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映画「極道の妻たち 危険な賭け」感想文

「なんぼいりますのや」
「買うた」
今回の岩下志麻さん演じる姐さんは、バブル崩壊後も投資の才能を発揮する北陸の財テク女組長・香矢。
一大組織である坂松組の跡目争いにも大きな権力を持つ一人。
もちろん、その財力と美貌ゆえに跡目争いに巻き込まれていきます。

ちょっとキャストがパッとしない印象の作品でした。
香矢が登場する前に出てくる男性たちが地味だったせいでしょうか。
掴みが緩いなあという感じです。
北村和夫と原田大二郎ではちょっと場が持ちません。

香矢の娘・香織役に工藤静香がキャスティングされているのですが、もうミラクルひかるが真似する彼女そのもの。ミラクルひかるってすごいなあとずっと感心してしまいました。
かたせ梨乃とキムラ緑子がシリーズに復活していて安心感はありました。
特筆すべきは、元警察官のヒットマンを演じる火野正平。
市井の人々のあらゆる日常に自然に紛れ込み、何気なくやるべき仕事をこなしてその場を去る姿。
その無表情と淡々とした姿に、会ったことはないけどきっとヒットマンてこういうかんじなんだろうなと思わされてしまいます。

ちょっと退屈な映画でしたが、火野正平が良かったからまあいいか。
さて、岩下志麻さん極妻シリーズもあと一本!
最後まで見るぞ!

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