母へ。あなたへ。
世界にたったひとりの存在。
それはもちろん、私の母として。
それだけではない、ひとりの人として。
私にとって大切で特別な存在。
それは小さい頃から変わらない。
大人になって感じるのは、特別な存在である理由を「母親だから」だけでは語れないということ。
嬉しかったこと。
誰かと話して感じたこと。
悩んでいること。
くだらない何でもない話。
私が見聞きして感じたことを話したい時に浮かぶのはいつだって母。
実家に住んでいた時は、毎日のように帰宅してから寝るまでの時間、ありとあらゆることを母に話しまくっていた。
先生に言われたこと。部活であったこと。授業で学んだ面白いこと。今読んでいる本や観ているドラマのストーリーまで。
私のアウトプット先はほぼ母だった。
(どうやらこの習慣は12個下の妹も同じよう。母と妹と3人でいると母の耳は奪い合い状態になる笑)
実家を出てひとり暮らしをしてからもあまり変わらない。
話したいなぁと思った時に頭に浮かぶのはいつだって母。
実家にいた時のように直接話すことは難しい。
だから、話したい気持ちが抑えられなくなった時はラインをする。それも連投。
実家でまくしたてるように話していたのがラインになっただけ。
(母にとっては迷惑かもしれない。。。)
実家に帰る予定がある時は、「帰ったらあのことを話そう」、「これも聞いてもらいたい」と次々と話題が頭に浮かんでくる。
あ〜、これって親離れできてないのかなぁとふと思ったりする。
母は、どんな話も聞いてくれる。
「それで、どうなったの?」
「お母さんはいつもあなたの味方だから。」
時々話を掘り下げたり、整理したりしながら、私の心に寄り添う言葉をくれる。
今思い返すと、「今忙しいから。」「後にして。」みたいなことを言われたことがない。
料理をしていて上の空だったことや疲れた日にうとうとしていたことはあったけれど。
それでも、私の声を聞いてくれた。
母が私の話をちゃんと理解してくれているかどうかではなく、
私の言葉が母に届いた、という事実が私を安心させる。
母親だから、そんなふうに思うのだと思っていた。
けれど、そう思えているのは、母が日々、ひとりの人として私と向き合ってくれているから。
母へ、ではなくあなたへ。
あなたがたくさんの愛と温かい言葉をくれるから。
あなたが広い心で受け入れてくれるから。
あなたが生きていてくれるから。
私は今日も、心満たされて暮らすことができています。
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