子供が塾を3ヶ月で辞めた話ーその3:塾を選ぶ
前回までのあらすじ
突然塾に通いたいと言い出した子供。私立中学受験に全く興味がなく、何も知らない状態でまずは友達の親に色々と聞いてみることに。小学校高学年になってくると定員がいっぱいで入れなくなるから、辞めるのは後でできるからとりあえず入ってみたら、というアドバイスをもらう。次はいよいよ塾選び。
塾の候補
まずはどの塾に行くのかということで候補を選びました。基準としては子供だけでも家から通えるところです。徒歩で行けるのが一番良いですが、電車で数駅ぐらいの場所であれば大丈夫だろうということで選びました。また、子供の友人が通っているところの方が知り合いがいて、子供も色々と教えてもらえるし、親も教えてもらえるしで良いだろう、ということで選びました。結果的に大手の塾の2校に絞られました。
ただここで驚いたのが、一つの塾については一番近所にある校舎はもう定員がいっぱいで入れず、電車で10分ぐらいのところの校舎でないと空いていないということでした。仕方がないのでこちらの校舎を候補としました。
入塾試験
知っている人には当たり前すぎて笑われるかもしれないですが、候補が決まったら体験の授業を受けて申し込めば良いだけだと思っていました。そしたら大手の塾ではなんと入塾の試験があって、それに受からないと入れないということでした。勉強ができないから塾に行くのではないのか、でも勉強ができない子は塾に入れないのか、という矛盾を感じながらも、体験授業の申し込みと入塾試験の手続きを済ませました。
そういえば昔海外の新聞で読んだ記事で、中国では車の免許を受けるために車でないと行けない試験場に行かなければならない、という話を思い出しました。
入塾試験はさらにその上を行っているなと思ったのは、入塾試験対策コースというのがあって、入塾試験の過去問も販売しているのを知った時でした。何か色々と間違っている、とめまいがしました。
今振り返って思うのは、塾産業というのは私立中学受験のマーケティングに成功したんだな、ということです。
体験授業
入塾試験を受けて、次は授業の体験です。大手の塾だと成績順にクラス分けがあって(というのも知りませんでしたが)、どのクラスの授業を体験するか選べたので、ちょうど真ん中ぐらいのクラスの体験クラスに行くことにしました。
1つの塾で1時間弱ぐらいの実際の講義を受けてきて、帰ってくると子供はものすごい面白かった、と語っていました。先生が面白い先生だったらしく、学校の授業より面白い、塾行く、となりました。その時点でもう一つの塾の体験がまだ残っていたのですが、すでに心は決まっているようでした。もう一つの塾の体験はもっと面白いかもしれないから、行くだけ行ってみな、と伝えて体験に行きましたが、やはり最初に行った塾の方が楽しかったようです。
これで入塾試験に落ちていたらどうしよう、と思っていましたが、希望していた塾の試験は本当にギリギリ受かりました。もう一方の塾は試験で落ちてしまいました。やはり入塾コースに通って過去問を解かないとそちらの塾には受からなかったのかもしれません。
これでなんとか塾も決まり、手続きも済ませて、私立中学受験対策塾通いが始まりました。