【政策実現】保育士が週4勤務も選択できるようになりました!(常勤定義の明確化)
保育士の皆さん!朗報です!!
「月120時間以上勤務の条件を満たしていても、週5日勤務しなければ「常勤保育士」として認められない」という謎のルールが見直され、週4日勤務も選択できるようになりました!!
(参考)
朝日新聞記事
「常勤保育士」って何?という方もいると思うので、説明しますね。
【親子の安心を支える常勤保育士の存在】
保育園に子どもを預けている親は、子どもが日々どんな様子で過ごしているか、園での生活の中で何か変わったことがないかってとても気になりますよね?
僕も、保育園のお迎えの際、先生からその日の出来事や子どもの様子を聞いて、ほっと安心できたなと思い出します。
そうやって子どもの様子を把握したり、変化に気づけるのは、先生が、日頃から一定の時間を園児たちと過ごしているからですよね。
そこで、国は、子どもを長時間にわたって保育できる「常勤保育士」が一定数いることを原則として、親御さんとしっかり連携できるようにしたのです。
こどもが安心できる保育環境や、こどもと先生との関係構築のためにも、常勤保育士の存在は大切です。
【常勤保育士の定義がなかった!】
では、ここでいう「常勤保育士」の定義とは、なんでしょう。実は、今まではっきりしてなかったんです。
一方で、「非常勤=短時間勤務の保育士」の定義はあって、「1日6時間未満、又は月20日未満勤務する者」となっています。
これを受けて、自治体によっては、「常勤保育士」を「1日6時間以上、かつ月20日以上勤務する者」と捉えて、常勤保育士は週5日勤務でなければならないと謎解釈していたのです。
【勤務時間が長いのに非常勤?という逆転現象】
「1日8時間で週4日(月16日)=月128時間」の勤務と、「1日6時間で週5日(月20日)=120時間」の勤務では、前者の方が合計勤務時間は多くなるにも関わらず、常勤保育士とみなされないんです。
これ、普通におかしいですよね?
そこで僕たちは、数年前から常勤保育士の定義見直しを国に訴えてきました。
そしてついに、常勤保育士の定義見直しが実現したのです!!(橋本岳代議士を始め、多くの議員の方にご協力いただきました。多謝!)
これによって、保育士さんたちがライフスタイルに合わせて、柔軟に働き方が選べるようになります!
みたいな感じで、多様な働き方ができるようになります。
【保育士の人材不足解消につながることを期待】
令和5年1月の保育士の有効求人倍率は3.12倍、全職種平均の1.44倍と比べると、依然高い水準で推移しています※2。求人に対して、ぜんぜん応募が来ない!
でも実は、保育士登録をしていても保育施設等で働いていない「潜在保育士」は、2018年時点で95万人※3に上ります。しかも、潜在保育士のうち約6割が今後保育士として働く意欲をもっているんです!
意欲があって、求人も潤沢なのに、なぜ保育士として働いていないのか。
就労意欲を持つ潜在保育士の3人に2人は、働く上で最も重視していることを「勤務時間や勤務日など希望に合った働き方」だと答えています※4。
週4日の常勤保育士が認められ、柔軟な働き方ができるようになれば、保育士になりたい人はきっと増えるはずっ!
【保育人材不足を解消して、保育の質を向上!】
保育士の人材不足が解消されたら、保育の現場はもっとよくなります。
昨今、保育園での事故や保育士による虐待問題がニュースになっていますよね。ニュースを見るたびに胸が痛み、どうすれば事故や虐待がなくなるのかを真剣に考えてきました。
事故や虐待が発生してしまう背景の一つに、保育士の人材不足による激務があります。痛ましい事件を起こさないためにも、働いてくれる保育士を増やし、保育現場の負担をもっと軽減することは、とっても大事。
今回の見直しによって、人手不足解消がより進んでいくことを願っています。
議員のみなさん、こども家庭庁のみなさん。ありがとうございました!
これからも引き続き、保育士の柔軟な働き方と、すべての親子の笑顔のために、フローレンスは政策提言に一生懸命取り組んでいきます!
※1:朝日新聞 保育士「週4勤務」でも常勤に 国が通知、担い手不足解消ねらう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?