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ghosts / yeule(シンガポール) The TAPE 03 - side B

ミックステープ:パート3、B面のラスト曲。

https://www.mixcloud.com/kiichi-ogura/komemx-the-tape-03-side-b/

  1. My Dear Pig / Cocco

  2. Radio Puppet Show Love / Pete Willson & the Rooks

  3. What Were We Thinking / Tyvek

  4. Easy Fun / gglum

  5. Party / Prophet

  6. Sex, Violence, Suiside / Amaarae

  7. Remember / TNT

  8. Black Cloud / Converge

  9. For Tomorrow / Doug Tuttle

  10. ghosts / yeule

10. ghosts / yeule

ユール(Yeule)はロンドンを拠点に活動するシンガポール出身のミュージシャン。ハイパーポップとも呼ばれているエレクトロニックの新機軸とも言える分野でカリスマ的な存在感を放つ注目株である。

その影響力は音楽に留まらず、デジタルネイティブ世代の感情を代弁しつつ、アートワークやファッションの世界にまでその表現域を広げている。もっとも自身がデジタルネイティブであることを一旦引き受けることは、正常な感覚がある人間ならばある程度の痛みを伴うはずだ。ユールの世界観にはそんな健気さから来るキラキラした氷柱のようなトゲトゲがある。

今回、ミックステープ03のラストに迎えたのは、彼女のサードルバム「Softscars」からの1曲。

年の瀬を迎える今日この頃。なんとかこの社会は諸外国で耳にするほどの破綻は感じられず、一応の体裁は保っている様子だ。しかし、今日この時節を晴れやかな気持ちで送っている人々など果たしているのだろうか。ユールの音楽はサージェントペパーの極彩色の作り込みの裏側に、まさに「Softscars」という言葉が言い得ているような、恩恵にならされている世代故の抗力の所在なさを表現しているようでならない。

2024年は皆さんにとってどんな年だっただろうか。願わくは、心の友となる楽曲に巡り合うひとときがあったことを。


テープ03の紹介はこれでお仕舞い。少しでも読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

ミックステープはMixcloudで公開中。

The TAPE 03 side B


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