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タロットと西洋占星術のリンク㉑~2024春分図に小アルカナを対応させてみよう

皆さまこんにちは😊もう三月、新しい門出、引っ越し、就職、異動など新生活が始まる春ですが、占術界も春になると、今年1年の気運を占う事始め、春分図を読むというものがあります。春分図とは太陽が牡羊座に入った瞬間のホロスコープのことです。今年の日本(東京)では3月20日の午後0時7分に春分を迎えます。
 
今までせっかく習ってきた「タロットと西洋占星術のリンク」ですので、今年の春分図に小アルカナを強引にも!?リンクさせてみてみようという試みを思いつきました!! さて何が見えてくるのでしょう!?(デーカンにに対応する小アルカナはこちら

 まず、全体的に天体が月以外すべて上の方(南半球)にいます。社会全体がアウトプット傾向、太陽はMC付近でカルミネート(最も高い位置)しています。大きな特徴、流れとしてこの一年は人が活発に動いていきそうです。
 
そしてさらにアセンダント(ASC)蟹座であり、この図の縮図のようなものとなります。アセンダントは大きく捉えますので大アルカナを対応させると戦車になります。
蟹座はカーディナルサイン(活動宮)ですので、みんながいつも新しいことに挑んで動き続ける一年となる特徴がここでも見えてきます。蟹座20度ちょい手前ですが、ほぼ20度とし、小アルカナの対応カードは蟹座第3デーカンカップ・4としました。エネルギッシュ奮闘(戦車)する中でカップ・4が何かに飽きてるという印象ですが、何に飽きてるのでしょうか!?
その蟹座の支配星(ルーラー)は、これをチャートルーラーといいます。これが1ハウスにいます。春分図は社会の動きをみていきますのでこの場合、月は国民を表し、1ハウスも国民世論、民意などを意味するハウスになります。その月は獅子座03°48にあり、獅子座第1デーカン内のワンド・5に位置していますので対応カードはワンド・5、世の中に対し発言、発信、主張、訴えなどの傾向がありそうです。
 
その月は7ハウス冥王星オポジション(180度)。蛇に睨まれたカエル状態とよく例えられますが、冥王星はこの10天体の中でも一番遠くにある天体ですので(トランスサタニアン=土星より外の天体)、死と再生極限闇権力破壊変容強制力といった個人の力ではコントロールできないものを表しています。
7ハウスは、対人、相手側、外交など意味するハウス。冥王星は水瓶座01°40にあり、水瓶座第1デーカンソード・5(利己的)が対応します。
諸外国の紛争、戦争、海外情勢によるエネルギー価格高騰、物価上昇や、アメリカ大統領選挙の影響、または契約先からの下請法違反、搾取、不当な扱いを受けるなどなど…、強制的に要求されることに対して混乱し戦わざるを得ないオポジション(真っ向)のワンド・5と読めるかもしれません。
 
しかし冒頭でも述べたカルミネートする太陽と魚座の海王星のコンジャンクション(合)がこの厳しい締め付けに調停というアスペクトで仲介しています。これをうまく利用すれば混乱を収拾できる可能性も!!
 
春分図の場合、太陽は必ずワンド・2になります。そして今回はMCもワンド・2、太陽は国のリーダー(大アルカナでは皇帝)を表しますので、我が国の政府、首相とみた場合、政治への不信感は興味のない人でも感じているように、今の政権は期待できるものではないですよね…。海王星との合がその曖昧さを表しているようですが、対応するカードは魚座の第3デーカンカップ・10。馴れ合い内閣といえばその通り?!  MCに近く勢いはありそうなので次から次と政策を打ち出してやっている感は出るかもしれません。不祥事を起こしても誰も責任をとることなく、冥王星の後押しとなるセクスタイル(60度)で再生されてしまうのだろうな…という悪運の強さだけは感じます。
 
もしくは、海王星をぼやけたものと捉えるのではなく、魚座の支配星である海王星の本領を発揮するパターンも考えてみたいと思います!!  海王星は前出の冥王星と同じく遠い天体なので実生活ではやはりコントロールできないもの、幻想や夢、無意識、目に見えない世界などを象徴し、損得なしになんでもすくい上げます。カップ・10を腐った馴れ合いという意味ではなく、助け合いと考えたとき、9ハウスを象徴する有識者著名人など、新しいリーダーの出現、NPO法人、弁護団、民間やボランティアのなどの活躍で災害復興や、困窮者の救済、支援の促進も考えられるのではないかと期待したいです。

同じく9ハウスには金星と土星もあり、対応カードはカップ・9、今年はパリオリンピックが開催されるので、金星と土星の合(ストイック)はアスリートを象徴しているかもですし、カップ9だけにメダルが沢山とれる可能性も期待!!

そしてこの金星は魚座でエグザルテーション(高揚)し、11ハウスにある木星とセクスタイル(60度)です。木星発展拡大を意味する天体、しかもこの二つの天体はミューチュアルレセプションというお互いのサインのルーラー(支配星)を交換しあっています。(魚座のルーラー木星<現在は福支配星ですが>と、牡牛座のルーラー金星)ミューチュアルレセプションはお互いを理解しているので顔パスでお互いを行き来でき、スムーズにことが運ぶ作用があります。

9ハウスの金星・土星を象徴するもの全て、例えば文化芸術、文芸作品、古典芸能など11ハウスグローバルな場での展開、共同制作、シェア拡散なども考えられますし、木星の対応カードはペンタクル・6なのでアーティストはスポンサー助成金などの制度の活用をすることによって世界が広がるかも!!

水瓶座27°46の火星牡牛座20°15の天王星はオーブ7度ほどありますが、スクエア(90度)と捉えてみています。8ハウス金融関連ハウス、そこにある火星に対応するカードはソード・7(二枚舌)、みんなだまされるな〜といいたくなるような増税案など政府はしれっと打ち出してきたり……。それに対して11ハウス牡牛座の天王星、対応カードはペンタクル・7(改善)、が猛反発のスクエアを形成しているようにも見えてきます。あと詐欺もどんどん巧妙になり被害は減ることはないような……。お互い気をつけましょう。
天王星をテクノロジーとみれば、木星とも近いのでAIなどの発展とみることもできそうですが、ペンタクル・7なので試行錯誤は続きそう。

10ハウスの牡羊座の第2デーカンにいる水星ですが、10ハウスはお上の法案でもあるところ。対応カードはワンド・3ノーアスペクト、ワンド3の絵柄そのままに貿易を表していますが、海上輸送は現在戦争の影響で貿易船の航路を迂回しなきゃならないようで、それによって物不足、物価の高騰は引き続き懸念されそう。これに至っては日本だけの問題ではなさそうですが。
また、水星は3ハウス(乙女座<支配星は水星なので>があるハウス)と12ハウス(双子座があるハウス)を支配していて、3ハウスはまさに物流、働き方改革とやらの2024年問題、物流業界問題どうなるの!?  アセンダントの戦車ドライバーさんたちにもリンクしているように感じます。

そして12ハウス(隠れたもの)はスキャンダルやすっぱ抜きなど、相変わらず信用を失ったままの政府…となるのか? 冒頭に戻りますが、アセンダントのカップ・4は、そんな政府に飽き飽きしちゃってる国民…のような気がしてならないのですが……。その代わり民間は活発、社会が知恵をつけて(9ハウス的なリテラシー)頑張る姿(戦車)がたくましくも思える今年の春分図でした。

小アルカナを対応させてホロスコープを読んでみる、大変面白い試みでした!!
私だったらこう読む、というのも当然あると思いますので、皆さんも一緒に考えてみてくださいね!!  一年後に答え合わせをしてみると、とても勉強になると思います!!

これで一通りのことは終わりましたが、勉強することは尽きません。
マカロンタロットで学ぶ「タロットと西洋占星術のリンク」も今回で終了となります。
長い間、読んで下さってありがとうございました。
 
またお会いできる機会を楽しみにしています!!

文・イラスト:加藤マカロン

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【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。


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