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今日からアドベント (Advent)

あんなに暖かった日々が嘘のように冷え込んできました。
とは言え、本当は冬ってこんな気候なのですよね。

年末、クリスマスに向かって、街中、ショッピングモール等々、賑やかになってきました。日本でもクリスマス・マーケットが定着してきたようで、今では屋台でGlühweinグリューワインも楽しめるようになりました。

キリスト教には様々な移動祭事がありますが、11月末12月初めにはアドベント (Advent)がやってきます。
クリスマスの4週間前の日曜日から始まり、12月24日クリスマス・イブまで、アドベント・クランツ(4本のロウソクが飾られたリース。第1アドベントから第4アドベント迄、毎日曜日にロウソクを1本づつ灯していきます)やアドベントカレンダー(こちらは12/1からスタート。カレンダーに付いている小窓を毎日一つづつ開けていきます。子供向けにはお菓子やプレゼントが隠されていて、24日迄のものと25日迄のものがあるようです)などで、少しずつ盛り上がっていきます。
そんな訳で今年、2023年の第1アドベントは12/3(日)です。

ヨーロッパでも、デパートやショップ、スーパーマーケット等には、11月になると様々なクリスマス用品やお菓子が並び始めますが、今や、クリスマスマーケットもアドベントを待たずに11月末にはスタートします。

第1アドベントとなると、教会でもクリスマス・ミサが開かれ始めます。この季節のミサは勿論とても混んでいますが、12/24や25に行くのが難しい方は、アドベントのミサを訪れてみても良いかもしれません。この季節にドイツの教会で演奏される曲といば、先ず、バッハのクリスマスオラトリオ。
なんとも華やかな音楽で、まさにクリスマスっていう気にさせてくれます。

J.S. Bach - Christmas Oratorio BWV 248 I "Jauchzet, frohlocket" (J.S. Bach Foundation)
https://www.youtube.com/watch?v=7dtiCWAkaQA

残念ながら日本ではほとんど聴く機会がありません。
勿論、クリスマスにはヘンデルのメサイアが演奏されることも多いので、ミサに参加される方は、音楽付きかどうかを含めて事前に教会の掲示板でプログラムを確認することをお勧めします。

一方、日本の年末といえばベートーヴェンの第九。こちらはコンサートホールだけでなく、街角やデパートなどでもミニ・コンサートが開催されます。
かつて日本では、ドイツ語の歌詞をどうしても覚えられなかった方々に、
Freude風呂出で schönerシェー寝る Götterfunken月照る糞犬… といって教えたとか教えなかったとか…

ベートーヴェン、交響曲第9番は第4楽章まであって、合唱が付いているのは第4楽章。独唱が始まるのは6.30頃、例の合唱ハイライトは13.15頃です。
合唱団員はコンサートが始まる前に注意されるのですが、第一楽章から舞台に上がって待機していると、なぜか…眠くなるのです。市民合唱団とのコンサートであれば、舞台上で寝落ちしている人を見つけることもあるかもしれませんが、まあ、そういうことです。

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コロナをきっかけに始めたnote。ペースもテーマも年ごとに変わっていますが、何とか3年続いたようです。撮りためた写真やドイツでの経験をつらつらと書いてきましたが、来年はちょっと思案中。
知りたいことや、やりたいことはまだまだありますが、書き残したいことや、伝えたいことは何だろう…これまでを振り返りつつ、行き先を決めていきたいと思います。

少々早いのですが、
Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch ins neue Jahr!
皆さま良いお年をお迎えください。

#ヨーロッパ
#ドイツ
#クリスマス
#クリスマスオラトリオ
#第九
#合唱


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