電子版が配信スタート!『生活が踊る歌 TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」 音楽コラム傑作選』発売記念 【高橋芳朗 × ジェーン・スー “ 六本木も踊る!” トークライブ】 イベントレポート(後編)
『生活が踊る歌 TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」音楽コラム傑作選』の電子版配信スタートを記念してお引越しした刊行イベント(2019年4月19日@六本木のTSUTAYA TOKYO ROPPONGI)のレポート、後編です。同書の著者、高橋芳朗と番組パーソナリティーのジェーン・スーがそれぞれ3曲ずつ選曲をする、という企画。「夜、六本木」という、ふだんの番組とはまったく違うシチュエーションを楽しむように、番組ではかけられないタイプの曲を、選んでくれました。
「夜の六本木」選曲~高橋芳朗編
(番組内で使用している音楽がスタート)
高橋芳朗(以下高橋) あ、始まった。これは、バーバラ・アクリンの「Love Makes A Woman」です。
ジェーン・スー(以下スー) この曲を聴くだけで番組感が増してきますね。
高橋 はい、今日は「夜に聴きたい 生活が踊る歌」と題して、ふだん昼間の「生活は踊る」ではかけられないタイプの曲を3曲ずつかけます。20時に聴きたい曲、0時に聴きたい曲、午前3時に聴きたい曲と、シチュエーションを設定しました。僕とスーさんが3曲ずつ紹介します。僕が前座で。
スー 前座じゃないよ。メインの音楽コーナーですよ。
高橋 (笑)。じゃあ、先に行きます。一応、六本木をイメージしてるんだよね?
スー そうだよ、六本木の夜。
高橋 はい。じゃあ、20時からいきますね!
20時に選んだのは、リトル・ビーヴァー(*1)。マイアミ出身のギタリストなんですけど。「Party Down」という曲です。
スー おお。
高橋 1974年の曲です。これは、夜の六本木に出かける時って、なんとなく心の武装が必要じゃないですか。ふつうには出て来れないというか。その、ちょっとセクシーなテンションにしたい、っていう心の武装をする上で、バッチリな曲かと思って選んでみました。リトル・ビーヴァーで「Party Down」です。
T1. Little Beaver / Party Down
高橋 そりゃあ『生活は踊る』もいい番組になりますよっていうぐらいナイスな選曲でしょ?
スー ほんとほんと! 夕方の番組だったらかけられたのにねー。
高橋 やっぱり昼じゃないですよね。昼にはかけにくい。ちょっとセクシー過ぎるかなって。
スー いや、これを聞きながら化粧をして。
高橋 これを聞きながら夜の六本木を歩いたら、たまんないでしょ、どうですか……?
(中略)
スー 2曲目お願いします!
高橋 2曲目は、午前0時です。午前0時に選んだのは、ジャズシンガーです。ジュリー・ロンドン(*2)の、「You Do Something To Me」で、1965年の曲です。この人の声は、本当に昼(かけるの)は絶対ない!
溜息が歌声になってるような感じなんですよ。この曲、「You Do Something To Me」って歌詞で始まるんだけど、その次のラインとか、もう歌よりも溜息成分のほうが強くなってなに言ってるかわからない。
(一同笑)
高橋 いや、ほんと、そういう感じなの。午前0時っぽいというか、夜に吸い込まれていくような感じというか。
スー おおっ、じゃあ、まどろみの六本木っていう感じ?
高橋 うん、そうですね。ほろ酔いで。
スー 皆さん、ヒルズの住人になったつもりで……。
高橋 じゃあ聴いてください、ジュリー・ロンドンで「You Do Something To Me」。
T2. Julie London / You Do Something To Me
スー おしゃれやなぁ~。確かにお昼はかけられないね。
高橋 そう。で、ジュリー・ロンドンって、どのアルバムを買っても間違いないんですけど、夜の生活のBGMとしておすすめしたいんです。やっぱりビッグバンド系の曲って、すごく映えるんですよ。
高橋 じゃあ、午前3時。これもね、ほんと、昼間にはかけられません。トム・ウェイツ(*3)の「Drunk On The Moon」という曲です。1974年。トム・ウェイツはもう、絶対ない。
スー ないね。
高橋 酔いどれ詩人ですから、通称。酔いどれ詩人の曲をかけてその後、「ドライバーの皆さん。安全運転を!」とか……。
安全運転は無理じゃないですか(笑)。説得力がないもん。で、この曲は、酔っぱらってニューヨークのマンハッタンをふらふら歩いている情景を歌ったもので、「お月様もオレみたいに酔っぱらってる」みたいな。そういう曲なんですよ。
スー うんうん。
高橋 で、時間ないかもしれないけど、できれば長めにかけてほしいんです。途中で曲の構成が変わるところがめちゃくちゃかっこいいというか、おしゃれなので。できればその辺まで聴いて頂きたい。午前3時の六本木ですよ。じゃあ聴いて下さい、トム・ウェイツで、「Drunk On The Moon」です。
T3. Tom Waits / Drunk On The Moon
高橋 これです!
スー おしゃれやなぁ~。
ジェーン・スー選曲「マサコの恋」① ~世代間ギャップ
高橋 ではスーさん、宜しくお願いします……さて、なんですか、「マサ子の恋」って?
スー マサコが恋をしたんです。
高橋 マサコって誰?
スー マサコは1973年生まれ、今年46歳。
高橋 ははは(笑)。
スー 独身。マサコはね、六本木にいたの、昔。20代前半とかに。
高橋 ほう? 遊んでた?
スー うん、20代後半まではいたかな。まだね、六本木にcircus(*4)があったの。スクエアビルに。
高橋 『Sex And The City』(*5)のキャリーみたいな。
スー そうそうそう。で、今ほど客引きも激しくなかったし、米兵がたくさん、バスに乗ってやってきていて。
高橋 自分の思い出を話してるんでしょ(笑)?
スー 違う違う、マサコだって! マサコその後がんばって就職して、一生懸命働いて、いくつか恋もしたけど六本木からはずいぶん離れていたと。で、今年46歳になったところで、会社に中途入社してきた27歳の男の子と気が合ったんだよね。
高橋 おお。
スー 「ラジオ聴いてるの?」「ラジオ聴いてるんです」「えっ、何聴いてるの?」「『生活は踊る』とか」
高橋 おお。
スー 「でも仕事中じゃん?」「後でタイムフリーで」「私も」みたいな感じで。気が合ったわけですよ。
高橋 ええ。
スー で、マサコも観ようと思ってた映画を、来週宇多丸さんが批評する(*6)と。で、どうします? あれ、観たいっすよね? で、「じゃあ、行きましょうよ」って27歳に誘われたわけ。もちろん、デートじゃないよ、マサコだってそんなことわかってる、中間管理職だし。で、マサコさんが待ち合わせたわけですよ。で、行く前に一杯ひっかけましょう、って入った店で、この曲がかかってたんですよ。
S1. Chris Brown / Undecided
スー 「えっ? もしかして、あれ?」
高橋 なんとなく、わかる(笑)。でもちょっと、知ってる「あれ」と違う、みたいな。
スー そう。入ったバーで、最初にかかってきたのが、このクリス・ブラウン(*7)の「Undecided」なわけですよ。まあ、27歳の彼は、音楽の趣味も近い、みたいな話もしてたから。「あ、これ」って言った時に、マサコはさ、こっちだと思ったわけよ。
た:はい。
S-1-1. Shanice / I Love Your Smile
スー マサコはさ、シャニース(*8)だと思ったわけ(笑)。
高橋 手掛け過ぎだろ!(笑)
(一同笑)
スー 「これ、シャニースじゃないの?」「え、シャニースってなんですか? クリス・ブラウンですけど」「あ、そうなんだ」
高橋 なるほどねー。
スー 「これ流行ったのいつだっけ?」って思って、スマホで調べたら、1991年かって。「これ、元曲があって、1991年に流行った曲なんだけど」って言ったら、「あ、オレ生まれた年っす」って(笑)。
高橋 (笑)。
(一同笑)
スー つらい、つらい。
ジェーン・スー選曲「マサコの恋」②
~同時代的R&Bの罠
スー これが20時です。で、映画を観に行きました。で、面白かったね、って。映画は『ボヘミアン・ラプソディ』にしときますかね。で、マサコは自分がその(クイーン)世代だと思われたくないわけ。
高橋 ああ(笑)。
スー じゃあ、私おごるから、もう一軒飲みに行こうよ、って言って。そしたら、「行きましょう。六本木なんかめったに来ないから」って、とあるバーに入ったら、これがかかってきたんですよ。
S-2. Lyrica Anderson / Wreckless feat. French Montana
スー もう完全に、マサコの中の血が騒いで。でも、「あれ?」って。
高橋 リミックス? こんなリミックスあった?
スー ビギー(*9)の声はどこ?っていう(笑)。
高橋 (笑)。
スー マサコはですね、完全にこれはトータル(*10)の「Can't You See」だと思ったわけですよ。そしたらこれは、リリカ・アンダーソン(*11)の「Wreckless」だったという。あと、フレンチ・モンタナ(*12)の……。何がやばいって、2010年代半ばからの曲って、90年代R&Bのモロ使いな曲が半端なく多いわけですよ。で、ヨシ君にその特集やって、って言ったら、「昼だぞ」って言われて(笑)。
高橋 それこそ昼にかけられない曲なんですよ。
スー マサコはこれを聞くともう、自分は完全にトータルのフリをして女友だちと「Call me Masa」とか言いながら、六本木の目抜き通りを飯倉まで歩いてまた戻ってくるという、あの日々を思い出してしまうの。
高橋 ハハハ(笑)。
スー で、マサコにしたらこういう風に聞こえたんですよ。
S-2-1. Total / Can't You See
高橋・スー 同じ曲だよ(笑)!!!(一同笑)
スー 深夜0時、酔いも回って、突然の、トータルからビギー。
高橋 こっちのがいいな、やっぱ。
スー やっぱねー。やっぱビギーのフロウですよ、すべては。
高橋 ビギーのフロウ(笑)!
スー ビギーのフロウを……46歳の女と27歳の男がうまくいくわけがないじゃないですか。
高橋 いやぁ……こんなヒップホップ・アティチュードのある人が、悠里さん(*13)の後継者として昼の番組をやっているっていうのは、頼もしいというか、嬉しいですね、ホントに。
ジェーン・スー選曲「マサコの恋」③
~街も人も移り変わる……
スー じゃあ、午前3時行きますか。
高橋 はい。
スー 午前3時、もちろんふたりは別れました。もう電車なかったから、タクシーに乗って池尻大橋あたりまで。家に帰ってきて、「ああ、疲れたな」と。久しぶりに六本木に行ったら、町の様子が全然変わってたと。懐かしかった店は全部ケバブ屋になってる。
(一同爆)
スー あれですよ、「Don’t it always seems to go~」、みんなパーキングロット、駐車場になってるんじゃなくて、みんなケバブ屋になってるんです。
高橋 ジャネット・ジャクソン(*14)ね。
スー いや、あっちですよ、元曲。
高橋 ああ、ジョニ・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」。
スー で、帰ってきたら、彼がピコーンってLINEを送ってきたんですよ。「もしかして、これも響いちゃいます?」って。曲(の情報)を送ってきたんですよ。
高橋 はぁ~、よくできた話だな。
スー で、「OK、Google、iTunesに繋いで」ってLINEで繋いでピッってかけたら、これですよ。
S-3. Zendaya / Something New
スー あれ? ここまだ歌うとこじゃない……(曲のパート進む)コレはあれでしょ、「オア、オア、オアー」って これでしょう?
高橋 これ、あれじゃん、TLCの。
スー これはですね、ゼンデイヤ(*15)、ゼンデイヤさん!
高橋 はい。
スー 役者もやってらっしゃいます。あの方がですね、2016年ですよ、「Something New」っていう曲で。
高橋 これもフィーチャリング・クリス・ブラウンなんですね。
スー そうそう。これはさ、聴いたら替え歌にしか聞こえないっていうか。マサコにしたらSomething Oldだよ。
高橋 これもう、カバーですね。
スー 今、「90年代R&B」「サンプリング」とかで検索すると、もう凄い数出て来る。しかも、サンプリングとかじゃない。そもそも90年代の曲がサンプリングを使ってる曲だし。トラックをそのまま使って違う曲にしてるの。だって元の曲はこうですよ。
S-3-1. TLC / Creep
高橋 もう、ひどいもんですよ。
スー 私はこれね、正直言うと20いくつで、これ流行った時に、ハロウィンで3人(*16)のかっこして、西麻布か何かのクラブに行って……。
高橋 (笑)。
スー そう。その時、109で衣装とか買って、楽しかったの。そういうわけで、マサコの恋にもならない恋は破れ、しかし90年代の曲はこうしてサンプリングされ……とうとう、私たちにもやって来ました、私たちの流行が後にそのまま流行るやつ。
高橋 (笑)……ラジオドラマでしたね!
スー マサコの恋、六本木。私は「六本木心中」をかけないように、自分の手をグーッと(笑)。「きーれいでしょ、フゥフゥ」ってやらないためにがんばったんです(笑)。
(一同笑)
(締めの音楽入る)
高橋 終わらせろってことかな。
スー ちょうど時間がいい。
高橋 ほんとだ、素晴らしい(ぴったり)。
スー ということで皆さん、いかがだったでしょうか? 楽しんで頂けましたでしょうか?
(拍手)
スー ありがとうございます。番組で選曲のリクエストがある方は、「励ます曲を下さい」とかヨシ君が選曲したくなるようなテーマをいただけたら嬉しいです。だれだれの何々掛けて下さいとかいうんじゃなくて。
高橋 はい、それは応えられません。
スー これからも番組が続く限り選曲者は高橋芳朗です。皆さんこれからもどうぞ、ごひいき頂きたく、宜しくお願い致します。
(拍手)
スー 「生活は踊る」は平日、午前11時~午後1時まででございます。
高橋芳朗 選曲 Spotify >
T1. Little Beaver / Party Down(1974年)
T2. Julie London / You Do Something To Me(1965年)
T3. Tom Waits /Drunk On The Moon(1974年)
ジェーン・スー 選曲 Spotify >
S-1. Chris Brown / Undecided(2019年)
S-1-1. Shanice / I Love Your Smile
S-2. Lyrica Anderson / Wreckless feat. French Montana(2018年)
S-2-1. Total / Can't You See
S-3. Zendaya / Something New(2016年)
S-3-1. TLC / Creep
*1 リトル・ビーヴァー:1945年、アメリカ・アーカンソー州生まれのギタリスト。10代でフロリダ州マイアミに移り、作曲やセッションギタリストとしてキャリアをスタートさせ、1972年にデビュー。「Party Down」は1974年の作品でR&Bチャートで2位を記録。
*2 ジュリー・ロンドン:1926年、アメリカ・カリフォルニア州生まれの女優、歌手。映画女優としてデビューした後、ジャズ歌手へ転身。「You Do Something To Me」は1965年リリースの『All Through The Night』に収録。
*3 トム・ウェイツ:1949年、アメリカ・カリフォルニア州出身のシンガーソングライター、俳優。独特のしわがれ声で知られ、俳優としても活躍。「Drunk On The Moon」は1974年の『The Heart Of Saturday Night』に収録。
*4 circus:80年代後半から90年代前半にかけて六本木にあったディスコ。正式名称は、THE CIRCUS ROPPONGI。現在は取り壊されたスクエアビル内にあり、ブラック系のディスコとして有名で、来日したキース・スウェットやプリンスなども来店した。
*5 『Sex And The City』:1998年~2004年にかけてケーブルテレビ局、HBOで放送されたテレビドラマ・シリーズ。ニューヨークを舞台に、30代独身のキャリアウーマン4人の生活を描くラブコメディー。主演はサラ・ジェシカ・パーカー。
*6 宇多丸さんが批評する:TBSラジオ『アフター6ジャンクション』のパーソナリティー、宇多丸(Rhymester)が番組内のコーナー、「MOVIE WATCHMAN」で映画批評を行うこと。取り上げる映画は前週に決められるので、併せてその映画を観るリスナーも多い。
*7 クリス・ブラウン:1989年、アメリカ・ヴァージニア州出身のシンガー。2005年にデビュー。シングル「Run It!」がビルボードチャートで1位を記録し、一躍人気シンガーとなる。「Undecided」は2019年初めにリリース。
*8 シャニース:1973年、アメリカ・ペンシルベニア州出身のシンガー。10代から歌手としての活動を開始。「I Love Your Smile」は、本格的ブレイクのきっかけとなった1991年のセカンドアルバム『Inner Child』からのシングル。
*9 ビギー:アメリカのラッパー、ノトーリアス・B.I.G.(1972~1997年)のこと。愛称はその他にもビギー・スモールズ、ビッグなど。90年代のアメリカ~東海岸を代表するラッパーのひとり。1995年リリースのトータルのシングル「Can't You See?」にフィーチャリングされている。
*10 トータル:キーマ、キーシャ、パメラの3人から成るアメリカのR&Bガールズグループ。ノトーリアス・B.I.G.と同じバッド・ボーイ・レーベルに所属し、90年代半ばに活躍。
*11 リリカ・アンダーソン:1988年、アメリカ・カリフォルニア州出身のシンガーソングライター。2012年にデビュー。ソングライターとしても知られる。「Wreckless」は、2018年リリースのEP『Strength』に収録。
*12 フレンチ・モンタナ:1984年生まれ、ニューヨーク州出身でモロッコ系アメリカ人のラッパー。
*13 悠里さん:フリーアナウンサーの大沢悠里氏のこと。『ジェーン・スー 生活は踊る』の前番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』のパーソナリティー。
*14 ジャネット・ジャクソン:1966年生まれのシンガーソングライター。マイケルをはじめとするジャクソン家の一員で、80年代のデビュー以降、第一線で活躍。ジャネットのシングル「Got'Til It's Gone」(1997年)に、ジョニ・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」がサンプリングされているための言及。
*15 ゼンデイヤ:1996年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。女優、シンガーソングライター。10代の頃から女優として活躍し、2011年に歌手デビュー。「Something New」は2016年リリース。TLCの「Creep」を大胆にサンプリングしている。
*16 3人:90年代に活躍した女性R&Bグループ、TLCの3人(レフト・アイ、T-ボズ、チリ)のこと。
プロフィール
高橋芳朗(たかはし・よしあき)
1969年、東京都港区出身。TOWER RECORDS発行のフリーペーパー『bounce』~ヒップホップ/R&B専門誌『BLAST』編集部を経て、2002年よりフリーの音楽ジャーナリスト。エミネム、ブラック・アイド・ピース、カニエ・ウェスト、ビースティ・ボーイズらのオフィシャル取材の傍ら、マイケル・ジャクソンやレディ・ガガ、そして星野源らのアルバムのライナーノーツも手がける。共著に『ブラスト公論 増補文庫版:誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない』(徳間文庫)、『R&B馬鹿リリック大行進~本当はウットリできない海外R&B歌詞の世界~』(スモール出版)、『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』(NHK出版)などがある。最新刊は、『ディス・イズ・アメリカ 「トランプ時代」のポップミュージック』(スモール出版)。
ジェーン・スー
1973年、東京都生まれ。作詞家、コラムニスト。レコード会社等でのサラリーマン生活からフリーに転向。作詞やプロデュースに加え、ラジオ・パーソナリティーとしても活躍。現在はTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』のMCを務めている。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』(文藝春秋)、『今夜もカネで解決だ』(朝日新聞出版)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『女に生まれてモヤってる!』(小学館)などがある。最新刊は、『女のお悩み動物園』(小学館)。
『生活が踊る歌 TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」音楽コラム傑作選』
高橋 芳朗 著
2019年4月5日 発売
四六判/並製 214ページ
ISBN978-4-909646-16-3
定価(税込)1,650円
※電子版は2020年10月16日より3ヵ月はKindleで配信。以降は他のサービスでも配信の予定です。