風邪、移るからやめとこ。 って言ったけど、チューだけだからと 何度も何度もくっ付いてきて、 案の定、風邪を引いた。 熱はないけど、 鼻水と咳がしんどいから、 今週は自宅で仕事するらしい。 ごめん、やっぱ移したよね… 本当ごめん。 謝らないでよ。俺のせいなんだから。 俺がどうしてもしたかったからいいの。 今週、会えないのは失敗だけど、 心は満たされてまーす。 オンラインミーティング、 数分早めに入ったら２人だったから、 あの日からやっと話せた。 私たちは、LINEはほ
大判のストールを、 彼の首にくるりと巻き付けた。 もちろん、私の首にも 同じストールがくるりと巻き付いてる。 大判のストールが大好き。 毛布みたいでふわふわ、 寒い日には大きく包まれてる感。 そして、こんな風に、 二人を一つの空間に包むことも出来る。 しかも、ぐっと近付けて。 優秀すぎる、大判ストール。 今日は思ったより寒かった。 ここ最近はコートも要らないくらい 冬にしては暖かい日が続いてたけど、 今日から一気に気温が下がると 天気予報でも言ってたけど、 彼は多分みて
返信がなくても、騒ぎません。 SNSはやってるけど、 匂わす写真は一切載せません。 会社でも妙に馴れ馴れしく接しませんし、 もちろん、誰にも話しません。 万が一周りに疑われても シラを切り通す自信があります。 と言うか、そんなシチュエーション そもそも作らないこと徹底します。 どう？ この条件なら安心する？ カラオケの小さな個室で、 飲みながら歌ってたけど、 次の曲を長々探してる間に言った。 何すか、それ。 めっちゃいい条件なんですけど。 って言うか、何すか本当それ。
悪いクセなのは分かってる。 ちょっとでも嫌なことがあると 昔の彼を思い出し、 美化された記憶をエサに、 自尊心を満たそうとする。 どんな過激な発言をしても、 我が侭が行き過ぎても、 大きく包み込んで許されていたこと。 どれだけ愛されていたかを 自分自身も分かっているから、 それに満足して今夜を過ごす。 私はあの人に沢山愛してもらった。 あの人は私を特別扱いしてくれた。 とにかく器が大きかった。 あの人は、私の人生を豊かにしてくれた。 喧嘩して気が狂いそうだったことは、
みんなと仲良くしてるの、やだ。 軽く飲んでる時、年下のハルキが言った。 え？？どーゆーこと？ 笑ったら、飲んでたハイボールを 吹き出しそうになった。 ちぃちゃん、会社でみんなと仲良いじゃん。 色んな人と、冗談ばっかり言ったり、 昼間から誰かと大笑いしてたり。 節操ないくらい、みんなと仲良いじゃん。 みんなちぃちゃんのこと好きだし、 誰かと仲良くしてるの見ると、 イラっとする。 ウケる。妬いてくれたんだ。 可愛い。 いや、ハイボール置いてよ。 誰にでもいい顔ばっかして
なんの連絡もないまま、金曜になった。 仕事も調子いい訳じゃなかった今日、 家でYouTubeの音楽ききながら、 なんかモヤモヤして過ごしてる。 誰かと飲みに行けたら気が紛れるけど、 もう家から出るのも面倒くさい。 ウイスキーを炭酸水で割りながら、 インスタ見るのも飽きた。 約束なんてないし、 付き合うつもりもない、 好きで仕方ないってこともない。 そりゃ、ただ酔ってキスしただけだけど、 それくらい軽い関係なら、 気軽に連絡したっていいでしょ。 全く重くないLINEに 返信
好きな人いるんですけど、 片想いなんですよね ま、それでもいいんですけど ランチ中に後輩が言った 片想い。 そんな感覚、長らく持ってないな 大人になっても言葉に出すほどの 片想いって、どんな状態なんだろう 何となくいいなって人がいて、 相手もこっちを見てたら流れに任せる 相手がこっちを見ていないなら そもそも早々に手を引く と言うか、別に好きって訳じゃないし、 何となくいいなくらいだったしって そんな思考に勝手に切り替えてる そんな恋愛しかしてない もはや恋愛とは呼ばな
①ごめんなさい。 すんごく酔ってました…。 ちょっと、コントロール出来なくて…。 ごめんなさい…。 無かったことにしてください…。 ②ダメだとは分かりつつ、 そんな権利ないと思いつつ。 好きは、好きで。 そこに嘘はないんですけど、 やっぱり、ダメってのは分かってて。 ③僕たち、都合のいい関係、 それがちょうどいいと思ってます。 あなたも僕に本気じゃないのが分かります。 僕だって傷付きたくない。 お互いにとって、それがいいですね。 ④好きだから、 もっとそっちから来てほし
まぁ結局、 彼はそこまであなたに興味ないのよ。 本にあったそのセリフが離れない。 男は、本当に欲しいモノであれば、 何かしらの行動に出る。 連絡が来ない理由をあれこれ考えても無駄。 忙しくて余裕がないからじゃない。 ただ連絡をする気がないからなの。 きっと彼は忙しくてって考えるのは、 ただの女側の都合なんだよね。 優しくしてくれた また会いたいって言ってくれた それはジェントルに接してくれただけ。 私だけじゃなく 他の女の人にも同じことするよね。 考えちゃう時間が勿体
チューしていいですか？ ちょっと酔った君が、 仔犬のように伏目がちで言った。 出張先で懇親会した帰り、 新幹線の隣の席で更に２缶飲んだ君。 人の少ない夜道。 ん〜。チューって、どんな？ あたしも酔ってたけど、笑いながら聞いた。 キス、したいです。 今、ここで、キスしたいです。 抱きしめて、チューだけしたい。 ありがと。んとさ、 チュー、していい前提で言うけど、 チューしたからって、 あたしは君のモノにはならないよ？ 君には大切な人がいて、あたしもいる。 今ここで、チ
誤算だった。 まさか離婚していたなんて。 私と同じで家庭がある前提で会ったのに。 彼が自由の身になっていたなら、 私と同じ身勝手な淋しさは、もう無くない？ 私なんかと会っても懐かしいだけで、 その場の、その時間を楽しむだけ。 次の日にはまた普段の生活だよね。 それより、もっと誤算だったのは、 何かと繊細に見えた大学時代とは違い、 敏腕ビジネスパーソンになっていたこと。 私に接する態度も発言も、 昔と変わらぬ面影は所々あるにしても、 どこか堂々としている雰囲気が、 もはやあ
ミニ同窓会でもしようって声を掛けた時、 割とすぐに「いいね！」って返事がきたから、 あ、意外と私と会う気あるんだって 密かに気を良くしたのは事実。 日にちだけ決めたところで、 お互い仕事に戻らなくちゃいけなくなって、 お店と、誰を呼ぶかはまた追々ってなったけど、 「久々に会いたいし、最優先させるわ」 という彼の思わせ振りな最後の一言は、 私の胸のザワザワを冗長させた。 大学時代に付き合ってた頃から20年は経つ。 別れてからも一友達としてSNSでは繋がったし、 お互い気にせ
もし今どこかで会って、 楽しくお酒を飲めたら、 間違いなく抱きしめて欲しい。 多分、その方向になるよう、私は動く。 別れてから年月が経ち過ぎて、 未練も何もとうの昔になくなってる。 だけどSNSでイイねを押すだけの 感情なきこの雑な関係を 一方的に恋しく感じてきたのはここ数日。 あっちは相変わらず感情なく、 見ました代わりの「イイね」だろうけど、 急にこんな事を思ってしまうのは、 近頃のあたしが退屈だからかも知れない。 抱かれるなら、彼が丁度いい。 昔とは言え、何度も何
駅前のベンチに座って、ずっと待ってた。 何度も何度もメッセージを送りながら。 何度も何度も送ったら、 同情してくれると思った。 どこかで折れて、 はぁ、面倒くさいなって言いながら、 いつか、どこかのタイミングで、 それが、何分でも、何時間でも、 待ってれば、必ず、来てくれると思ってた。 でも、来なかった。 何を思って、あたしは帰宅したのか、 帰り道のことは何も覚えてない。 間違いなく電車で帰ったんだけど。 電車に乗ってからじゃ遅いよ。 もう乗っちゃったからね。 一駅なら
お持ち帰りされたくて、酔ったフリをした。結果、賢士郎は私を持ち帰った。そして意のまま、私は賢士郎と寝た。 大学生のくせに婚約者がいるって何なの？彼女でいいじゃん。何で婚約？相手ってどんな人よ。賢士郎のアパートに帰ってから、彼は私をソファに寝かせた。あ、賢士郎のベッドじゃないんだ。ソファなんだ。賢士郎は自分のベッドから毛布を１枚とって私に掛け、おやすみ、と電気を消した。さっきまで一緒に飲んでいた美咲さんは彼氏と同棲中だから、酔っぱらった私を連れて帰れない。終電もないし、と
ルーカスのToDoリストの最後から２番目に「Plan Obon Festival （お盆の計画を立てる）」と書いてあったのを見て、「こういうところ、なんだよね」って思った。クリスチャンのくせに、お盆の文化は大切にする。宗教の壁を越えた、神聖なるものへの尊い精神。とにかく、慈愛に満ち溢れている人。 Facebook放置人口が年々増える中、彼は未だに定期的に更新するどころか、わざわざToDoリストの写真まで載せるタイプの人間だ。ただ決して構ってちゃんな訳でも自己顕示欲が強い
