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初めまして、内臓見せてください~第2回創作星占い鑑定レポ~

初めまして、あるいはご無沙汰しております。
米森と申します。

気が付けば2022年もあと4か月で終わり。皆様いかがお過ごしでしょうか。
noteには全然来れていなかったですが……、私は仕事でゴリゴリ削られつつもそこそこ元気にしております。

さて、タイトルの件につきまして
2022/1/16に水煮先生(@mizuni_can)の西洋占星術×創作占いを受けてきました。下記リンクは前回のレポです。
お送りした文章は中編一つと、長編一部抜粋版です。文字数制限ぎりぎり攻めました、せっかくだし…と思い。

鑑定いただいたのは1/16。まとめレポを書いている今は9/3
……空いてしまって本当にすみません!!

はじめに:再度の鑑定のきっかけ

2020年の鑑定結果が自分を客観視するにあたってとても参考になったので、
あれから2年経ち、自分の座標や進路を点検するために、またご意見をいただきたいなと思った次第です。

今回お聞きした内容は大きく分けて以下2点です。

  1. 人生のテーマ、作風の特徴
    以前と比べて、さらに強化された点や追加された点が見受けられるか

  2. 向いている宣伝、交流のやり方

以前鑑定いただいたポイントと(あえて)大きくは変えませんでした。
2点目については、2022年は交流に今までより重きを置こうかなとぼんやり考えていて、
ただそうすると、キャラを起点に話すことができない自分はどう周囲にアプローチしようかな……と悩み。具体的な印象をお聞きしたいな、と。

ちなみに、鑑定のやり方はSkype通話でお願いしました。声に出すことで、内容を音にして咀嚼するほうが私はやりやすいためです。

前置きはこれくらいにして、さっそく鑑定の結果についてお話しします。

鑑定結果について

1.人生のテーマ、作風の特徴

・根底に流れているテーマは「自由」「継承」「変容」。継承のテーマが以前と比較すると強く表れてきている。
・自由とは:自由は爆発だ。
 人間はとりあえず爆発して自由な道を行くしかない。
・継承とは:一回強く否定したものを、また考えて取りこんで行く。
・変容とは:スクラップ・アンド・ビルド。
 キャラクターは「だれでもない私」を強く意識して輪郭を描いていく。その過程で様々なものを取り込む。

「継承」が強く出てきているとのことですが、これは歳食ってきたからかもしれない。そういうお年頃だから……。私が相手から受け継ぐものもあるし、私も相手に受け渡すものがいろいろと出てきましたね。

作風の特徴についてもう少し掘り下げていただいたコメントがこちら。
とりわけ納得感のあった箇所は太字にしました。

【ストーリーラインの傾向】
・キャラクターの退路は徹底的に断つ。表面的なもので終わらせるのは苦手。作者として物語を追求するための手段は選ばない。真の意味で自分の為になるものを求める物語。
付け焼き刃は嫌い。いつでも真剣勝負。その場しのぎの応急治療はせず、根本治療をする物語。内に留めたままではいられないから、キャラクターに圧をかけて刺激しながら中身を引きずり出していく。キャラクターに対して手加減、容赦が無い。ぐちゃぐちゃしたものから一歩脱して主人公が律していく手伝いをする。ただし、徹底的にだめにするならだめにする。
・うじうじした価値観、倫理観はそぐわないが、うじうじするのも人間だと理解している。うじうじするキャラクターに徹底的に付き合ってやる。
・物語の肉体性、物質性は弱い。感情と物質の境界線を強く引いて個としての自分を確立していく物語。理不尽さもある。感情の傾聴にほぼ全降り。
身軽になるための重い物語を描きだす。血肉に近いものを作品から感じる。他人から受け継いだものを自分のために使う物語。
・物語の鍋の中には骨の髄や臓物も入っている。煮詰めていった結果、鍋の底には不可思議なモノがいつも残っていて、それを「わかりきれない/嚙み切れない」状態を面白がっている。割り切れないものを噛んでいたい。噛んでいる様を人に見せたいわけではないので周囲には隠している。
・自己満足でもない、不特定多数に向けたものでもない物語を書き出す。ある種特定の読者本人の心臓を直接刺しに行く
・総じて、物語の圧は強い。しかもよかれと思って圧をかける

どばーっと一気に書いちゃいましたが、おわかりいただけたでしょうか。

書くからにはキャラクターにも腹落ちしてほしいし、作者も腹落ちできる話を書きたいなと思ってます。読者が腹落ちするかどうかは……運ですよね。作者自身の充足が先、読者は後('ω')ノ というよりは、作者が納得してないとそもそもお出しできない。

優しいだけ、甘いだけの話は不得手というか、疑ってしまいます。それで丸く収まってるってほんとですか? 何か見落としていませんか?? という具合に。
着地点が盤石であってほしいので、着地する前の点検とか試行錯誤をしっかりやっておきたいのです。理性で試行し、感情で決断する感じかな。

「これがないからこれが欲しい」から始まるアプローチが多い。「これがある」から物語にアプローチしていくとまた新たな視点を得られるかも。

今後の取り組みとしてこんなコメントもいただきました。
これがあった、でも失ってしまうというストーリーラインだと、「継承」とちょっと相反してしまうのかな?
何かを得たいという気持ちが強いので、現状は相当頭をひねらないとアイデア出すのが難しそう。(これを書いている2022/9月現在はノーアイデア……
 いや、決別の話を書いたのでこれはカウントしていいのかな?)
でも、新たな視点を獲得するためにチャレンジ一年生するメリットは十分ありますね。

2.向いている宣伝、交流のやり方

・交流のスタンスを一言で言うと
「俺より強い(やばい)やつに会いに行く」
 向き合った人とは対等にいたいが、自分より弱い奴は嫌い。痛みには強く殴り合いはいとわない。
・交流を通して他人から不純物を取り込むこともあるが、その不純物を燃料にする力は強い。

初っ端からどえらいコメントもらったな、と聞いた瞬間笑っちゃいました。
いくらでもあなたと殴り合いますよ。それでいい結果が得られるのであれば。いや、いい結果が得られるよう、お互いベストを尽くしましょう。
殴り合いと表現したものの、これは議論と言い換えてもいいですね。より良いところへ到達するためには徹底的に議論しましょう、出し惜しみはなしで。
詳細は後述しますが、そもそも前提として、"I agree with you." 精神、私の中にほとんど持ち合わせがないです。自分と違うからこそ、人間って面白い。

話を戻しまして、「キャラクターを起点に話すのが難しくて……」と相談しました。(以前も軽くお聞きしましたが、改めて今回詳しく聞けました。)

【作品、キャラクターから語るか? ストーリーから語るか?】
ストーリーメインで語る方が圧倒的に向いている。キャラのみなどエッセンスだけだと語れない。
 そして作品に対する理解を詰め込んだ結果、出す自作品は重くなりがち。
キャラクターは他人。作者である自分がキャラについて語るのは、キャラのプライバシーを侵害しているような感覚を持ってしまいがち。
 キャラについて語るときは客観性を保っているが故に「これは作者の主観だ」という意識が強い。
理解できない他者だからこそ好きになる、理解できないからこそ興味が湧くという思考回路を持つ。普遍的な存在には価値や興味をそそられにくい。

自分と違うものに興味を惹かれる性質は、リアルでもあるある。あるある……。(この性質を持て余しているといいますか、率直に厄介なものだと思っている)
"for you, but not for me"で生きている。それはそれ、これはこれ。君は君、私は私。私以外私じゃないの。

キャラクターは他人、これはまさにその通りです。創作タイプは「箱庭型」あるいは「映画監督型」だと思っていまして、要するに作者である自分は観測者・傍観者という意識を持っています。
私、自創作のキャラクターをうちの子って呼べないんです。どうにも抵抗があって。なぜなら私の子供じゃないから。
感覚としては枠外から日常をのぞき見できる対象、が近いかな。彼らが本当に何を思っているのかは彼らに喋ってもらうまでわからない。キャラクターの頭の中は覗けないので、作者としては、観察して得た情報をもとに、主観による推測をしています。

【宣伝のあり方、進め方について】
・宣伝は万人受けを狙わず、突っ込み点のような強烈なポイントをフックにして宣伝する。読んだ人の驚愕を誘って口コミで作品が広がっていくようなほうが向いていそうだし、その層を積極的に狙うべき。
・他人(読者)を害したくない。それでも害さねばならぬなら、骨の髄までしゃぶり尽くすように徹底的にやる。
 
害すときは己の手を汚すのを嫌わずやる気満々だが、手は汚してないように取り繕おうとする。ただし表面は繕いきれないのでやり過ぎ注意。
・交流続くかどうかのポイントは、相手の内臓を見てみたいと思うか。
「よろしくお願いします。ところであなたの内臓を見せてくれますか?」
 相手が内臓を見せてくれるか判断するために作品を利用する。作品主体で交流をする。
・文章の長さは作品考察・原作への興味の深さと比例している。根性もあるのでいわゆるスキューバダイビングと化している。
 ただし読者がスキューバダイビングのライセンスを持ってるとは限らないし、水圧差で読者を殺しかねない可能性には留意すること。沈めるなら心の準備をさせてあげる猶予は持たせること。猶予を持たせるには事前宣伝の仕方や、構成力がミソ。

作者の根性と読者の根性は同じくらいと想定してはならない。ひとつ賢くなりました。
読者が目の前で苦しんでいたらどんな症状に苦しんでいるか観察しに行きますので、その際はよろしくお願いいたします。(こんな作者はいやだ!2022年エントリー)

とはいえ物語に対する私の精神強度がとりわけ強いとは思わないので、つまり「他人と殴り合ったり他人に圧をかけたりする行為を、良しとはしないまでも、手段とするのに抵抗はない」という性質に由来するスタンスなのでは、と。
私以外私じゃないけど、あなたのことを丸ごと知りたいので内臓見せてください、掻っ捌いていいですか。
メス捌きが文章力、構成力に相当するのかな。大丈夫、痛くないよ。さあ力を抜いて……と読者を安心させるためにもいっぱいいーっぱい力が欲しいです!

おわりに

結果を一言でまとめると。

圧 が 強 い !!

手を汚すのは厭わないし、むしろ何かを得るには痛みを伴うと思っています。一人だけきれいなままで終わることってなかなかないし、物足りない。
……こりゃあほのぼの向いてないのも納得しそうだ。体は闘争を求めている

ただ、「継承」というテーマが強くなったりと以前と比べて変化はあって。
それこそ日常で分からないものを噛んで、新たな敵(とも)と殴り合って新しいことを知っていくことで、それが創作にも何等か影響はありそうですね。

変わっていくことは不安もあるけどそれ以上に楽しみが大きいので
いろんなものを体験して、学んで、自分の精神が豊かになるような営みができたらいいなあ。これはリアルでも創作でも同じです。

2年ぶり2回目の鑑定もとっても楽しかったですし、自分を評価するいい材料をいただけました。
水煮先生の鑑定にちょっとでも興味が湧いた方は、思い切ってぜひ申し込みましょう。ね!!!(圧)
※水煮先生は圧などなく穏やかな方ですのでご安心を!

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米森
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