江雲渭樹
この眼に捉えた。雲海のなかから目にしたたおやかな流れを。名も知らぬ血管のような青さだ。大地も人の身体と同じように、絶え間なく流れ続ける血の道のようなものがあるのだろうか。その鼓動が聞こえてくる気がした。視野を移すと遥か彼方に雪を冠した南アルプスの山並みがマバユカッタ!その北西では悲しい人間の営みが繰り広げられているというのに。諸行無常なり。人の交流もまたさしたるものか?明日の命を生きれるか。なんて事を思いながら西へ飛んだ。束の間のふとした思いを道連れに。
この眼に捉えた。雲海のなかから目にしたたおやかな流れを。名も知らぬ血管のような青さだ。大地も人の身体と同じように、絶え間なく流れ続ける血の道のようなものがあるのだろうか。その鼓動が聞こえてくる気がした。視野を移すと遥か彼方に雪を冠した南アルプスの山並みがマバユカッタ!その北西では悲しい人間の営みが繰り広げられているというのに。諸行無常なり。人の交流もまたさしたるものか?明日の命を生きれるか。なんて事を思いながら西へ飛んだ。束の間のふとした思いを道連れに。