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AnkiのClozeカードをObsidianで簡単に作りたい

Ankiという単語記憶などに使える便利なアプリがあります。単語帳は自分で作ったり、オンラインで誰かが作ったものをダウンロードしたりして使えます。今回は自分で作る場合、それもClozeという穴埋め問題を作るときに、Obsidianという別のエディターを使って簡単にカードを複数作る方法について説明します。

Ankiとは

英単語を覚える時などに便利なアプリです。iOS版は有料ですが、Web版、PC版、Mac版、Android版は無料です。Ankiで検索すればどのように便利なのか、たくさんのブログ記事が出てくるので、そのあたりの情報は他記事に譲ります。(こんなのとか、こんなのとか、こんなのとか)

簡単に言うと、自分が覚えづらい単語を集中的に復習でき、覚えた単語も忘れた頃にもう一度復習する、というのを自動的にやってくれるツールです。なので短期間で効率的に覚えられる、というのが売りになっています。

Obsidianとは

高機能なメモ帳アプリです。個人で使う分には無料で、Windows版、Mac版、iOS版、Android版など様々なプラットフォームで使えます。ライフハック系のブログや本でよく紹介されています。
個人的にはブログの下書きを書いたり、思いついたアイディアなどを書き溜めたりする時に使っています。

Obsidian_to_Ankiとは

ObsidianからAnkiにデータを移行するための、Obsidian用のプラグインです。Obsidianにノートを作って、Ankiにアップロードするための構文で文章を書き、このプラグインを実行すると、Ankiのデッキにカードを追加したり、更新したり、削除したりできるものです。
Ankiは誰かがダウンロードできる共有デッキを作ってくれている場合には、それをダウンロードするだけで良いのですが、そうではない場合Ankiアプリで一つずつ自分でカードを作らないといけません。これが結構面倒なので、ObsidianからまとめてAnkiのカード作れたら楽だよね、ということで作られたプラグインのようです。

インストール方法など詳しくは下記を参照してください。

ナレッジスタック

Clozeカードの作り方

ここからが本題です。上記のブログはとても参考になるのですが、いわゆる単語帳のように表裏があるカードを作るときの方法は書いてあるものの、Clozeカードの作り方については記載がありません。Obsidian_to_Ankiの公式Wikiもありますが、全部英語で書いてある上に、全部は網羅しきれていないのか、見つけられませんでした。

で、Obsidian_to_AnkiでClozeカードを作るにはどうしたら良いか、というと、下記のような構文でObsidianノートに記述します。

TARGET DECK: test_obs

START
Cloze
日本で一番大きい都道府県は{c1|北海道}です。
END

Obsidian_to_Ankiのプラグインを実行して、無事にカードがデッキに追加されると、下記のようにIDが追加されます。

TARGET DECK: test_obs

START
Cloze
日本で一番大きい都道府県は{c1|北海道}です。
<!--ID: 1234567890-->
END

ちなみにClozeという名前のノートタイプがAnkiに存在することが前提になっています。

サブフォルダーへの登録方法

それとこれも特に説明が見つけられなかった、Ankiデッキでサブフォルダを作っている時に、Obsidian_to_Ankiを使ってカードを作る方法です。これは非常にシンプルに、

TARGET DECK: deck::sub_deck

などと書くだけです。例えば、Ankiが次のような階層になっていた時には、

Ankiの画面

次のようにノートの最初に記述すれば良いです。コロン二つで繋げるだけです。

TARGET DECK: 中学受験用慣用句400::レベルA

ただし、デッキ名に括弧など特殊文字が入っている場合でも動作するかどうか、テストしていないので分かりません。そういう時は、デッキ名を変更したほうが楽だと思います。日本語のデッキ名は問題なく動作しました。

まとめ

Obsidian_to_Ankiを使ってClozeカードを作る方法について書きました。どれぐらい需要があるかは分かりません。。。

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