ありがとう神田沙也加さん
12月19日女優の神田沙也加さんが亡くなった事がニュースで報じられました。
https://www.famitsu.com/news/202112/19241666.htm
神田さんに関しては近い内にとあるキャラクターに関して紹介する時(後述で記載します)に神田さんの素晴らしさを共にお伝えする事が出来ればと思っていましたので突然の訃報に信じられない気持ちで一杯です。
まだ心の整理が付いていないのですが神田さんの魅力を後世に伝えたいと思いこちらの記事を書くことを決めました。
本題に入る前に神田さんに弔いの言葉を述べさせていただきます。 神田さんのご冥福をお祈りいたします。
神田さんの第一印象
まず僕が神田沙也加さんを知ったきっかけになったのは2002年SAYAKA名義で歌手デビューした時でした。5月にドラマの主題歌になったever sinceという楽曲でデビューを果たしました。
翌2003年にはドラゴンヘッドでヒロインを演じ本格的に女優デビューし、10月に放送されたヤンキー母校に帰るではいじめられっ子を熱演するなど歌手そして女優活動を着々と進められていったと思います。
ただ正直言わせていただくとこの時はまだ神田沙也加という方がデビューしたんだという感じで僕の中ではそれぐらいの認知で留まっていました。
御存知の通り神田さんは父が神田正輝さん母が松田聖子さんといわゆる二世と呼ばれる方で所謂親の七光りという言葉で後ろ指を指される事もあったと思われます。
実際神田さんも2004年にミュージカルのオーディションに合格した際、演出の宮本亜門さんに親が偉大だから選んだのですか?と問いた事があったようです。
神田さんを昔から応援しているファンの方には申し訳ありませんが、僕もこの時はまだ松田聖子の娘という認識で止まっていました。
今となってはすごくもったいなかったと痛感しています。
神田沙也加さんを知りたいと思ったきっかけ
じゃあどうして僕が神田さんを知ろうと思いそこから好きになっていったかここからはそちらを語らせてもらいます。
放送日を忘れてしまい申し訳ないのですが、バナナマンがMCを務めてる番組で神田さんが出演しておりましてオフの神田さんを密着する番組だったのですが
オフの神田さん完全にオタクだったんです。
こちらも名前を忘れてしまってすみませんが、乙女ゲームのガチャガチャを回したり後々お仕事として携わるダンガンロンパシリーズのグッズを買ったりそこに映ってたのは一人の女性オタクだったんですよね。
他にも番組の終盤に一人王将や一人牛丼行けますと答えて設楽さんや日村さんと握手交わしたりと親の偉大さを感じさせない飾らない人柄が印象に残り僕の中で勝手に好感度が上がっていったわけです。
それでこの番組を見た後神田さんのWikipediaを参照してある事を思い出しました。それが貧乏神が!というアニメです。
貧乏神が!
この作品で神田さんは声優としてデビューした事を思い出したんですが当時は他のアニメと並行して消化するスタイルでアニメを見ていたので貧乏神が!もそんなに印象に残らずに消化しきったアニメとなっていました。勿論神田さんがこの作品に出演していた事は知っていましたが、まだ神田さんの魅力に気付く前だったのでスルーしてしまったわけです。
それで後日改めて貧乏神が!を最初から見直したんですよ。その時に思ったんですが
すごく自然に溶け込んでて違和感がない演技をしているなと気付いたんです。
ジブリや芸能人を声優にしているアニメを見てる人なら分かると思いますが、芸能人の人の演技ってなんか違和感あるんですよ。棒読みくさいのは仕方なくとして間の取り方だったり抑揚の付け方だったりその辺でプロの声優さんとどうしても差が出るわけです。
でも神田さんはね見た感じそんな違和感全然なかった。声優さんに興味ない人なら全く気にしないんじゃないかってぐらい自然な演技をされてたんですよ。
貧乏神が!を見た時に知ったのですが女優業と並行して声優の専門学校に通ってた事を知りましてようやくそこで合点がいったんですよね。
もうこの時には忘れてはいませんが松田聖子の娘という印象はなくなって一人の女優そして声優として神田さんの事が気になりだした頃でして、今後の活動が楽しみになってきた時期だったんですよね。
そしてその後僕は神田さんが演じた中で今なお愛してやまないキャラクターと出会う事になりました。
赤松楓そしてユナとの出会い
2017年1月発売したダンガンロンパシリーズの最新作ニューダンガンロンパV3で神田さんは主人公赤松楓の声を演じられました。
赤松楓
赤松楓の話をする前にダンロンと神田さんの関係について軽くお話するとバナナマンの番組の件で神田さんはダンロンシリーズのファンだとお伝えしましたが、その縁が生じて舞台化されたダンロンシリーズの江ノ島盾子役を担当されたんですね。
まあ詳しくはネタバレになるので一言だけ言うととにかく凄いです。ゲーム画面からエノジュンが出てきたかと思うぐらいに。これ以上は言えないのでとにかく見てほしい。僕は生でこの演技が見れなかったのを本当に後悔してます。
そして2017年神田さんがCVを担当する赤松楓が登場するダンロンシリーズの最新作が発売という事で元々ダンロンが好きな僕は凄く楽しみにしていました。
赤松は主人公だったのでゲーム内で触れ合う機会は多かったのですが、気づけば彼女の事が大好きになってまして。発売から4年経ちましたが今でも誕生日(3月26日楽聖忌)のファンアートを探してはいいねにぶち込むほど愛してます。
話せば長くなるので手短に紹介すると元々見た目が好きなのもありますが、明るくて仲間思いで常にポジティブな所に惹かれました。目的の為ならどんな苦境にもめげず遂行しようとするその姿勢は恐ろしいと思えるぐらいに真っすぐで他者の気持ちに考えが至ってない未熟さも持ち合わせてますが、そんな欠点すら愛おしく感じてしまうぐらい彼女が大好きになりました。
そんな彼女を語るうえで欠かせないのが神田さんの演技ですよね。赤松楓をこの上なく表現してて主人公と言う大役をものの見事にこなしているんですよ。神田さんなしで赤松楓を語る事は出来ないぐらいにピッタリ嵌っている。そんな素晴らしい演技をされていまして。
この作品もネタバレになるから詳しくは言えませんがしばらく凹むぐらいにはのめりこんじゃうゲームでして赤松楓そして神田さんの素晴らしさを痛いぐらいに分からされるそんな作品になってます。興味があったら是非やってほしい。
もう一人僕が愛してやまないのがソードアートオンラインシリーズのユナです。
ユナ
最初に言わせていただくと僕あまりSAO自体は好きじゃないです。アニメ1期1話は引き込まれる展開で最後のシーンは興奮するほど面白かったですが、2話以降の展開に段々ついていけなくなりまして・・・
ただこのユナが登場するオーディナル・スケールという映画は観に行きました。理由はユナを神田さんが演じたからです。アホみたいな理由ですね。
映画をご覧になった方は御存知だと思いますが、ユナというキャラは凄く重要な役割を持っている子で映画のカギになっています。これもネタバレ防止の為に極力伏せますがすごく演技をするのが難しいキャラクターだと思うんですよ。
でも神田さんはユナを最後までしっかり演じられていて引き込まれました。難しいと思われた役を難なくこなされててもう僕の目にはプロの声優と大差ないと感じていました。個人差はあると思いますが違和感だったり棒臭さなどは無かったです。普段同じ映画を2回観るってよほどの事が無い限りしないんですがオーディナル・スケールは2回行きました。多分じゃなくても神田さん目当てだったからです。
またユナはアイドルという設定ですから歌を唄います。当然神田さんが歌うのですがまたその歌が良いんですよ。
ライブの時の映像ですがほんと素敵な歌声ですよね。ユナの歌う曲がサントラとして発売されましたが、衝動買いしましたもん。
後に発売するボカロアルバムや2016年まで活動していたTRUSTRICKもそれぞれ聴きましたが、女優もやっているからか歌唱力もそうですが表現力が凄いですよね。透明感のある優しくて温かい歌もありますし、力強さだったり儚さも持ち合わせてる他の誰でもない声を持っている人だと思います。
赤松楓やユナの他にも神田さんが演じたキャラはいます。アナ雪のアナは世間一般の神田さんの代表作と言えばこちらでしょうし、IDOLY PRIDEの長瀬麻奈もそうですね。でも僕の中では赤松とユナが一番印象に残っててこの2人なくして神田沙也加を語れないと個人的に思ってます。
このnoteを通じて伝えたいこと
2021年もあと少しで終わりもうすぐ新たな年がスタートします。2022年僕は進化した神田さんが演じる作品にもしかしたら赤松やユナと並ぶ、いや超えるようなそんな素敵な出会いをする期待を持っていました。
ですがその夢はもう叶う事はありません。もう神田さんの声が聞けないその喪失感はこれから重くなっていくと思います。だからこそ僕はnoteを通じて神田さんが残してきた軌跡を伝えていきたい。
これから時間を経る毎に段々神田さんの話をする人は少なくなるでしょう。僕もこの先どうなるか分からない。でも間違いなく神田さんの演技や歌声に励まされた時期があって今の僕がいるそれははっきり言える。
ほんとのほんとに微力ではありますが神田沙也加という1人の女性の魅力をこれから先の未来を担う方に少しでもいいから伝えていきたいと思いこの記事を書かせていただきました。
最後まで稚拙な文章で申し訳ありません。ですが一人でもこの思いが伝わるとこれ以上の喜びはありません。一人でも多くの方に届きますように。
最後にユナが歌った楽曲Ubiquitous DBの歌詞を載せて締めさせていただきます。
《この歌は永遠(とわ)に生きてくよ》 Ubiquitous dB – ユナ(神田沙也加)
神田沙也加さん素敵な演技と歌声を届けて下さりありがとうございました。