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「新しい家族を生む」仕事のこと

「この子が来てくれてから、毎日が幸せです」


「週末、この子とどこ行こうか、って平日そればっかり話しています」


「出会わせてくれて、ありがとうございます」


 今日、赤ちゃん縁組で赤ちゃんを託したご家庭のみなさんが集まる親子交流会で言われた言葉。


 あの時、赤ちゃんだった子が、パパの膝でおもちゃで遊んで、幸せそうに笑っている。


 あの時、2000グラムに満たなかった子が、元気いっぱいにママとじゃれている。


 そんな光景が広がっていて、感無量になった。


 ああ、この仕事をしていて良かったな、という思いを噛み締める。


 予期せぬ妊娠をして出産された赤ちゃんを、子どもがほしくても授からないカップルに託す「フローレンスの赤ちゃん縁組」(特別養子縁組)事業。


 この事業を立ち上げてもうすぐ8年になろうとしているけれど、ほぼずっと赤字。


 ネットでは心ない人たちから人身売買などと、いわれのない中傷を受けている。


 でも、この光景があれば、走れる。


 子どもたちが幸せそうに笑い、その笑顔を見て養親さんたちもまた微笑む、この光景が。


 僕たちがいたことで、生まれたこの光景に、誰よりも僕たち自身が勇気をもらっている。


 日々、大変なことばかりだけど、僕たちは間違っていない。


 これからも、何十の、何百の新しい家族たちの誕生を手伝っていけたら。


赤ちゃんだった子が、人懐っこいお兄ちゃんになっていて思わず嬉しくて撮ったもの。ご夫婦は以下の動画で以前心境を語ってくださっています。




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