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開業日記#1 独立開業のぶっちゃけ話
久々のnoteです。
(というか、年明けて最初の記事ですね)
色々と書きたい事はあるのに、そのための時間はなかなかできず、
平たく言えば年明けから忙しくしていました。
改めまして、1月より開業税理士として独立開業致しました、おこめです。
(自分で事務所を構える個人の税理士を税理士会では”開業税理士”と呼びます)
社会人になって、技術職→税務職というキャリアチェンジに続き、2回目のキャリアチェンジになります。
スタートしてまだ1ヶ月程度しか経過していませんが、
正直数か月経過したくらいの感覚で、自分の事や周りの事など色々とネタになる部分もありましたので、
そのお話ができればと思いつつ、
副業や自営業など自分で歯車を回し始めようと思う方々の良いサンプルになれば幸いです。
1.自分の変化
サラリーマンの時と自分で開業した時の大きな違いは、まず売上の積み上げ・経費の内容と金額を非常に気にするようになりました。
当たり前の話ではあるんですけどね。
残った利益が自分の収入になります。
(もっと言えばここから各種税の納付も必要になります)
職場を辞める決断をした時から収支の話は大まかに考え始めていたのですが、
リアルな収支(通帳の残高)を目の前にすると、これをどうするべきか
自分事としてよく考えるんですよね。
単純にサラリーとして毎月給与が降ってくる収入ではなく、
自分で収入(=売上)を作らないといけないことが
大きく変わった点になります。
今年の収入はどうなるんだろう、と思いながらの発進でした。
ということで、この序盤から契約に至ってもらえる方々には大変な感謝しかありません。
2.やりたい事、やるべき事の再認識
(1)製造業出身者としてやりたいこと・できること
事務所を退職する前は漠然としていた自分の商売の形ですが、
何度か営業の機会がある中で、
製造業に関わりがある形が、自分という商材とその強さが一番引き出せると、改めて自覚しました。
ざっと調べてもいたのですが、設計や製造現場の経験を持つ税理士は日本中見渡してもほぼいないのではないかと思われます。
(逆に知ってたら教えてください)
そのため、話をすべき対象も製造業を中心に考えながら動いています。
昔の自分もそうですが、現場の人はお金の事が分からず、
お金を扱う人は現場事情や泥臭さが分かっていないです。
ただ、その垣根を越えて、現場と経営の両面に向き合うようになると、
単にものを作るだけの話から、どうやって会社とそこで働く人が潤うか
本気で考えた仕事ができるようになります。
その事情を理解できる立場として、
日本の製造業がもっと良くなるように頑張りたいです。
(2)金融・租税教育がやってみたい
このイメージは去年なんとなく考えたことがあったのですが、
年明けに諸々の出来事を通してより具体的な目標として意識するようになりました。
実は税理士会からの案内で、学校でやる租税教育を税理士が担当することも知り、それは面白いと思いながら自分が教育の現場に立てないか、
いくつかの方向からアプローチをしています。
それを思い立ったのが去年冬を迎える頃でしたが、
その勢いでAFPの取得も突貫で進めました。
2ヶ月経たない期間で全講義を消化し、現在認定の手続きを進めています。
(おそらく、3月には資格登録がされると思われます)
詳細は更に後述しておりますが、
金融教育を受けることで、お金の事を理解し、
自分の身を守るための能力が身につき、
更にはその後の働き方や考え方に大きな影響を与える可能性もあります。
先の製造業の話とも似た部分がありますが、
正しい知識は正しい行動に繋がりますので、
社会的に意義のある活動してこれらを手掛けようと思っています。
3.社会勉強という名のネタ
(1)通帳を作る
事業を行うためには屋号付き通帳の作成が望ましいのですが、
(無くても本質的には問題ないです)
昨今口座を開くのは法人でも個人でも大変(メガバンクは特に)だと聞きます。
マネーロンダリングなど、犯罪収益移転防止法の対策の一環なんでしょうね。
こんな話をしている一方で、私はすんなり口座開設ができました。
(資料として必要な開業届がe-taxからスムーズに動かず、すったもんだしましたが)
これは税理士という身分だからだと思います。ありがたや🙏
(2)いろんな商材を売る方々の話
こんなテーマにも触れてみます。
あえてどの商品がという話までは進みませんが、
異業種交流会という名目でいろんな方々にお会いしてきました。(ある意味、社会勉強という名の怖いもの見たさです)
今の仕事を始めて、その事業者がどういう方なのか察知する嗅覚はかなり鍛えられたと思いますが、
まあワケありな感じの人が結構いらっしゃいます。
端的に書くとお金の臭いがしているというか、そのための相手を探しているというか。
ここの話に触れたのも、広義の意味で上記金融教育が必要だと感じたのが発端です。
PIVOTでJ-FLEC(金融経済教育推進機構)の理事長がこってりと解説されていましたが、
投資の話でもなく、生活や将来を見渡す話だけでもなく、
商売の視点や情報の違和感を掴む力など、もっと多角的な視点で見たお金の思考力も、自分を守る上で必要なスキルではないかと思う部分もあります。
金融教育という言葉も少しずつ世の中で認知されてきていますが、
その一方でその言葉を悪用することで商材に誘い込むことも、平気で行われているんだなと、気付いたところもありました。
そんなわけで、開業1ヶ月の間に色々とめまぐるしく動いていました。
まだまだこれからな部分も多いですが、
自分の興味が向く方向に好きなようにアプローチできるのがやはり事業者としての魅力ではないかと思います。
ちなみに、今月は確定申告のシーズンということで、
確定申告の相談会の応援に行ってまいります。
(早くも肩は温まっております)
これまでとは違う形の活動を経験し、
いろんな発信ができればと思っています。
今回はこれにて。