逝きし世の面影 好きな本の話
もし新しい時代を自分たちの自由のもとで作りたいのであれば、自分の足元から整理するとやるべきことが自ずと見えてくるように思います。
そんな時、僕はこの本がおすすめです。長いけど。。
僕の日本人観が整理され広がった一冊。
日本人は明治になりヨーロッパの水準に追いつくために自分たちの素晴らしい習慣や感性を否定するようなモラルをも導入してしまう。
それを見た外国人たちは自分たちが影響を与えているものが日本人のためにはならないのではないかと、古来から江戸時代の面影のあった日本人の生活を見て口を揃える。
ざっくり解説すると、西洋のモラルなんて日本人の生活に比べたらレベル低すぎて、偉そうにしてはいるけど日本の生活のほうが最高。あー帰りたくない。という感じ笑
彼らが実際に見聞した日本人の姿や心の様子が細かく記されている手記を、著者の渡辺京ニ氏がまとめ上げた名著です。日本人のライトサイドを魅せてくれます。
ダークサイドは今上映中のビートたけしの首、とか福田村事件とか。それも日本人の実相。
僕たちが学校で学べるのは権力に偏った情報で真実ではないことも多い。知らないというのはまったく違う人生を歩むこともあり、情報はエネルギーだなとつくづく思います。
また、日本人について日本人は知らなすぎるのはなぜ?と僕はよく外国人の友達に聞かれ、確かに、と思い20代後半に僕は自分のルーツを整理しました。アイデンティティや文化は歴史認識なしでは形成されないことを彼らはよく知っていました。
僕たちに子供に残せる文化や価値観はどのくらいあるでしょう。そんなことをふと思いこの本を思い出しました。
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