【政策実現】児童発達支援・放課後等デイサービスで長時間預かり・家族支援が拡大されそう!
障害児福祉に関心のあるみなさん、朗報です!
令和6年度以降の障害福祉サービスの報酬を決める国の検討会が先日開催され、今後の方針が明らかになりました!
(厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の基本的な方向性について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001176056.pdf)
特に注目すべきポイントは「保護者の就労等による預かりニーズの対応」が、児童発達支援(児発)や放課後等デイサービス(放デイ)の役割として明記されたことです。
【「障害児療育」が主だった児発・放デイ】
これまでの児発や放デイは、障害児の療育・発達支援がメインで、基本的には療育・発達支援が終わったら帰宅するというのが一般的でした。
保護者の仕事終わりまで長時間預かるような支援は、制度設計上なかなかできなかったんですよね。
なので、例えば重い障害のある子を育てる家庭では、児発や放デイがあっても、多くの時間は親のどちらかが付きっきりでケアをしており、働く時間を確保することなんてできなかったんです。
「障害児を育てるなら、就労は諦めるしかない」なんておかしくない?
フローレンスは、そんな不条理をなくすため、長時間預かりによって保護者の就労支援もする障害児保育園ヘレンを2014年に作りました。
でも、フローレンスだけでは、日本中の不条理を解決できないので、ヘレンで培ってきた障害児保育のノウハウをもとに「児発や放デイでも長時間お子さんを預かる」必要性について国や自治体に伝えてきました。
【障害児の「家庭支援」が強化!】
それが、今回の検討会で、
「個々の利用者の支援時間に応じた評価が可能となるよう、支援時間による区分を設ける」
「支援時間に応じた区分を設定することとあわせて、延長支援加算を見直し、一定の時間区分を超えた時間帯の支援について、預かりニーズに対応した延長支援として評価を行う」
という方針が示されました。
行政用語でちょっとわかりづらいので、言い換えると、
利用児童本人の療育・発達支援だけではなく、就労など家庭全体のニーズに応じた『預かり』が可能になり、それに応じた事業者の収入も確保できる
ということ。
児発や放デイの事業者は、こどもの療育・発達支援だけでなく、保護者の就労支援といった家庭の支援もできるようにもなります。素晴らしい!
また、他にも、報酬改定の項目として、
なども、家庭全体に対する支援が強化されたことが非常に良いポイント!
児発や放デイは、障害児のみの支援の場所ではなく、家族全体を支えていく場所なんだという想いのこもった改定項目ではないでしょうか。
【重心児・医ケア児支援でも提言が実現!】
これ以外にも、フローレンスが、連携団体である全国医療的ケア児者協議会と一緒に、を提言してきた内容のうち、
などが方針に盛り込まれていて、よっしゃー!と、ついガッツポーズしてしまいました!
【さいごに】
そんなわけで、全体としては、障害児家庭の家庭支援強化という意味で、前にしっかり進んだ報酬改定になっているのではないでしょうか。
検討を進めてくれている、厚労省・こども家庭庁のみなさん、グッジョブです!!
実際の金額詳細などはこれから決まっていくので、事業者がしっかり活用できる制度になっていくよう、僕も引き続きしっかりウォッチしていきたいと思います!
【ソーシャルアクション・政策提言は皆さんのご支援で運営しています】
フローレンスは、支援現場を自分たちの手で運営しながら、そこから日々得られる親子の生の声や、事業ノウハウを社会に広げ、国や地域の制度に具体的施策を提言をすることで、日本の子どもを取り巻く環境、綱渡りを強いられているハードな子育て環境を、アップデートしていきます。
今回のように障害福祉サービスに対する提言活動ができることは、寄付者の皆さんのお陰です。
制度や政策を変える活動を応援したい人はぜひ、フローレンスのマンスリーサポーターになってください!
ふるさと納税型クラウドファンディング
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