父親歴 36日

君の1/4は
きっとお婆ちゃんから出来ている。

お婆ちゃんは7年前の今日天国に旅立った。

天国に行ったかどうかなんて
わからないじゃないかと
君は言うかもしれないが

消去法で地獄はないと思う。

正直者で
いつも笑顔な頑張り屋。

明るく元気に挨拶ができて
自分よりも他人を優先する。

自分のことより僕ら子供のこと。
仕事から帰ったら寝るまで家事をして
常に我慢の連続の人生。

おばあちゃんの身につけるものは
常に最低限で
贅沢品はいつもガマン。

その分僕ら子供にはたくさんの物を恵んでくれた。

子供のことを何より考えて、
自分のからだのことは二の次だったんだろう。

だから異変は誰も気づかなかった。

社会人になって最初の1年が終わろうとしていた頃

最期の朝の様子も
最後に何を喋ったかも覚えてない。

普通の日常が続くと思っていた。

お婆ちゃんは
実は子供嫌いの人だったと

お婆ちゃんがなくなったあと
おばあちゃんのお母さんから聞いたんだ。

あれだけ献身的なお婆ちゃんが
実は大の子ども嫌い。

そんな事は知らずに
育ててくれたお婆ちゃんは
僕らの理想の母親増加もしれないね。

僕らはきっと
とても大きな愛の中にいた。

そんな
お婆ちゃんのDNAは
僕の中にもあって

きっと君の中でも君を動かし続けると思う。

だから僕たちと共にある。

もう少し君が大きくなって
もっと一緒に話せるようになったら

もっとお婆ちゃんの話をしよう。
お爺ちゃんもきっと喜んで話してくれる。