商品購入時にリセールバリューを考えたことがある人は7割以上!!
ブランドリユースの株式会社コメ兵(以下、コメ兵)は、世代間の購買に関する意識差と実態を明らかにすることを目的に、全国の20歳から49歳の男女664名を対象に2024年5月21日(火)~5月28日(火)の期間、リセールバリューに関する意識調査を行いました。ここでは、その結果をご報告させていただきます。
はじめに。
フリマアプリやオークションサイトなどの普及、限りある資源を大切に使おうという社会傾向を追い風に、モノを「使い捨てない」という方が増えてきているのを感じています。そこで今回は、消費が活発な世代であり、かつインターネットが普及した直後に社会人になった層~デジタルネイティブに対して、「リセール(再販)」の意識がどのくらい浸透しているかをきいてみました。
その結果、
商品購入時にリセールバリューを考えたことがある人は7割以上、
4人に1人は品物や価格によらず常にリセールバリューを考えていると回答。
20代の2人に1人はリセールバリューが高ければ背伸びした価格でも購入を考えるという結果に。
調査結果サマリー
・自分にとって不要となった物を売ったことがある人は 7割 以上。売った先で最も多いのは、店舗とフリマサイトが同率。なかでも20代はフリマサイトの割合が高く、年代が上がるにつれ店舗の割合が増えるという結果に。
・商品購入時にリセールバリューを考えたことがある人は 7割 以上。4人に1人は品物や価格によらず、常にリセールバリューを考えていると回答し、20代が最も多い結果に。
・リセールバリューを考えたことがある人のうち、自分にとって高価なもの、贅沢なものを購入する際に考えると回答した人が最も多く、約半数。
・リセールバリューを考えるジャンルは、「本→ブランド衣料 → ブランドバック」の順。また、20代は40代と比べ婚約指輪や結婚指輪、住宅など多岐にわたってリセールバリューを考える傾向。
・リセールバリューが高ければ、少し予算より背伸びした価格でも購入を検討する人が 約4割 。20代はおよそ 2人に1人 が検討すると回答。
・3人に1人 が、プレゼントをもらった際、ついそのリセールバリューを考えてしまったことがあると回答。
調査結果詳細
リユース体験について。
自分にとって不要となった物を売ったことがある人は7割以上。売った先は店舗とフリマサイトが同率で最も多いが、20代はフリマサイトの割合が高く、年代が上がるにつれ店舗の割合が増えるという結果に
リセールバリューへの意識について。
商品購入時にリセールバリューを考えたことがある人は7割以上。4人に1人は品物や価格によらず、常にリセールバリューを考えていると回答し、20代が最も多い結果に。
リセールバリューの購入予算への影響について。
リセールバリューが高ければ、少し予算より背伸びした価格でも購入を検討する人が約4割。20代はおよそ2人に1人が検討すると回答。
プレゼントの価値もリセールバリューで図る?
調査対象者の、3人に1人が、プレゼントをもらった際、ついそのリセールバリューを考えてしまったことがあると回答。
調査結果を受けて
近年のリユース市場の拡大とともに、“自分にとって不要となった物を売ったことがある人”が増えています(参考:コメ兵が行った「2023年6月リユースに関する調査」では、20~49歳で物を売ったことがある人は約5割という結果でした)。また、“リセールバリュー(再販価値)を意識した買い物をする人”も増えていることから、使わなくなった物を循環させるサステナブルな意識の高まりだけではなく、物価高などの社会背景も相まって、使わなくなった物を売って資金を得る「かしこい消費」意識も高まっているのではないかと考察できます。
特に、本に次いで、ブランド衣料やブランドバッグのリセールバリューを考える人が多いことから、ブランドものは必ずしも“一生もの”ではなく、手放す時の価値も考えてかしこく購入する時代とも言えるでしょう。
また、20代は30代、40代と比較して、常にリセールバリューを考えて購買を行い、リセールバリューが高ければ背伸びした価格でも購入するなど、いつか売ることを考慮して賢く買い物を楽しもうとする意識がうかがえます。
コメ兵は、リユースをより身近に、便利で、安心できるものに進化させるべく、リユース市場の価値向上を目指し今後も実態調査を行ってまいります。