私の酒場愛。そして一人飲みのススメ。
私は一人飲みが好きだ。もちろん人とワイワイ飲むのも嫌いではないのだが、一人で飲むのはそれとはまた違った楽しみがある。
楽しみというか、心地よさだろうか。
好きなように食べ、好きなように飲み、誰に気兼ねすることもなくただただその時間を楽しむ。
酒場で一人飲んでいる時間は、性別や年齢も関係なくなり、”わたしはわたし”みたいな感覚になる。自分を取り戻せる感じがするのだ。
行きつけの酒場に行くのもいいし、でも特に好きなのが、初めて行く酒場だ。ちょっとドキドキしながら暖簾をくぐって、お店の雰囲気を見渡し、ワクワクしながらメニューに目を通す。
たとえ近所でも、どこか旅に来ているような感覚を味わえる。
私が現在住んでいるのは東京の深川で、東京の中でも下町風情、江戸情緒が残る場所。東京の西の郊外、長閑な新興住宅地で育った私は、同じ東京でもこの辺りの雰囲気がたまらなく面白い。歴史があって、古い民家があって、古い商店街なんかもあって、なんというか層が厚い。
実際に住んでいる今でも、どこかお上りさん気分というか、見るものが新鮮で旅気分を味わいながら暮らしている。
特に面白く感じるのが、近い範囲で色んな街があること。門前仲町、人形町、馬喰町、両国、浅草橋、亀戸、砂町…。そのどれもが、他の町とは違う独特の雰囲気を持っている。
そしてその街々には数々の味わい深い酒場が!
日本の酒場文化を愛する私はときめきを隠せないのである。
街を散策しながら味わい深い酒場を開拓する、というのが私の密かな一人だけの楽しみなのだ。
一人だから、思うがままに街をあるいて、路地を行ったり来たりしても、サクッと飲んで帰っても、全く気兼ねなし。
さらに旅先での見知らぬ土地となると、ワクワク感は最高潮。
ガイドブックはなくていい。まるで探検家になった気分で街を散策し、その街を行き交う人々の心の拠り所となってきたであろう酒場に、私も吸い込まれる。
地元の人たちの方言を聞きながら、今日のおススメと地酒でちびちびと…なんて最高(書きながら、自分のオヤジっぽさに笑えてきた。)!
日本中の街の酒場を巡るのが、私の夢だ。
一人で飲みに行ってみたいけど、女性一人ではちょっと…という方も多い。
でも、意外と大丈夫。最近は女性の一人客も多くて、そんな人たちはみんな一人の時間を楽しんでいる。
人の目を気にする必要なんて全くない。自分が楽しければいいんだから。
ちょっと仕事に行き詰った時、ストレスを感じている時、自分を見失いそうになった時、勇気を出して暖簾をくぐれば最高の時間が待っている。
ほろ酔いでお店を出る時にはきっと前向きな気持ちになっているはず。
以上、私の酒場愛と一人飲みのススメでした。
飲みすぎには気を付けて!