ドイツにグランドキャニオン? どうやってそこへ行ったかというと…
今日は日曜。どうせ観光スポットも朝早くから開いているわけではないので、ホテルのご夫妻とゆっくりと朝ご飯。
で、再び「今日はどこへ行くんだ」攻撃。本当は世界遺産の都市クヴェードリンブルクに行きたかったのですが、どうにも行くのが面倒そう…なので、まあガイドブックにあった「ターレ(Thale)」と答えてみると…
すると「じゃ、バスで行け。クーポンブック見せればタダだぞ」 「え…」 半信半疑で駅前のバスターミナルに向かうと、どうやら観光客っぽい人たちがわんさか待っています。
念のためバス会社のオフィスで聞いてみようと思ったのですが、今日は日曜… 当然閉まっています。
うーん、致し方ない。とりあえずクーポンブックをバスの運転手に見せて、何か言われたら払おう。ドキドキしながらクーポンブックを見せると、さっさと乗れと手を振られただけで、あっさり乗車。
ちなみにヴェルニゲローデからターレに電車で行けば、乗り換えを含め1時間弱。
バスは乗り換えなしで1時間くらい… おまけに無料。
恐るべしクーポンブック。 ええ、ホントにお得です。
バスターミナルではヴェルニゲローデからクヴェードリンブルク行きの便も見つけたのですが、日曜は運行なし。(夏の観光シーズンに何故だ…) もう、これはターレに行く運命だったのでしょう。
後から調べてみたら、クヴェードリンブルクにも似たようなクーポンブックがあるので、この地域に観光で滞在する方は、移動にバスを考えてみるといいかもしれません。
ということでドイツのグランドキャニオンと呼ばれる緑あふれるハイキングエリアを満喫。
ここはロストラッペ(Rosstrappe)という伝説と、魔女の踊り場(Hexentanzplatz)が有名です。
Rosstrappen-Sage
ボドというボヘミアの悪い騎士が美しい王女ブリュンヒルデに求婚。ボドから逃げ出した王女はこの渓谷を馬で飛び越えたのですが、その時に蹄の跡が残されたと言われています。王女を追いかけたボドは断崖に落下、犬の姿となって王女が落としていった王冠を守っているそうです。
Hexentanzplatz
その名の通り、魔女が集まって宴会を開いたと言われる場所です。
ともあれ、この地域は非常に観光に力を入れているようです。
オーナー夫妻はかつての東ドイツの方。お二人とも昔は別の仕事、別の人生を歩んでいたそうですが、ある程度年齢も重ねてから巡り合い、今後のお仕事としてガストホーフ(宿泊+飲食)経営も悪くないと思われてここを買ったとか…。なので朝食はお店の一角でいただきました。ちなみに私が宿泊した部屋は実は(長期)休暇用の部屋で、キッチン付き。後から拡張したので配線はご主人が自分でやったと言っていました。
大学生の頃、とある講師の先生に「外国なんてなかなか行ける所じゃないから、旅先で手に入れたものはレシートでも何でも思い出として持ち帰りなさい」と言われ、実践すること※十余年…
とは言え、最近の観光案内には、住所の記載もなくQRコードだけなんてことも…
スマホを使えば地図も翻訳も一気に手に入るので、わざわざ人に聞く必要もないかもしれません。家族や友人には見たもの聞いたものを直ぐに伝えられるし、ヒマな時間だって簡単に潰せて極めて便利ということなんでしょうが、旅行先で下を向いて歩いている人を見ると、なんとも淋しい気がします。
そうそう、ターレでクヴェードリンブルク行きの電車を見つけ、とっさに超短時間訪問も実現してきました。
ま、まだまだ現地で色々やっていく予定ではあります。
(滞在: 2017年7月)