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#1. 深夜のりんごジュースと、早朝のトイレ

今朝、猛烈な尿意に襲われて、私は目が覚めた。
眠気と闘いながら、トイレに駆け込んだ。

昨日の夜、リンゴジュースを飲みすぎたせいかもしれない。

トイレに入ってほっとしたその瞬間、まさかの事態が起きた。

『あっ、やばっ…』
トイレットペーパーが…あと数センチしかない。

「そういえば昨日、買い物に行ったのに、トイレットペーパーだけ買い忘れたんだ…」と、今さら思い出す。
どうしてこういうのって、
必要なときにならなきゃ思い出せないんだろうか、、

でも、今手元にはたった数センチしか残っていないトイレットペーパー。

目の前の現実が寝ぼけてた私の頭を一気に目覚めさせた。
私は普段、右手に2ロールは巻き付ける。
でもこれでは…1周も出来ない…

普段は気にせず使っていたものが、
残りわずかになると急に貴重に感じてくるのが不思議だ。

これって、まさに人生と同じだなと思った。
人生100年時代なんて言われるから、まだまだ残された時間はたくさんある。だから、少し無駄にしても平気だと思って過ごしてしまっている。
でも、いざ「残り少ないかも・・・」と思い始めた途端に、
焦って後悔してる人が多いのかもしれないと思う。

思い返せば、夏休みの宿題もそうだった。
「まだ余裕がある」と思ってたのに、いよいよ夏休みが終わるって頃に、
急に焦り出して「なんで早くやらなかったんだろう…」と後悔する。

これはトイレットペーパーだけじゃない。
スマホの充電とか、仕事の締め切りとか、その時が来るまでは、
今後もずっと問題なんて起きないかのように過ごしてきたのに、
いよいよって時になってから後悔してしまう。

もっと計画的に行動していたら、、、

人生は、長いようで短い。

死んだおばあちゃんがそんな事を言っていたのをふと思い出す。
もっと『今』を意識しよう。
のんびりしてる場合じゃないのかも。
まだ26歳?
もう26歳?

今にも寿命を迎えようとしてるトイレットペーパーから、
人生の教訓らしきものを教えてもらった気がした。

ありがとう、トイレットペーパー様。

 
       
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