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【ご報告】年内で職場を退職します

いきなり終わった感あるタイトルと背景ではありますが、そのままの通り年内で職場を退職することになりました。
そのご報告です。


というわけで、技術・ものづくりの現場から会計・税務業界へ転向した税理士のおこめです。投資の話やキャリア展開の話など、一般的な税理士とは違うアプローチからテーマを展開しております。



さて、先日担当していた全顧問先に退職の旨、連絡が完了しました。筋を通し切ったところで、ようやくこの話をオープンにできると思って書いております。

先日も税理士会に登録が完了した旨を記事にしましたが、その手前から準備は着々と進めていました。

退職後、年明けからは開業税理士として1人で再スタートを切り、同時にキャリアの"再"転換を迎えます。

1.自分のキャリア変化を通して伝えたいこと


私のnoteでは、今後もキャリア開拓の率直な感想と意見について発信を続けようと思っています。

理由は、自分の経験がそのままキャリア開拓の実体験となっているため。
周りに聞いててもかなり特異なパターンのようには思われますが、他とは違うことがヒントになればと思う点もあります。

巷ではリスキリングやリカレント教育という言葉がSNSなどで多く展開される一方、これらフレーズの実感は未だに宙を浮くくらいの状態で、漠然と推奨される転職ブーム下に二の足を踏んでいる人も多いように感じます。
自分も最初のキャリアチェンジの際はだいぶ思い切ったと、今でも思います。

転職活動のために何をやってきたか、不安を乗り越え、その先に何が待っているか、
机上や専門家の話ではなく、実際の当事者の視点をお伝えすることで活きた資料になればいいと思っています。

安定した職業を望む人が多いですが、それは職を変えることに対する不安の裏返し。
なんとか頑張る覚悟がある人は新しい世界でも実力を発揮するはずです。心に小さな灯があれば、いろんなきっかけで大きな種火に変わります。
そんなきっかけになれればと思い、いろんなテーマを展開させていただきます。


2.最初はこんなつもりではなかった


今の税理士という立場に至る前、
今から15年ほど前の頃は税理士という資格すら知りませんでした。
それが、興味本位で会計の勉強を始めて、その目標が次第に大きなものになり、税理士試験を受け始めることに。

以前にも書きましたが、最初は株をやりたい、もっと言うと四季報が読みたいがために日商簿記3級の勉強から始めたのがきっかけでした。

それが、勤め先の経営環境の変化をきっかけとして資格の積み上げを行い、結果会計・税務の業界へ引っ張られたという経緯があります。


基点になる部分はいくつかありました。
時系列で並べてみます。
(・はパッシブなきっかけ、☆はアクティブに動いたきっかけ)

☆家電が好きなので大学卒業後メーカーに入った

・お金の事も好きで、どこかで運用なりを考えたかった

・たまたま近くにいる人から四季報を教えてもらった

☆独学で日商簿記を始めてみた

☆職場の経営環境に変化があり、資格を積み上げなければ、と日商を2級1級へと積み上げようとした

・資格の学校の事務の方から1級受けているなら税理士試験についても講師から話を聞いてみたらどうかと水を向けられる

・簿記論の講師の方から簿記論受験を勧められる(営業なので当たり前ではありますが。その節はだいぶお世話になりました)

☆メーカー在職中に簿記論と財務諸表論の勉強を必死にやる(業務とは全く異なるものなので、通勤時間、平日の晩、海外出張中の晩、休日など必死でやりました)

・2年で2科目合格

☆☆勤め先の新たな環境変化でメーカー退職を決意。税理士事務所へ転職

☆新しい仕事を必死に回しつつ、税法科目を7年かけて積み上げる。税理士試験5科目合格
(ここでも平日晩12時まで勉強、移動時間ずっと片手に理論の本、出社前、昼休み、いずれも暗記時間に費やす)

・一旦は今の事務所でしばらくお世話になるつもりだったが、いろんなきっかけ、出会いを機に流れに乗ることに

☆☆事務所の退職、独立開業を決意


といった流れです。
細かい話はそれぞれの過程でしっかりとあるのですが、まずは大きく捉えようと思い、ざっくり書いてみました。

こうして見ると、決断をする手前の段階や達成の直前で何かを必死に積み上げてきた期間が年単位で存在することが分かるかと思います。

やってる最中は結果が出るか分からない不安と共に、ホントに必死でした。

税理士試験を受けられる方なら分かると思いますが、3科目の受験勉強中が一番不安でした。(私は3つ目の相続税法が一番の鬼門でした。模試で最高判定が付いても本試験で落ちる、など)
ここを越えられない時、すなわち出口が見えない時がメンタル面でも一番堪えたと思います。


3.努力と成果はいつもリニアな関係ではない


先に書いた、積み上げの時間が相応にあると話、
図で端的に表すと次の図のようになると思います。

実力や結果が表面に出るには耐え忍ぶ期間も必要


リニアとは理系でよく言いますが、”線形(比例関係)”という意味です。

努力する立場からはやった分だけ伸びが欲しいという気持ちになりやすいですが、現実にはそうもいかないというのが実感です。

逆に、成果として現れる瞬間として、様々な場面が想定されるのですが、
例えばこんな場面があると思います。

・何かの成果をあげる
・試験に合格する
・顧客からの感謝
・何かの運が味方をする
など

勉強的な面で時間と共にできる事もあれば、
空気を読む訓練や経験の積み重ねでこなせるようになる事もあると思います。
運も更なる要素。
どこかで一線を越える瞬間が発生すると視野が一気に変わり、別の風景が見えるようになります

・話が具体的になり説得力が上がる
・自信が付く
などですね。

その積み上げた成果を基に更に次の経験を積み上げる。
その繰り返しです。

特に新しいキャリアの開拓になると転職等のたびにゼロスタートとなります。
きっとこれがパワーを必要とする瞬間であり、
最初の1年で最も伸びしろが出る瞬間でもあると思います。

※結果的でもありますが、転職した今の務め先で、いっぱしになるために相応の時間がかかった気がします。(結果、先日の記事の10,000時間の法則です)


これらのことから、来年からの1年は自分の中でも踏ん張り所となるでしょう。
ただし、これまで積み上げたものは経験として自分の中で活きてきます
この経験と、時間と、努力の量を味方に付けて次に活かしたいところです。


※ちなみに、今は株式投資にも時間を割いてはいますが、上記に書いた通り勉強や努力を重ねる時間が圧倒的に少ないと実感させられます。
ここも改善すべき論点は同じ話かと思います。


4.転職の話あれこれ


というわけで、結果的にリカレント型の転職を辿った私ですが、
相応に苦労なども伴った期間もあれば、その結果手に入れた自分なりの目線が今後自分が闘っていくための強い武器になることも分かりました。

その転職に係るあれこれについて、
次回のテーマとして触れてみようと思います。



今回はここまで。
ありがとうございました。

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