8月以来の京都訪問なり。今回はお天気に恵まれる結構な旅となった。東山から見下ろす街並みは、爽やかな秋の景色となって眼前に現れてくれた。御苑の森、同志社の煉瓦、そして彼方に見える衣笠山の稜線。改めて目にし心温まる。帰りのカフェで出会った素敵な老齢の女性店主と言葉を交わし旅を終える。
〜秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる〜とは申せ、秋は肌を通して感じられてきましたね。ツクツクホウシの鳴き声もいつの間にか遠のいていました。毎朝・毎夕お見送りと出迎えをしてくれるハンミョウも遂に二匹となりました。虫の音が一段と色濃くなっています。秋そして冬へ!
この夏もそろそろ終焉を迎えようとしているのでは?転がっていたクマゼミのご身体。残っているのは羽と頭のみ。哀れとも思えるものの、決して儚さはない。堂々と役目を終えた勇姿と言える。精一杯生きた証しでもあるのだ。降り注ぎ続けたその声を出し尽くした勇者の影を思うばかりである。安らかなれ!
先日、四国松山のとある醸造元の営む店内で見つけた紙細工です。織りなす陰影がとても綺麗で、なんとも言えない空間を生み出しているのに驚きました。創造するって本当に見事な行為に思えてなりません。人の作り出す物というのはとてつもないファンタジーを感じます。ひとつでも多くの美を求めたいな!
摩文仁の丘は、今年も青々とした海と緑鮮やかな芝、そして透き通るような空の色で織りなす祈りの世界に覆われていた。80年前、この地で起こったことを瞼に浮かべると実にやりきれない。いまだに各地で繰り広げられている戦禍を思うと、胸をよぎるのは何故しかないのだ。人間の愚かさはいつまで続く。
暑さたけなわのこの夏!どこまで気温が上がるのかと心配しながら迎えた7月。年に一度の逢瀬を迎える織姫彦星にとっても、天井の世界も同様暑さは変わらないのか、と心配す。爽やかに涼しげに過ごせる時期もいずれは訪れてこよう。そう思いながらこの時を過ごすなり。いずれそのうち虫の音も届こうか。
南国の宿の前なるサガリバナ一夜咲いては散る潔さ 梅雨明け5日間の旅も終わり帰途に就く。勢いづいた時間も少しばかり疲れてきたようだ。歳は誤魔化せないなぁ、と思い知るばかり。人の生涯もかくありや?そろそろ第二の人生に目を向けねばと殊に想い馳せるばかりだが、如何なるものやら。はて、と?
本人はどんな思いでこれを描いたのかは未だに定かではありませんが、僕のお気に入りです。頭の中に浮かんだ風景をそのまま一筆で画帳に描いただけという。下書きもなしにですよ。何かの啓示なのか?はたまた、天啓なのか?兎に角わかりませんが、一つの作品としては成り立っているものと思いますが?
想像の世界って、とっても心温まりますよね。なぜなのか?現実の影を超えるから。かも知れないね?でも、そうした空間を創り出す知性はとても大切というか、人間の持つ欲求なのかもしれない。そんな空想が人の心を癒してくれるのでしょう!トトロなんているわけがない。でも、ちゃんといるんですよね。
誕生日に頂いた蘭の花を妻が咲かせてくれました。根分けして鉢植えにしたものから芽が出て蕾になり花開きました。見事!命を大切にする心が為せるものとは解りつつ、その心を傾ける処は他にもありやと思うばかりですけど?長年お付き合いすると霞むのかね。人の心のありかは計り知れぬものなりや、と?
連休も終わりを告げ、家族も皆それぞれに明日からの生活に向かいます。天を流れる流星の如く、あっという間に楽しいひとときは流れてゆきますね?古より人の生活はさもありなんでしょうか。苦は長く楽は短し!故郷を後にした方々も何らかの郷愁におそわれているのでしょうね。ても、人は力強く明日へ!
春眠暁を覚えずといえり。でも、もう春を終え初夏の空気なり。桜も終わり葉桜が益々緑濃くなっております。新学期も始まり孫たちは元気に幼稚園に通い始めました。山笑う季節の到来ですかね?至る所翠の輝きが増すばかりです。我が家のリビングにも蘭の花が艶やかに。夏は青葉やま時鳥初鰹!ですかね?
弥生三月。早くも中旬。梅から桜へと季節は移ろい始めている。時の流れはとどまることなし。卒業から入学入社へと間も無く生活も移行してゆく。こうした時を繰り返し過ごして来て38年。目まぐるしい風景の流れをそこはかとなく感じいるばかり。3月31日が大晦日なり。そして、4月1日が元旦なり。
今年も早いもので、3月弥生を迎えました。明日は、雛の節句ですね。内裏雛、三人官女五人囃子などなど。我が家でも亡き父から娘に授けられた七段かざりの人形たちが所狭しと居場所を占拠いたします。今でも色褪せることなく、傷ひとつなく大切に我が孫たちに受け継がれているのを目にし、命の繋がりを身に沁みて感じさせられるばかりです。父の魂が人形に息づいてるようでなりませんね。桃の花から、間も無く、桜の季節を迎えます。四季豊かな我が国の風土をこれからも大切に営んでいきたいものですね。
出会いは惜別のはじめなり。とはいうもののいたずらに時間の流れの速さに驚く今日この頃。季節の移ろいも一頃より何となく速足のように思えてなりませんね?渡り鳥たちの北帰行も早まるのかなと思っています。必要な時を必要な場所で過ごす自然の営みを大切にしたいものです。春の訪れを思いながら!
この眼に捉えた。雲海のなかから目にしたたおやかな流れを。名も知らぬ血管のような青さだ。大地も人の身体と同じように、絶え間なく流れ続ける血の道のようなものがあるのだろうか。その鼓動が聞こえてくる気がした。視野を移すと遥か彼方に雪を冠した南アルプスの山並みがマバユカッタ!その北西では悲しい人間の営みが繰り広げられているというのに。諸行無常なり。人の交流もまたさしたるものか?明日の命を生きれるか。なんて事を思いながら西へ飛んだ。束の間のふとした思いを道連れに。