレーメン、リューベックなどが有名ですが、最盛期には、北ドイツの有力都市を中心に、北海・バルト海沿岸に始まり、西はフランドル、東は現在のポーランド・バルト諸国・ロシアにまで広がっていました。
ノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW:Nordrhein-Westfalen)にあるゾーストも、かつては塩の交易で栄えたそうですが、今ではガイドブックにもなかなか載らないような、のどかな田舎町です。

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土塁を持つ古い市壁、市門、塔などが現存し、旧市街には、美しい木組みの家や由緒ある教会が残されています。

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外国からの観光客で賑わう街というより、ゆっくり散策しながら教会や史跡を楽しむような街… 訪問した時は、ドイツ人のおじいちゃんやおばあちゃんのグループ旅行者の姿がありました。きっとガイドさんが街の来歴なんかを語ってくれているのでしょう。

ヨーロッパの地方都市や田舎町を旅するのであれば、何かテーマを選んでみると面白いです。中世の街並みや古城だけでなく、ハンザ都市、宗教改革、三十年戦争といった歴史的なもの、自然保護区域、芸術家村・建築群、産業・工業都市の名残なんてのもありです。
どんな街でもそれぞれに歴史や特徴を持っています。事前に調べていくこともありますが、実は現地で気付かされることも多いです。

現地の観光案内所で手に入る地図やパンフレットには、日本のガイドブックにはない見どころが結構載っています。結構良い思い出+お土産になりますが、今では地図や住所の掲載が減り、QRコード表示に変わってきているようです。便利は便利なのでしょうが、折角外国に来たのに益々下を向いて歩く方が増えそうで残念です…

ヨーロッパの旅行中には世界史で習ったような大きな出来事や人物が、国境すら飛び越えて、不意に出てくることが結構あります。
そんな歴史の広がりを感じると、ヨーロッパ旅行はもっと楽しくなっていきますよ…

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(2004年8月滞在の回想録: 写真はフィルムカメラにて撮影)


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