タロットと西洋占星術のリンク⑮~小アルカナ(カップ・エース〜カップ・7)
皆さまこんにちは😊 長らく欠品していましたマカロンタロット正規版デッキが9月末に印刷を終えて仕上がってきます!! 大変お待たせ致しました。
箱、カード裏面のデザインをちょっぴり変更したり、ミニガイドブックのページ数が増えたりなど、ver.4として10月初旬発売予定です。初心者からプロの方々にも実践で使って頂くタロットカードとして、今後ともマカロンタロットをどうぞよろしくお願いいたします!!
さて、15回目の「タロットと西洋占星術のリンク」は、前回のワンドに続いてカップに対応する星座、天体、数秘など絡めて見ていきましょう!!
水は共感力であり、感情、情緒や愛情表現を司ります。数字は1、始まりを意味し、自立の第一歩を表します。カップ・エースは水の根源であり、好きな人ができた、夢中になるものを見つけた!という感情が満たされるきっかけを得て、トキメキます。対応星座は12星座を4分割した、天秤座(秋分)〜蠍座〜射手座までの3ヶ月間です。
カップ・2は蟹座の第1デーカン(6月22日~7月1日)に対応します。対応天体は愛と美、調和を示す金星、数字の2は、1つのものが2つになり、対象を受け入れることでバランスが生まれます。カップ・2では喜びも悲しみもお互いに分かち合える人がいる喜びに心が満ちています。恋愛だけに限らず、友達や仕事仲間などお互いに認め合えるパートナーシップを表し、2人の個性が溶け合い、ひとりでは成し得られない力を発揮します。
カップ・3の対応星座は蟹座の第2デーカン(7月2日~7月11日)です。対応天体はコミュニケーション、人間関係の水星、数字の3は三角形が持つ上昇パワー、拡大、発展です。カップ・3では気の合う仲間ができ、交友関係が広がります。お祭りやパーティー、飲み会など顔を出すことで人脈が広がり、飲食を共にすることで楽しく過ごすことができ、心が満たされます。
カップ・4の対応星座は蟹座の第3デーカン(7月12日~7月22日)です。対応天体は母性(拠り所)や無意識を表す月、蟹座の支配星でもあります。人の感情は流動することで新鮮さを保つので、4で固め、安定させてしまうと、水の場合、淀んでしまったり、みずみずしさを失ってしまいます。また無意識(差し出されたカップ)にもアクセスできません。カップ・4は、カップ・3がエスカレートして、お腹いっぱい、飲み過ぎ、飽き、マンネリ、甘え、となにかしらシャキッとしない状態ですが、逆位置になると、水がこぼれて動きだし、回復に向かいます。
カップ・5の対応星座は蠍座の第1デーカン(10月24日~11月1日)です。対応天体は活力や行動力の星、火星です。火星を支配星にもつ星座は牡羊座ですが、蠍座も冥王星が発見される前は火星が支配星とされていました。今でもサブルーラー(副支配星)として共有します。牡羊座の火星がまだ誰も足を踏み入れていない分野の開拓力とするなら、蠍座の火星は守るべきものの存続や継承に心血を注ぎます。5は4で安定した枠組みに変化を起こさせ、混乱を生じさせる数字、波乱でもあります。カップ・5ではその守ろうと思うものが守りきれず、5杯のカップのうち3杯をこぼしてしまい、打ちひしがれた状態です。カップの中の赤ワインは血縁関係を表し、家のことや親兄弟、遺産問題を扱います。逆位置になると残った2つのカップに目を向けて他の方向性を見いだします。
カップ・6の対応星座は蠍座の第2デーカン(11月2日~11月12日)です。対応天体は太陽、太陽は人生の目的だったり、表向きの(社会的)顔だったり、自己表現だったりと、意味はいろいろありますが、カップ・6は、大アルカナの太陽のカードでも描かれている子どものように純粋そのものの心を表しています。数字の6は上向き三角形と下向き三角形を組み合わせた六芒星(ダビデの星)を作り、調和、美とバランスを意味します。カップ・6の調和とは、5で失ったものへ想いを馳せ、過去の良き思い出に浸っています。忘れかけていた心、初心にかえって気持ちを取り戻す、インスピレーションのヒントを得ることができるでしょう。
カップ・7の対応星座は蠍座の第3デーカン(11月13日~12月2日)です。対応天体は華やかな金星、数字の7は、3の発展と4の安定の組み合わせと考えることができ、1つのサイクルとみなすことができますが、7はちょっとした波乱が起きやすい数字でもあり、水の7番目は欲に溺れ、享楽にふける危険性を孕んでいます。カップ・7では、カップ・6で初心にかえり、1からやり直そうと心に決めたのはいいのですが、華やかな世界への憧れが強く、あれもしたい!これもしたい!と妄想するばかりで実態がない状態になっています。逆位置になると平常心を取り戻し、何がしたいのか目的が見えてくるでしょう。
カップの前半はここまでとなります。エレメントに沿って数秘の意味を理解できると、カードの意味を丸暗記しなくても自然と分かってくるのが面白い所ですね!! 例えば、6ならキーワードは「調和」、水(心)の調和とは何か?=純粋な心(子どもの頃のような)とするとカップ6の絵が浮かぶ、というように連想することができます。
こんな感じで次回続きをお楽しみに!!😊
文・イラスト:加藤マカロン
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【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。