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春は桜色、姫は純白
春は桜色、姫は純白
有川ひろ『キャロリング』に登場する言葉で、とても好き。
ハルジオンとヒメジョオンの覚え方についてのことば。
昨日は上野でハルジオンを沢山見てきた。
清水観音堂のキモッコウバラが目当てだったのだが、道端のハルジオンに目が留まった。
白っぽい個体も多かったが、かすかな桜色を感じることができた。
また、「別れる男に花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。」という川端康成『花』のことばを、『キャロリング』の柊子は実践している。
川端のこの言葉は、『植物図鑑』で引用されており、作者の嗜好が垣間見える。
『失われた時を求めて』のマドレーヌと比較して、記憶を呼び覚ますトリガーの日欧の違いも面白い。