エリザベートガラコンサート(5/1)ライブ配信感想文
ライブ配信初体験の本日。午前11時30分から開始とのことだったのですが、タブレットの画面にハプスブルクの紋章と注意書きが入れ替わり立ち替わり…。12時にやっと始まりました。
かつて舞台で見た宝塚OGによる「ベルサイユのばらコンサート」のようにトークを挟んでは歌う…のスタイルかと思いきや、オーケストラはあるもののセットのないほぼ本編のような進行。
そもそもほとんど歌のミュージカルだということもありますが。
ただ、「コンサート」と銘打っているだけにみんなしっかりマイクを握っての歌唱で、最初は違和感がありました。
ミュージカル「エリザベート」は、バイエルン王国侯爵の娘で元気で自由な少女エリザベートが、オーストリアの皇帝フランツ・ヨーゼフに愛され結婚するものの少しずつ笑顔を失い、同時に黄泉の国の帝王トート閣下から求愛され続ける物語。
最初にウィーンでミュージカル化し、日本では1996年に宝塚歌劇が上演。
人気の演目でいつもチケット入手は困難。
私は2度観劇したことがあるのですが、どちらも「ホテル宿泊つき」とか「ランチ付きバスツアー」など、何かと抱き合わせているチケットを購入。
人が群がりにくいプランを選びました。そうでもしないと観れる気がしなかったもので。
今年は宝塚上演25周年のメモリアルイヤー。ということでこのような宝塚OGが主に出演するコンサートが催されたようです。
毎回演者が変わる演出になっており、本日はトート役に元宙組トップスター朝夏まなとさん(通称まぁ様。私が一番はまった男役)、エリザベート役に元宙組トップ娘役実咲凛音さん(通称・みりおん)、フランツ・ヨーゼフ役に元星組トップスター北翔海莉さん(通称・みっちゃん。藤山扇二郎(藤山寛美の孫)夫人)。
まぁ様の手足の長さに久々にため息。まぁ様現役時代に覚えた胸騒ぎが蘇り、細胞が活性化された想いがしました。エリザベートとフランツ・ヨーゼフの仲良しな様子をつまらなさそうに見たり、逆に険悪な時は楽しそうにしている様子が懐かしかったです。
みりおんはさらにお芝居に磨きがかかり、特にエリザベートが結婚生活を通して人生に絶望していく表情には女優の底力を感じました。
もともと何においても完璧なみっちゃんですが、さらに説得力のある芝居を披露してくれました。特に印象的だったのは、最終審判でトートと言い争うシーン。
エリザベートの配偶者であるという余裕、嫉妬から来る相手を馬鹿にしたような大仰な態度、男性の本能的な表情、などをたった数十秒の間にすべて表現され、正直少し慄いたほど。
閉幕したあとのアフタートークで本人が話されていましたが、私生活で変化のあった「伴侶を持つこと」「息子への想い」などが今回の役作りに影響したようです。
アフタートークでは、宝塚歌劇団を退団されたばかりの元雪組トップスター望海風斗さんとの共演に涙するまぁ様が可愛らしかったです。
GWの予定が変わったことで初めて体験したライブ配信。二度途切れたものの、幕間休憩中にストレッチしたり、観ながらお菓子を食べたりして何だか不思議な感じでしたが、なかなか楽しめました。
次は星組のロミオとジュリエットの配信を観てみたいです(チケット取れなくて観れなかったから)。