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ルターが学びゲーテとナポレオンが会合した街 はドイツのほぼ真ん中にあります
テューリンゲン州の州都エアフルト(Erfurt)は美しい教会や修道院礼拝堂が70以上もある宗教の街で、1200年以上の歴史があります。
エアフルトの街を見下ろすような小高い丘の上には聖マリア大聖堂(Dom St. Marien)とセヴェリ教会(Severikirche)が聳え立ち、内部には美しい祭壇、祭壇画、ステンドグラス、オルガンなどが設えられています。
学生時代をこの街で過ごしたマルティン・ルターは、幾つもの塔が空へ向かって伸びる様子を見て「塔多きエアフルト」と称えたとか…
また、1808年にはこの街でナポレオンがゲーテと対面をしています。
ナポレオンはゲーテの熱心な読者で、戦地にまでゲーテの「若きウェルテルの悩み」を持参し、7回も読み返していたといいます。
別々の国の歴史で学ぶ人たちが、こうやって接見するというのも何だか面白いです。(本にサインはもらえたのだろうか…)
ヨーロッパを旅行すると、勿論別々にですが、色々な街でこの2人には良く出会います。実に活動的な方々です…
エアフルトは交通の要所として商業も発展し、街を流れるゲラ川には「商人の橋」という意味のあるクレーマー橋が架かっています。フィレンツェのヴェッキオ橋のように橋の両側にお店が並んでいますが、建物はドイツらしく木組みの家。
市庁舎や歴史ある古い建物も見事です。
改めて地図を見ると市内には沢山の教会が… 訪問時には時間があまりなくささっと通り過ぎてしまったのが残念です。
日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは人気がある観光都市なんだとか… 宗教と歴史に彩られ、交易も盛んだった豊かな街。ゲーテ街道の一都市でもあり、ワイマールとアイゼナハの間にある古都をじっくり訪れるのも分かるような気がします。
エアフルトに限らずテューリンゲン地方を訪問するのであれば、焼きソーセージのど定番、テューリンガーをお忘れなく。ドイツ各地で食べられるとは言え、やはり本場は一味違うのでは…?
(2004年5月滞在の回想録: 写真はフィルムカメラにて撮影)
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