小2男子 午前5時
「朝5時に起こして」
と小2の息子が言う。
「なんで? もっと寝てたらいいやん」
「いいから、起こして」
そして、朝。
「5時だよー。起きるのー?」
爆睡。 うんともすんとも目覚めない。
30分後、もう一回、声をかける。
「5時半になったよ」
「え~~~~~!?
なんで、5時に起こして
くれなかったんよお~~~~ー!
もおお~~う、うお~う、うお~!」
泣き叫んで怒る。
「ちゃんと起こしたよーーー!」
「道具使ってでもいいから、
ちゃんと起こしてよおーー!」
なんで朝からこんなに息子に怒られないといけないのか・・・・と、
こっちは凹んでくるのだけど、
息子はケロッとして、さっさと着替え、
テレビの簡単なゲームをしたり、
昨日読んだ本を読み直したりしている。
星のカービィのシリーズ本に今は夢中。カービィが冒険したり、戦いしたりする話のようだ。
「ねえ、おもしろいよ。ママも読む?」
「うん、読んでみようかな」
「じつは、この子はね、かわいいんだけど、
敵のラスボスやったんやよ!」
「えーー?!
ちょっとその情報は、読むんやったら、
知らんほうが、よかったな・・・」
「ほら、ここにね、
『バカヤロー』って」
本のページを指さして笑っている。
「ねえねえ、ママはどのキャラが好き?」
「カービィかな(適当)」
「ぼくは、これ」
「それ、強いん?」
「うん、羽があるから、飛べるよ」
「カーヴィって、ちっちゃい?」
「そんなことないよ、けっこうおっきい」
「朝ごはん、食べないの?」
「ちょっと待って。
これ読んでから」
クスクス笑いながら、お気に入りのページを、もう一回読んでいる。
かわいいヤツ。
「明日は、ぼく、
4時に起きようかなー?」
「え? ご自由に・・・・・」