坑道の探検 地底の迷宮と冒険活劇の世界へ!
魔女の伝説が残るドイツのハルツ地方。「ヴァルプルギスの夜」で有名なところですが、この地方にゴスラー(Goslar)という街があります。
実はこの地域、ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム として世界遺産に指定されています。
木組みの家が美しい市街からはちょっと離れていますが、上記タイトルにピンときた方には、是非足を延ばしていただきたいのがランメルスベルク鉱山。
主な見学コースは以下の4つ:
- 坑道コース(Fire and Water: The Roeder Gallery)
- 20世紀採掘コース(Mine train tour: Mining in the 20th century)
- 鉱石精選所(The Ore Dressing Plant)
- リフトを使った上部からの見学(Inclined elevator tour)
先ずは徒歩で坑道を見学。
ガイドさんに連れられ暗い坑道を進んでいくと、一気に気分が盛り上がってきます。
今でこそ見学路が整備され、ライトが中を照らしてくれていますが、かつてはランプの光を頼りに足場の悪い坑道を歩いていたに違いありません。
ランプの明かりで揺らめく影が魔物に見えたり、ガスの溜まった場では幻覚が見えたりすることもあったでしょう。
火を扱う場所は暑かったそうですので、そんなところで不意に大きな影が現れればドラゴンと錯覚したり、不気味に響く音をゴブリンが騒ぎ立てている音と思い込んだり… 現代では全てが幻想の世界でしょうが、微かな光が頼りの深い闇の世界には、例えようのない恐怖が満ちていたのではないでしょうか。
一方、坑道の中にはどうやって作ったのかと思うほどの大きな水車や細い階段が地下に向かって延々と続いています。
水車は地上から物を降ろしたり、地下から物を上げたりするために使われたので、回転方向を変える仕組みがあります。
こんなところでは、悪者に追いかけられた男の子が水車の上を駆け抜けたり、隠れたところから水車を反転させて追手を追い落とすなんて元気な妄想も広がります。
Fire and Water: The Roeder Gallery (写真をどうぞ)
次は中庭で見かけたあのトロッコに乗りたい!
というわけで、狭い車両に詰め込まれ、地下の世界にガーッと送り出されまれます。その先には労働者を一挙に作業場に降ろすリフトがバーンと待ち構えていました。
坑道内の詰め所には通信機や伝声管があり、物凄い音量で坑道内に響くドリルの採掘音にもめげず、闖入者と乱闘する人々を妄想できます。
鉱夫の朝食エリアなんかもあるので、ここでは作業機械に囲まれた地下の労働と生活での活劇妄想をお楽しみください。
Mine train tour: Mining in the 20th century (またまた、写真をどうぞ)
というわけで、しっかりと作品を覚えているわけではありませんが、坑道内に足を踏み入れて頭に浮かんだのは、宮崎駿監督の冒険活劇の世界。なんだかとてもワクワクしました。
(投稿にあたり改めてホームページを見たら、「※の錬金術師」のお父さまに出会えそうな気分にもなりました…)
ここまで読まれた方は、是非、バーチャルでランメルスベルク鉱山を探検してみてください。
Weltkulturerbe Rammelsberg | Museum und Besucherbergwerk
ちなみにこのスタート地点、天井を見上げると鉱夫たちの洗濯物が見えます。洗濯カゴが上下するのですが、洗った服を上にあげて乾かしたとか… 実は出発口の反対側にシャワー室があります。
まだ全見学コースを制覇していないので、もう一回行ってみたいなぁ…
最後にゴスラーの素敵な街並みもどうぞ。
(滞在: 2017年7月)
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