皆さんの声で実現しました!園バス「置き去り防止装置」設置率100%!
僕たちが提言をしてきた「通園バス『置き去り防止装置』の設置の義務化」について、ご報告です。
こども家庭庁が、通園バスに義務づけている安全装置の設置状況が3月31日の時点で、100%に達する見込みと明らかにしました!
前こども政策担当大臣の小倉議員をはじめとする国会議員の方々、こども家庭庁の皆さん、そして全国の保育園・幼稚園関係者の皆さんのご尽力のお陰で、設置100%に漕ぎ着けることができました!
そして、僕たちと一緒に声を上げてくださった皆さん!
多くの方が声を上げてくださったことで、国の動きを後押しすることができました!本当に、本当にありがとうございます。
【通園バスの置き去り死・・・「仕組み」で解決して!】
2022年の9月、静岡県の認定こども園で、3歳の女の子が送迎バス内に5時間置き去りにされ、熱中症で亡くなるという、とてもとても悲しい事故が起こりました。
僕も、2人の子を持つ父親として、本当に胸が潰れるような、悲しい思いでいっぱいでした。
実は2021年にも、同じような事故が福岡県でも起こっていたんですね。
この事故を受けて、厚生労働省は、「送迎バスを運行する場合、こどもの乗降時の座席や人数の確認を実施すること等、安全管理を徹底するよう求める事務連絡」を都道府県に出していました。
ただ、これって、ただの「お願い」なんです。
結果として、翌年も同じような事件が繰り返されてしまった。
必要なのは、「お願い」ではなく、人間のミスを防ぐための「仕組み」ですよね。
【「置き去り防止装置」設置に向けたフローレンスの政策提言】
2022年の事故を受けて、僕はブログで「置き去り防止装置設置義務化」について提案。
衆議院で開催された「園児置き去り事故の再発防止に向けた国対ヒアリング」に出席させていただくなど、他の保育団体とも連携しながら提言を行いました。
さらに、フローレンスでは「#もう子どもを置き去りにしない」を合言葉に、「置き去り防止装置」の導入義務化・導入支援等を求める署名活動を実施。
たった2週間で全国4万人以上の方から署名が集まり、当時のこども政策担当大臣である小倉議員にその署名を手渡すことができました!
そして、この署名を小倉議員に手渡した翌日、小倉議員が「置き去り防止装置」の義務化とバスの改修費用に必要な財政措置等を含め、保育所などへの具体的な支援策をまとめるよう指示してくださいました。
その後2023年4月1日から「置き去り防止装置」の義務化と財政支援が開始。
そしてついについに!
2023年度末に、全国の全ての通園バスに「置き去り防止装置」が設置されるに至ったのです!
【声を上げれば、社会は変わる】
今回、僕たちと一緒に署名という形で声を上げてくださった4万人以上の皆さん。
皆さんのお陰で、国の制度が変わり、こどもたちの尊い命を守る仕組みが実現しました。これは、僕たちフローレンスだけでは決して成し得なかったことです。
ひとりひとりの声は小さくても、その声が束になれば、こうやって国を動かすことだってできるんです。
これからも、僕たちフローレンスは日本のこどもたちのために声を上げ続けます。共感していただける方は、ぜひ一緒に声を上げていきましょう!
また、フローレンスのこうした社会的アクションや政策提言活動は、皆さんからのご寄付によって支えられています。寄付で僕たちフローレンスの活動を応援していただけたら嬉しいです。