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後期治療が必要な場合

後期治療で使う装置


★不正咬合は一人ひとり異なります。

後期矯正でそれぞれの不正咬合に対応するには、 インビザライン・システム(マウスピース型矯正装置 )▶、あるいは「ワイヤー矯正(マルチブラケット装置) ▶を用いて、一つ一つの歯を3 次元的に動かし、前歯の並びだけでなく、奥歯の咬み合わせまで仕上げる必要があります。 ただし、0.1mm の単位で歯を動かせるインビザラインの方がワイヤー矯正より精度は高いです。


ワイヤー矯正は、一つ一つの歯にブラケットを取り付け、ワイヤーの「ねじれ」や「たわみ」、そしてゴムの力を利用して、上の図のように歯並びや咬み合わせを3次元的に矯正していきます。


ただ、このマルチブラケット矯正装置(ワイヤー矯正)の場合、ポテトチップス系の皮が固い物、焼いたお持ちの皮、フライドチキンの皮、といったパリッとした 食べ物を食べると装置が外れやすいという欠点があります。

一見したところ、同じようにキレイに治っているようでも、矯正装置の種類によって実は治療結果がまったく異なっていることもあるので注意が必要です。

たとえば下の図では、拡大床のみで治療すると前歯のガタガタは改善しても

① 上の前歯は下がっていない

②下の奥歯は手前に傾いたまま 

となっています。


上図のケースならインビザライン ・システム▶あるいはマルチブラケット装置で奥歯から順に起こし、最後に前歯を並べ、咬み合わせも整えることが望ましいと思います。(もし、下の親知らずがあれば、スペースが足りないので早期に親知らずの抜歯も必要です。)


矯正装置によって精度は異なります。 精度で言えば、インビザライン>>ワイヤー矯正>>>>拡大床と感じています。


インビザライン装置は、一つ一つの歯を別々の方向に動かすことができる非常に精度の高いマウスピース装置ですが、設計の自由度が高く性能が高いので、設計する歯科医の能力や技術により治療結果が大きく異なってしまいます。

当院では、インビザラインインストラクターの監修下で作られたマウスピースを1週間ごとに交換して、個性に沿った歯並びと咬み合わせに近づけていきます。


前から見えなくても奥歯の咬み合わせは大切


★今では、ほぼ見かけなくなりましたが、昔は乳歯を順番に抜いていくような精度の低い治療が行われていました。


お子様は大人と違って適応力があるので、乳歯を適当に抜いたり、むやみにアゴを広げたりしても、あまり不調を訴えません。

前歯を並べるために乳歯を早めに抜いたり、削ったりすれば、下の図のように奥歯が手前に倒れ、前歯が内側に倒れて スペースが失われ、下の前歯が伸びて 奥歯のかみ合わせが変わってしまいます。



前歯の並びが多少マシになっても、奥の嚙み合わせが悪くなっては機能的には良くありません。


小さい時に間違った治療で大きな奥歯を変に動かしてしまうと、将来、それをリカバリーするのはインプラントアンカー等が必要になり、将来、矯正する時に費用も高額になってしまいます。

奥歯の位置が良いケースに限り、インビザラインGOで治療が可能です。その場合は上顎だけの簡単なケースだと35万円+観察料1,000円(スキャン時のみ5,000円)+税になります。デンタルローン▶も使用可能です。

子どものうちに、きちんとした前期治療を行っておけば、大人になって仕上げの矯正だけを行うだけで美しい歯並びを手にいれやすくなります。

そのため、当院では、前期治療(第一期矯正)の費用を抑えて、できるだけ多くのお子さまに矯正を受けていただきたいと考えています。

矯正装置の紛失や破損の場合は、初回のみ処置料のみでご対応させていただき、追加の装置料金は頂いておりません。

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