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2年間暮らしたルワマガナにさよなら!|1月20日〜1月26日

はじめに


マラムチェ〜!(おはよ!)

この日記も残り2回となりました。

今週は、任地ルワマガナを離れ
首都キガリで帰国に向けた準備などを始めました。

それでは、スタート!


1月20日|私はやっぱり雨女

今日は活動最終日。

金曜日に私のルワンダのママである
ママナンシーから「月曜日の朝は早く学校に来なさい。」と言われた。

8時くらいに学校に行くと、少し遅れてママナンシーがやってきた。

私の隣に座り「はい、これImpano!(ギフト)」と。

素敵なキテンゲをいただいた。
素直に嬉しかった。

その後、最後の体育の授業。
今日は男女ともにサッカーの日だった。

男子はもちろんだけど、女子が夢中でボールを追いかける姿を見ながら
同僚の体育教員はこう言った。

「りさ見てよ!僕は、この瞬間が好きなんだよね。スポーツをみんなが楽しんでいるでしょ。」

好きだと思える瞬間があるって幸せなこと。

改めて、私が将来やりたいことが何かを考えるきっかけになった。

そして、夕方の練習前に急な大雨が降ってきた。

この雨の中では練習は厳しい・・・。
とは言えども、最終日だし、選手たちに挨拶をしたいと思っていたが
選手の多くは近隣の学校から来ることが多いから歩いて40~1時間かけてやってくる。雨の中、選手たちが来るとは思えない。

さよなら言えないのか・・・とそう思っていた。

すると、選手たちが徐々に集まってきた。
雨で練習ができないのにもかかわらず、30人くらいの選手が来てくれた。


遅れてきた選手もいたけど
帰る間際に追いかけて最後に挨拶をしにきてくれた。


・・・・とてもとても嬉しかった。

彼らの記憶の中に「なんか昔、リサっていう外国の女のコーチがいたな。」とでも覚えておいてもらえたら、これほど嬉しいことはない。

任地最後の夜は、カウンターパートとサシ飲み。


あんなことあったね、こんなことあったね、
正直な話、今だから言うけどさ・・・という話
すべて話してとてもスッキリした。

彼には感謝してもしきれない。

協力隊の活動では、カウンターパートという現地のパートナー?的な?
同僚的な?人がいる。

ただ実際、活動を開始すると、カウンターパートがいなかったり
突然姿を消して、カウンターパートが変わったり
いたとしても非協力的でコミュニケーションがとれなかったりと
活動先それぞれに事情があったりする。

その中で私は2年間同じカウンターパートで
毎日のように顔を合わせ、一緒に陸上競技の指導に取り組み
酒を飲み、ブロシェットを食べてきた。

その分、そんな彼から何度も裏切られたし、
どうしても好きになれない彼の一面もたくさん見てきた。
なんど彼に悩まされたか、泣かされたか分からない。

「俺はもうこいつらの指導をやめる」
「お金もらえないなら続けられない」
と何度聞かされたかわからないけど、
なんだかんだ陸上競技に対するパッションがある。

私はそんな彼がなんだかんだ、大嫌いで大好き。

心も体もボロボロになっても、
彼と向き合うことをこの2年間、決して諦めなくて本当に良かった。


最後もビールでしょ

1月21日|バイバイ!ルワマガナ!

ついに任地ルワマガナを離れる当日。

朝イチで学校に行き、朝の集会に参加した。
そこで、生徒全員にお別れスピーチをした。

何度聞いてもおもしろいのが、国歌斉唱。

音楽が流れるわけではないのだが、歌と歌の間が本当におもろい。

急に歌うのが早くなったり、遅くなったり、
3秒の間を開けて、歌い始めるあの歌い方は一体なんなんだ。

2年間、結局掴めなかった(笑)

そして、独特な位置からの写真撮影(笑)



2年間、本当に毎日発見があって、おもしろかった。

一度家に帰り、大家代理に鍵を渡し
2年間暮らした家を離れた。

ひとり暮らしなのに、バカみたいに大きな一軒家。
なのに、断水は最大2ヶ月弱、停電もたまにあり、
何よりシャワーヘッドから水が出ない謎(笑)

いくつもの虫たちと共存してきただろうか。
ヤモリに何種類かのクモ、たまにカエル
毛虫に、少し刺激すると体が丸くなる謎の虫に
ゴキブリ、ネズミ、たまに大量発生する羽アリ(笑)

もうなにもかもが怖くなくなってしまった。
それくらいには、この生活で私のタフ度は上がったはず。

キガリまでは酒屋のマダムが車を出してくれることに。


車を待つ間にもビール(笑)

キガリのホテル到着後、一緒にご飯を食べ、コーヒーを飲んだ。


一体どれだけの人に支えられて、この2年間を過ごしてきたかわからない。

バイバイ、ありがとう、ルワマガナ。

そして、夜。
同期隊員と合流し、ご飯!

誰ひとり欠けることなく、こうして再会できたことが
どれだけ幸せなことか。

そんなことを噛みしめながら、眠りについた。

1月22日|安全対策協議会

今日は、JICA海外協力隊や関係者が集まり、
ルワンダでの過ごし方や安全対策に関する話を聞く機会があった。

ルワンダはアフリカの中では比較的安全で平和な国と言われている。
それでも、事故や盗難はやはりあるし、何が起こるかは分からない。

2年間、何事もなく過ごしてきた私だけど
それは組織に守られてきたからこそである。

何のためにルールがあるのかを
帰国間際ではあるけど、改めて考えさせられた1日だった。

そして、たくさんの協力隊員の方とも直接顔を合わせて
話すことができてとても嬉しかった。。。

もう自分が一番古株だなんて、、、とても信じられない。

1月23日|隊員総会と最終報告

本日は、隊員総会が行われた。

様々な意見があるけど、こうして一同が揃って
隊員同士で交流できる機会は個人的にはとても大切だと思っている。

一人ひとりの自己紹介がとてもユニークで本当に個性豊かで面白かった。

協力隊に参加していなければ出会えなかった人もたくさんいる。
そういう意味でも協力隊に参加して本当に良かった。

午後は最終報告会。

現職参加のため、先に任期を満了し、帰国した隊員も
日本時間の夜遅い中、わざわざ参加してくださった。

隊員それぞれが葛藤をしながら活動をしている。
2年間、決して楽しいことばかりではなかったはず。

本当におつかれさま、わたしたち。


1月24日|銀行口座の解約

本日は朝から病院へ・・・。

私は病院という場所が大の苦手で
ルワンダでも病院にはわずか2~3回程度数える程度しか行かなかった。
それも、健康診断とか検査とかで・・・

12月下旬に住血吸虫の検査をした。
その結果、陽性だった(笑)

断水地域で暮らし、キブ湖の温泉に浸かったわけだから感染している可能性が高かったけども。。。

その薬を処方していただいた。

1日かけて4錠の薬を飲めば治るとのことなので、
忘れずに薬を飲もうと思う。(日本帰国してから)

その後、銀行口座の解約手続きに行った。

すんなりの解約できたのだが、
お金の引き出しでトラブル(笑)

「1ドル札はないから、渡せない。」
「20RWFはこの銀行にはない。」
「ヘッドクォーターに行ってくれ・・・」

はにゃ?ここは銀行だよね?と一瞬疑った。

スタッフをたらい回しにされ
お金を引き出すまでに1時間以上かかった(笑)

本当に、ほんとうに帰国するのか。。。

いまだに実感が湧かない。

1月25日|なんて偶然!!

本日は新年会で偶然再会した日本人女性の方のご自宅にお邪魔し
ランチをご馳走になった。

キャリアの話や、2年間の生活・活動の話など話は尽きなかった。

その中で、なぜ体育はなぜ必要なのかを話した。

「幼少期に、楽しい!面白い!好き!と思える経験を積むことが、将来的に新しいことに挑戦するときに、なんか楽しそう、面白そうと思えるきっかけになるのかもしれない。」

ものすごく勉強になった。

やはり、別分野の方々と、体育やスポーツについて考える、意見を聞くってとても大切なことだなと思った。

そして、話をする中で、私の大学の後輩が、女性の働いていた会社に就職し
採用を担当していたことを知った。


「ん?なんかどこから聞いたことがあるような?」
と思って、Facebookを見返していると、一致した。

ルワンダで出会った日本人女性、大学の後輩、
ルワンダでこんな偶然があるのかと驚いてしまった。

世界は広い。たしかに広い。
それでも、なんて狭いのか!


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1月26日|選手たちからの電話

朝からカフェに来て、この日記を書いている。

スーツケースのパッキング?を終わらせなければと思いつつ、
一向に整理できない。お土産も買わなければ!何よりも、私は帰国2日後に控えている院試に向けて勉強をしなければいけない。勉強をしてもしても不安になるのはなぜなのだろう。

そんなこんなしているときに、選手たちから電話がかかってきた。

電話の通信量がないのであろう、彼らは私が電話に出たら、電話を切り
かけ直しを要求してくる(笑)別にいいけどさ(笑)

選手たち、元気にしているみたい。
練習もみんな来てるみたい。
靴も大丈夫、怪我も大丈夫。
困りごとを聞いたら「ナチバゾ」って。

電話かけてきたから何か困りごとでもあるのかとても心配になったけど
ただ挨拶したかっただけって。(可愛すぎるやろ、嬉しすぎるやろ)

それでも、対面で会っていないから
彼らがどんな表情をしているかまではわからない。

もう今すぐにでも会いに行きたい。

今から任地日帰りで戻ろうかな(笑)
冗談だけど。

でも、数日後には会いに行ける距離ではない場所に私は行く。

いつか必ず会える日が来ると信じて
帰国間際まで彼らとコミュニケーションを取ろう。

おわり

ルワンダで過ごす最後の週末。

毎日首都キガリのホテルのシャワーヘッドから溢れる温かい水で
体を洗える幸せを噛み締めています。

洗濯をすると、茶色く染まる水を見て
そっか数日前まで、赤土と共に暮らしていたのかと思い出しました。

歩いていてもジロジロみられない。
タクシーの運転手さんに英語が通じる。

あちらこちらで見かける外国人の方々。

首都キガリにいても、これまで暮らしていたルワマガナとのギャップで
日々驚くことばかりです。

日本に帰国したら、私はどうなってしまうのだろうでしょうか。

とは言っても、案外すぐに日本の環境に適応するのだろうけど
残りのルワンダ生活を楽しみたいと思います。


この日記も次がラストです。

それでは!

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