10歳の子育て

小2の春から、小3の秋までの不登校を経て
不登校終了宣言のち学校復帰し、そのまま学校に通いながらなんとか新学期を迎えた。
私の可愛い男の子は、小4になった。

小学校はね、3−4年生が最高に小学生らしさがあるというか、大きな成長の過程を見られるというか。最高に楽しいよ。
と、尊敬する教員OBに教わった小1の頃。

まだまだおかあさん大好きと甘えてくれる幼い一面と、友達にしか見せない顔を持ち、思春期に片足いっぽ突っ込みかけてる10歳。
ギャングエイジ。

うーん、子育ての醍醐味。

不登校で何が辛かったかって、親子の信頼関係が揺らぐこと。
自分の至らなさで私がこの子を傷つけていて、追い詰めているのではないかという不安。母親に理解されずに、むしろ敵になっていたら、どんなに辛いだろうと思うと夜も眠れず食事も喉を通らなかった。万が一そんな風に、私が敵になっていたとしたら、私が家を開けた隙に、あの可愛い我が子がどうにかなっているんじゃないだろうかという、猛烈な不安。どうやったら味方だって伝え続けられるか、試行錯誤した日々。
そんな思いの中付随するように、周囲の無理解によりかけられる言葉たち。

子供はいろいろな思いを抱えている。
抱えている寂しさや孤独、人に伝えられずにいる辛い思い。大人が思う以上に多くの思いがありながらも、その生きてきた時間の短さゆえに、うまく言葉にできないもどかしさ。大人よりもずっとずっとアンバランス。
でもそれは必ず自分の力で時間をかけながらじっくりと乗り越えられる。
我が子を観察しながら
「頑張れ」「君ならできる」という思いで、じっと構える。

じっと構える母は、我が子に関心を持ち続けていれば、沈んで沈んで、どうにもならなくなった時に、すっと掬い上げてあげられる。そう思って、じっと構える。
ほとんどの場合、掬い上げる必要はない。
自力で這い上がって、逞しくなってる。
よくやったな我が子よ、と誇らしい思い。

全部知ってて、待つことの、辛いこと。修行。訓練。
これが子育ての醍醐味。

幼児期でも、待つことの大切さや結末を知っていてもやらせてみる、失敗を経験させてそれを受け入れる重要さはさることながら
10歳のそれは想像を常に超えてくる。

なんとまぁ刺激的。
私の人生もう一度、小学生をやらせてもらえると思って楽しんでいこうじゃないか。しかも今度は男子の世界。

これから中高生の思春期と反抗期が待っているからそちらも楽しむためにはね
今のこれもまた、心の栄養に蓄積していきたい。


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