宝塚歌劇観劇記録🌸花組公演 MESSAIAH-異聞・天草四郎ー BEAUTIFUL GARDENー百花繚乱ー
汗だらだら、命からがら宝塚大劇場に赴き、観劇してまいりました!
同じ兵庫県とはいえ、私の住む加古川市から宝塚市まで行くには、徒歩と電車利用を合わせて2時間弱かかるんです。
もともと汗かきなうえにこの猛暑。
阪急宝塚南口駅に着いた時点で、その日の仕事を終えた気分でした。
ああ、この疲労感が影響して、お芝居の途中で寝てしまったらどうしよう・・・、特に夫・・・。
この人、前回の雪組公演じゃ始まって10分でいびきかいたからな・・・。
すぐに起こしたけど。
そんなことを危惧しつつ、宝塚大劇場の椅子に座ってお芝居が始まるのを待ちました。
今回は花組公演。
花組トップスター明日海りおさん演じる天草四郎が、隠れキリシタン(最近では潜伏キリシタンと呼ぶのでしたっけ?)とともに戦う島原の乱が描かれていきます。
明日海さんの魂を削った気迫ある演技に圧倒されます。
ただ、役得だなと思ったのは、南蛮絵師・山田右衛門作を演じた柚香光さん。
ワイルドで行動力のある天草四郎には、リーダーシップも男性ホルモンの濃さも到底及ばないけど、みんなのためにがんばりたい、愛する女性を守りたいと静かに悩み、行動する様は、文学的にはかなりいいポジションだと思いました。
ちょっと眉をひそめてしまったのは、二人と三角関係になる隠れキリシタン、流雨のキャラ。
流雨を演じるトップ娘役仙名彩世さんは、色気があってスタイルが女性らしくて大好きなんです。
今回の役柄がどうもね。
流雨に自己というものがほとんど見られないんですよね。
だから、どこで天草四郎のことを好きになったのかがわからなくて。
終盤に、天草四郎が突然、流雨にキスをするシーンがあるんですけどね。
そこで、流雨がとても嬉しそうにデヘヘって笑うんです。
もしかして、天草四郎にキスされたから好きになったの?
それくらいしかきっかけが見つからず。
イケメンにチューされただけで好きになるって・・・。
デヘヘって笑っている場合じゃないし、こんな女性の描き方どうなん??
と眉どころか、鼻にシワを寄せてしまいました。
このうっぷんは、次回観劇予定のヒロインが自己主張しまくる月組公演「エリザベート」で発散したいと思います。
ショーは、野口幸作先生の演出。
スピード感があり歌謡曲多め。
TUBEとかTMレボリューションとか。
私が10代から20代にかけてのものがほとんどで、懐かしいというか、
その当時のことを思い出して気恥ずかしいというか。
野口先生作品の「THE ENTERTAINER!」のDVDを、一時期週4で観ていた夫は、満足していたようでした。
前作の「SUPER VOYAGER」では、「壁どどどーん!」とか、「泣き虫プリンセース」とか、歯の浮く歌詞で非現実世界へ誘ってくれていたので(笑)、今回は何をしてくれるの?と期待していたのですが、そのあたりは控えめで肩透かし。
野口先生、次回は期待しています!
さてさて、明日海さんですが、毎度、生き物としての吸引力が本当に強い人だな、と感心させられます。
たとえつまらない内容の演目だったとしても、明日海さんが演じると、吸い込まれてしまうんですよね。
命がけで仕事をする姿を見ると、ここまで必死になれていないな、私、と深く反省してしまいます。
花組観劇の帰りはいつも、楽しかった思い出と自省でいっぱいですわ。
最近、やることが多くてバテ気味ですが、本気を出す時は明日海さんくらいがんばらなければと思っています。
疲れたら大好きなDVD「ポーの一族」の「時を超えて」のシーンを見れば、幸せになれるし。
あの明日海さん演じるエドガーと柚香光さん演じるアランの並びは、この世のものとは思えない神々しさ!
次回の観劇予定は、9月の月組公演「エリザベート」です。
8月は観劇予定がなくて、寂しいぜ!
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